Staff Blog
本社
scrollable
山に登る 10の方法
投稿日:2010/12/31
389 0
ピエドラ川のほとりで私は泣いた、パウロ・コエーリョの散文集だ。
短い考えたちと、エピソードでひとつの本にまとめている。
時には感動もあり、時には悟りもある。
その中で、心に残った部分です。
1.私が登りたい山に登る。
“あの山がもっと良い”、“あの山がもっと登りやすそうだ”このような他人お言葉に誘惑されない。目標に近づくために、私たちはたくさんの力と情熱を注がなければならなく、その選択に対して責任はもちろん、自分にかかっている。ゆえに、私たちがする事に確信を持たねばならない。
2.山に登る道を探す。
山は遠くから見れば格好よく、いかにも楽しそうに見え、挑戦意識を呼び起こす。しかし、いざ近くまで近づいてみると、いくつか折り連なった道が、目的地を取り囲んでいたり、森がその前をさえぎっていたり、地図上には明白に見えたものも、実際にはよっぽど複雑なのである。なので、小道だろうが、抜け道だろうが、選らばずに進んでいかねばならない。上ろうとする峰といつか向かい合う時まで。
3.先人から学ぶ。
どんなに独創的なことを夢見たとしても、いつでも同じ夢を、誰かより先に見ていた人たちがいるのは明白だ。そして、彼らが残した足跡は、山を登る私たちの歩みを、軽いものにしてくれる。適切な位置に設置されたロープや、人々の足跡でできあがった小道なので、山に登る道はいっそうたやすくなる。山を登る人は自分自身で、その結果についての責任を取るのは、やはり自分自身だ。にもかかわらず、いつも私たちが、他人の経験から助けを受けているということを忘れないようにしよう。
4.危険といつ出くわすのかわからないが、予防可能である。
夢に描いていた、山を登ることを始めてからは、周囲を見渡してみる。
断崖はもちろん、目に付かないような、地面の割れた隙間や、風霜ですりへって、氷のようにすべる岩たちが先にあることは明瞭だ。しかし、足をつけるのがどこなのか、正確にわかってさえいれば、危険を感知することができ、それを統制することができる。
5.変化する風景を、心行くまで楽しむ。
私たちは、頂上に上るという目標に、常に留意しなければならない。しかし、山を登る間、広がる無数の景色やものの前で、時折立ち止まるからといって、大変なことが起きるということは無い。一歩一歩上るごとに、視野は広がる。これを通して、今まで認識できなかった事物を発見してみたらどうか。
6.自身の体を大切に振り返る。
体の価値を知り、大切にする人だけが、常に正しく振舞うことができる。生とは、私たちに、十分な時間を与えてくれる。ゆえに、体に無理な要求をしてはいけない。行く道をあせってしまえば、疲れ、途中で放棄することになる。反対に、あまりにもものぐさをしていれば、あたりは暗くなり、道を失う。景色を楽しみ、涼やかな渓谷で水を飲み、自然がくれる、豊かな果実を楽しみ、軽い足取りで前に進め。
7.自身の霊魂を信じる。
山を登る間、ひっきりなしに“自分はやってみせる”と仰ぐ必要は無い。私たちの霊魂は、すでにその事実を知っているから、山を登る長い旅路のあいだ、自身を成長させ、自我の時評を広げ、自らの限界に到達すればよい。執着は、山を登る楽しさを奪い取るだけ、目標を達成するのに、何の助けにもならない。だからといって、時をわきまえずに、“思っていたより難しいな”と、不満を言うのは困る。それは、私たちのないてきなエナジーを枯渇させるだけだから。
8.もう少しだけ行けばいいという気持ちを持つ。
山の峰にたどり着く道はいつでも考えるより遠い。近くに見えた道も、ずっと遠いように感じる。しかし、あと少しだけ行けばいいという心構えがあれば、それくらい、障害にはならないものだ。
9.頂上に上れば、心行くまで喜びを味わう。
頂上に上ったら、泣きながら手をたたき、大きな声で叫ぼう。“自分はやりきった!”と。風に魂を洗い、(頂上にはいつも風が吹く)、熱くなった体を冷まして、汗まみれでつかれきった足を休め、目を大きく開いたまま、心の埃を払おう。はるか遠い昔に夢見ていたものが、今私たちの生活の一部になった。わたしたちはやったのだ。それも、とてもかっこよく。
10.ひとつの約束をしよう。
これから、私たちは、今まで分からなかった内面の強靭さを発見した、自らに言っておこう、残された生涯、今のこの経験が、必ず必要になると。そして約束しよう。また違う山を探し、新しい冒険に挑戦するのだと。
11.私たちの経験を他人と分けよう。
そうだ。私たちの経験は、他の人々にも分けてあげよう。ほかの人たちのために、それが可能だということを声に出して知らせれば、彼らも、各自の山を登る勇気を出せるようになるだろう。
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- Staff Blog