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写真の中に感じること

投稿日:2016/9/15

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写真の中に感じること

カメラマンの力は何だと聞かれればライフスタジオの構成員は〔被写体を動かす力〕と答えるだろう。それもカメラマンは無理に何かをさせたというよりは〔自然〕さが求められる。
その自然さが美しさにつながる道であり、長く愛される写真になると考える。
なぜなら人は不自然さに違和感を覚えるからだ、違和感は些細な事でも少しずつ蓄積されていき、大きなもやになることがある。そうならないためには美しさを表現するところの〔自然〕
を表現することが求められる。

このカメラマンやコーディネーターは“お姉ちゃん、さくらんぼを妹ちゃんの顔の上に向けてそれでさくらんぼを上げて、妹ちゃんの視線を上にー”とは言わなかっただろう。この姉妹の関係性を撮影の中で把握して、お姉ちゃんの持つさくらんぼに視線が行き、妹の顔が上に向き、お姉ちゃんは妹を見て、伸ばしている手の伸ばし具合い、妹の椅子にかけた手と足の伸び具合。全てが計算と自然さとを備え美しさをかもし出している。

この姉妹の関係性をさらに美しく見せているものの一つ一つを考えてみると、ひとつに【光】
を上げることが出来る。スタジオの大きな窓辺で光は申し分なく入ってきており、空間自体が明るく、やさしい光に包まれ、暖かい雰囲気を感じさせる役割をしている。また姉妹の肌の色や背景の緑や茶色や青、黄色を色はばらばらの色で沢山の色が使われているように見えるが、【光】が全ての色を統一感のある空間の構成要素に仕上げている。

そして次に【インテリア】である。インテリアは窓辺の緑や黄色や元気な色と自然な色とが合わさった空間で、窓枠や花壇、木の枝等、線と曲線も交じり合った空間である。一見とても多くの要素が入った空間であるが、その1つ1つが目を奪うことなく、被写体への集中を助ける役割をしている。そして被写体の着ている洋服とインテリの色の統一感もこの写真の大きな要素と言えるだろう。姉妹の洋服は白いTシャツにスカーフの模様が入り、下はジーンズ生地に合わせている。その白とブルーの色合いが綺麗な光の中でインテリアの白を基調とした背景にブルーの窓辺の板の色と合わさることで、インテリアと被写体のバランスが保たれる役割を果たしている。

そして最後に姉妹をつなぐ小道具である、1つははしごであり、もう1つはさくらんぼである。
はしごはお姉ちゃんが上に座り、妹はしっかりと足で立って、手で支えている、このはしごにより縦の構図が生まれる。縦の構図は縦写真の中での被写体を際立たせ、そして動きを生み出す。スタジオの中で動きを付け関係性を作り出すはしごの役割である。
そしてもう1つのさくらんぼは赤い色とさくらんぼの形そしてへたを持つしぐさのかわいさ、子供らしさなど愛らしさの象徴でもあり、姉妹をつなぐ要素としても大きな役割を果たし、姉妹の視線、また写真を見る人の視線を集中させる役割も持っている。

この一枚の写真は姉妹が多くの要素の中で関係性を感じさせ、この時の幼さと愛らしさを表現して、いつまでも色あせない記憶として残っていくそんな思い出となったことだろう。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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