朝、起きて子供を起こすことから一日が始まる。   お弁当作って、のろのろしている子供たちを儀式のように怒鳴りながら送り出す。   忙しく日常を繰り返しながら、10年間一人ゆっくり物思いに更けてみることがなかったような気がする。   性格の問題であろう。 美容室に行くことがリフレッシュになったりしない。 逆に時間がもったいないと思ってしまう。 昔のように何かに感動したり、思いつめては悲しくなったり、憤慨したり、嬉しかったり…の喜怒哀楽が私と私を取り巻く社会に向けられていた。その“社会”といってもとてもちっぽけであるけれど。   来年はもう少し自分の時間を作って何かにどっぷりつかってみたい。   20才。大学生の頃、特定の男性に抱く憧れのような感情よりももっともっと激しい感情と思いで心が張り裂けそうだった。　あの頃が懐かしい。 若いって良いな。 正義感に満ち溢れ、何かに没頭できて、ずぶぬれになっても這い上がってこれる。 自分と正面から向き合える一番いい時期だった。 今の自分の存在理由は…　なんだろう。 もう早朝３じ半なので、 またゆっくり考えよ～っと。