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[本社News 12月] Mr.Leeの社説

投稿日:2017/12/28

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0NE POINT 通信 5      
 
2017. 11. 25 Mr. lee
 
 

★. はじめに
 
2017年度もいよいよ大詰めに入って来ています。歳月の流れるのは本当に早いものですね。店長が任命され、新しいメンバーで店舗が出発して1年がたちます。評価もしなければならず、2018年の計画も必要です。互いに行き来しながらの人生の中でピリッとしたその何かを期待しますが、日常はそれなりに過ぎていきます。それなりに生きていく人生が嫌で、あれこれやってみますが、人生においてピリッとしたその何かは、過ぎし日の回想のみに存在しているようです。杯を傾け過ぎし日の小さく勝ち取ったものを究極の決断であったと装うとするために、現在を熾烈に生きたいのかもしれません。2017年度ピリッとするその何かに覆われ、いつかどこかの空間で、どのように人生のエネルギーがプレゼントされるのか期待します。
今回のONE POINT通信は、2017年についての評価と2018年の計画についての話をしてみようと思います。毎日行っている評価が何の意味があるのかと、評価無用論を唱える人がいます。各自に自ら免罪符を発行する評価は、自己満足を超えることができないという指摘です。現実に役に立たないということです。各自に自ら免罪符を発行する行為は、非難の対象になることがあります。告解聖事のような評価は、束の間の平安を与えることはできても、自身の合理化の端緒を提供します。現実を歪曲し、言い訳の墓に転落していきます。ところが、評価作業が免罪符や言い訳の墓になったとしても、評価作業をしなければならない理由は、現実を究明し、未来の方向性を決定するための方法として、評価を経ない道理がないからです。だから評価をきちんとする必要があります。現在の私とあなた、私達は、時間と空間の中で存在します。タイムマシンに乗って、まったく関係のない所に空間移動することはできません。全ての過程は、過ぎし日の時間と空間の小さな粒が集まり、現在の私を構成します。また、私の意志と能力、条件の中で、未来へ進むという権利があります。私とあなた、私達を評価するということは、誤りを伴います。小さな誤差が集まりミミズが龍へと昇天するという結論に到達することもあるかもしれません。小さな誤差は、結局、自身が測定した基準の誤りからでてきます。過ぎし日の全ての行為と結果は、自身を通過して一つの塊として位置を占めます。その塊は、おかしく、とんでもない形かもしれません。いえ、その可能性が高いでしょう。小さな誤差が、結局は、裸の王様を生むように、組織の参加者の集団知性が必要です。誰かによる規定は、偏った傾向が見えざるをえません。各自持っている小さな誤差は、このような集団知性によって指摘し、修正して代案を提示する過程で澄んだ水になることがあります。今から見ていく2017年と2018年の計画は、私だけの黄金のヒキガエルです。その黄金のヒキガエルが世の中に出て、複数の人の評価を経て、それが見るに絶えない一匹の両生類になるかもしれません。共に議論し、共に修正し、共に決定するならば、それが本当の黄金のヒキガエルになる可能性を高めます。そのように決定された黄金のヒキガエルが、実際は何でもなかったとしても、それはさほど重要な問題ではありません。基準が作られたということだけで、半分は良と言えるでしょう。共に基準を作り、修正しながら、私達の姿を確認して連結し、拡大させる過程で価値が作られます。
 
★. 2017年の評価
 
2017年には、本当に多くのことがありました。店長が任命され、店舗別に新しい人で構成されました。運営委員会が作られ、本社も人を再編成し仕事を始めました。年始に、[ホームページに道がある]が発表され、ホームページに集中することを決めました。入社してそんなに時間が経っていないようなのに、既に撮影者プログラムを通して店舗で堂々と今日も撮影をしています。全体会議では、多くの発表と拍手を受け笑って楽しい時間を過ごしました。ONE POINTが少しずつ定着してきている感覚があります。その中で、疲労感を訴える人もいて、何名かはONE POINTをやめる人もいました。ONE POINTの目標は、ライフスタジオが追求する方向に合致する組織モデルを作ることです。評価は、その基準で行われなければなりません。人間らしく生きることのできる条件、自ら道を作っていくことのできる条件、誰でもNOと言える権利、ならばこうしてみようと言うことのできる自由があるライフスタジオになることを希望します。そのために、[自らあらわすこと]、[仕事が成される原理]を強調しました。2017年は、私達にとってどんな意味があったでしょうか?ONE POITの構成員皆、自分自身にこのような質問をする必要があります。
ONE POINT 2017年を3つに分けて評価してみます。
大変主観的な評価でありますが、個人と単位が、来年の計画を立てるに置いて必要な資料になることを願います。
 
1. 評価できない

 
2017年にやらなければならないことは、大きく三つに分けて見ることができます。
1つ目、各単位(店舗、運営委員会、本社)の体系確立。
ONE POINTの前まで、最も問題として提起されたことが、各単位での無気力な組織力でした。中央から計画と推進を行うと、個人の意志と実行を通して結果物が出てくるだろうと思いました。ところが、だんだんと推進動力が失われていき、再び中央から新しい計画を持ってくる方式の連続でした。個人が変化すると、単位を動かす動力が確保されるだろうと期待していました。単位が作られるためには、個人が優先して変わらなければならないと見ました。しかし、個人は自身が存在する各自の単位だという現実で生きていきます。各単位が生きて動かなければ、個人だけでは長く進むことができないということを、これまでの経験を通して知りました。ONE POINTは自らあらわすという反省から始まりました。自らあらわすための具体的な方法として、個人と単位がやらなければならない事を確定し、全体会議を通して確認する作業を行いました。6つの項目が具体的な指針であり、自律経営店舗を目標としました。やらなければならない事に関する設定は、最初のONE POINTシステム定着のためのやむを得ない措置です。一定期間やらなければならないことを行うと、ONE POINTシステムが定着され、その後は、ますます各単位の自律性に事業の中心が移るべきです。そのため、2016年の1年間は、準備運動であり、2017年はやらなければならない事をしながら、各単位の体系が作られていることを確認します。各個人、店舗、運営委員会、本社は、それぞれに業務があり、各単位が有機的な協力と牽制のバランスが必要です。各単位が体系を備えることが組織運営の出発点です。
2目、ONE POINT運営システムの持続可能性。
組織は、大きく[生きること]と[どのように生きるのか]という2つの問題に答える必要があります。生きることが優先といいますが、それよりも急ではないけれど、重要な問題は、どのように生きるのかという問題です。結婚相手を選ぶとき、何をしている人ではなく、どんな人なのかを重要視するように、組織も同様です。ライフスタジオは、お客様の予約に対して特別に心配をしていません。生きることの問題がある程度解決されたため、どのように生きるのかについての議論と行動に集中しました。したがって、私達が生きていきたいと思う世界の方向性が、運営システムの基準でした。リーダー会議、2013年体制など、様々な運営システムがありましたが、ライフスタジオの持続可能な運営体系では、発展できませんでした。今、私達が行っているONE POINTは、ライフスタジオに残っている全ての資源を掻き集めたようです。ONE POINTの成功は、ライフスタジオの持続可能性を確保することですが、失敗した場合、ただ普通の写真館に転落するようで怖いのです。
ONE POINTは自立を目標としています。自立は、自ら自身の人生の道を作って進んでいく状態です。自ら生産して決定し、実行する条件の中で、自立は姿を現します。経済的側面から見ると、個人は店舗、ONE PONIT、ライフスタジオという現実に存在します。店舗、ONE POINT、ライフスタジオは別の自分です。各個人と単位は、自ら自分の人生を作って行かなければなりません。自ら作っていくための能力を育てるために、学習と教育に集中しました。これは、個人の自律に期待する面が強くありました。ところが、学習と教育だけでは現実の壁で無気力な姿だけを確認することになりました。そのため、それまで取った方向を旋回して、新しい実験をONE POINTという名前で始めました。各個人と、単位の態度と行動を貫通する2つの原則[自らあらわすこと]、[仕事が成されていく原理]を強調しました。
どのように生きるのかに対する問いに答えるための、組織運営のシステムがONE POINTです。ONE POINTの運営システムがどのように生きるのか、自立のための適切な現実的な方法であるのかに対する可能性を2017年確認しなければなりません。
私が同じような言葉を繰り返しているようでしょうが、継続して強調しているのは[ONE POINTの核心]です。
ONE POINTの1次目標は、ライフスタジオが行くべき方向を提示し、
組織運営のモデルを作ることです。
ただ問題がない、雰囲気が良いといって喜ぶことではありません。お客様が予約をしてくれ、給料が問題なくもらえ、内部の構成員がお客様と撮影すること自体に満足しているからといって、どのように生きるのかという問いに答えをくれるわけではありません。ライフスタジオが人間らしく暮らせる具体的な実体として姿を現すための足掻きがONE POINTです。そのために、ONE POINTが人間らしく生きていけるシステムとして持続可能なのかに対する確信が必要です。2017年、この全ての事が成されはしませんが、ONE POINTに対する確信が少しでも発見されなければなりません。
3目、個人が生きて動くという証拠
ONE POINTがライフスタジオの組織モデルにならなければならないと話しました。ライフスタジオが追求する目標と、方向に適した運営システムが作られなければなりません。失敗が連続的に発生しながら、何か分からない危機感も生じました。ライフスタジオは平凡な写真館として、平凡な会社として残るのだろうか?または、全ての人が切実に望んでいるのに、現実には簡単には存在していない人間らしい人生を営む組織を作るのか?
人間らしい人生を営む主体は個人です。個人が人間らしい人生を営むための方法として、各単位を作り、共に約束を決めて行動します。各単位の体系を確立し、ONE POINTがライフスタジオの持続可能な運営体系になるための目的は、個人の人間らしい人生から始まります。組織は生きているのに、個人はその存在をあらわさないのが、日本の社会の特徴です。個人は組織を離れ、個人だけの時間の中で自由を求めようとする傾向を見せます。したがって、組織の目標を達成するための、人間関係の範囲を超えられないため寂しいのです。ライフスタジオを例にしてみましょう。ライフスタジオには、スタッフの推薦で入社する人が非常に少ないです。不思議なことです。ライフスタジオは、普通の写真館と比較して高い給与と福祉、写真に集中できるシステムなどがあります。良い会社であり、良い会社であることを熱望します。これに同意するスタッフも多くいます。人をいつも必要とし、求人情報の公開は日常化されているものの、スタッフが自分の友人や親戚を紹介して入社するケースは、極めて少ないのです。元々紹介をしない文化があるでしょうが、人間関係の幅が少ないとしか説明できません。流れることなく、どこか断絶されています。ONE POINTで[確認、連結、拡大の循環の輪]の話をしました。ONE POINTは人間らしい人生を作るための個人の集団的な努力です。断絶の原因を除去し、自身を取り巻く環境を自ら変化させ、水が流れるように自然な人生を作るための方法として、ONE POINTで数多くの事業を展開しています。
ONE POINTがうまくいっているのかについての質問は[各個人が生きて動いているのか?]を観察し
その中で答えを見つけることが最も確実な方法です。
個人が生きて動くという証拠はどこから探し出せるでしょうか?
2つではないでしょうか。1つ目に、やらなければならない事をやる過程で確認することができます。やらなければならない事が何の考えもなく、無理に、仕方なく参考にする程度で留まるなら、長く継続することができません。たとえその事が、仕方なく参考とする事であったとしても、その中で何かを発見し、その中で動機付与となり、その気が全体に広がる一連の流れを確認する方法です。2つ目に、具体的で実質的な結果です。各店舗と個人は、各々のプログラムを進めており、全体会議を通して評価と動機付与をしています。たとえそれが、砂の上に城を築く行為であったとしても、継続し具体的で実質的な結果が繰り返されれば、慣行や習慣という名前で固まってきます。
2017年にやるべき事を3つに分けてみました。いかがでしょうか?皆さん
2017年にやるべき事と、2017年に私達がやった事を頭の中に入れ自ら質問してみると、どんな答えが出てきますか?
私の答えは、[評価することができない]です。聞く人によっては[評価することができない]という言葉は、否定的に聞こえるかもしれませんが、私は非常に肯定的な評価として[2017年は評価できない]と表現しました。例をあげてみます。映画の中で、このようなストーリーがたくさん登場します。どこにも適応できず、しかし自身の内面に情熱とこだわり、能力のある人達を集めチームを作ります。始めは事件や事故が毎日発生しますが、お互いを知っていきながら互いに熱い何かが芽生えます。試合を前に忍耐し訓練する姿が描かれます。試合に先立ち、相手チームの監督と選手達は外国人球団である私達を無視します。試合が始まるものの0-0が続きます。ここまでです。今が…。
やらなければならない事を行い、以前に比べ多くの成果もありました。各単位(個人、店舗、運営委員会、本社)は、それぞれの位置で予想可能な事を進め、大きな問題なくここまで来ました。多くの成功事例と、幾つかの問題が表れた2017年は、[やるべき事を行い]、[やるべき事がまだ残っている]と思っています。まだ試合中であり、0-0という張りつめた緊張の中にいます。まずは2017年、お互いを信じてここまで一生懸命走ってきたONE POINTの構成員に対し拍手を送ります。お疲れ様でした。そしてこれからも走っていきましょう。11月の全体会議で、多くの笑いと拍手がありました。2017年は、そのくらい笑う出来事と拍手をもらえる出来事が多くありました。ところが、その笑いと拍手とは別に、2017年どのような活動だったのかを評価するには少し早いと思っています。やるべき事を行っている最中であり、その状態を維持することが重要だと思います。まだ試合中で、今は0-0という張りつめた緊張の中にあるからです。もちろん、個別の事業や部分に対する評価は様々です。店舗の内部文化を作ることや、運営委員会の運営方式に関すること、本社の役割、各個人のプロジェクト等の部分では、言いたいことはたくさんあります。[評価できない]という言葉は、ONE POINTを全体的に見たときにそうだという言葉です。まだ結果を知ることのできない進行中の事業が多く、現在の雰囲気と方向を維持しなければならないと思っています。
でも、1つ、強調したい部分があります。
ONE POINTの目標は、ライフスタジオが今後進むべき具体的な組織モデルを作ることです。その過程に同乗し共に作っていく、それ自体が、各個人の変化発展プログラムの装着を伴います。ライフスタジオが追求する組織モデルは、[自立する人達の経済共同体]です。個人的には自立のための具体的なプログラムが活発に行われ、組織的には、共に決定し実行し、その結果に対する責任と権限が作動している共同体を作ることがONE POINTの目標です。このような話は、観念的に聞こえるかもしれませんが、私達がこれまで1年間議論し実行した具体的な事業をこの目標に代入してみてください。この目標に沿わなかったり、または、軽重の前後に反することは、おそらく、私達を不快にさせている可能性があります。ONE POINTの、具体的な目標があるということは、2018年の準備のための方向を設定してくれます。2017年、多くの成功と小さな失敗の中に隠されたONE POINTの具体的な目標に注目してください。
 
2. [ホームページに道がある]
ONE POINT運営システムに最適化された競技場なのか?

 
[ホームページに道がある]を評価するために、2016年から始まった[ホームページに道がある]が出た1年間の過程を簡単に説明します。2015年半ば、論文プロジェクトシーズン2が進行していた時に活動を中止しました。内容はなく形式のみ強化される現実、店舗の内部文化がなかなか作られていかない状況で、情熱を持っている個人の疲労度が高まっている状況、それでも残っていたエネルギーを、枯渇させていると判断しました。具体的な目標に向かって進んでいると思っていたのに、振り返ってみると残っていたのは、多くのプロジェクト名と、その過程で傷ついた魂だけがありました。やった事だけが羅列され成された事はないという事でした。一度活動を中止し、私達自身を振返る時間が必要でした。約6ヶ月の時間が流れ[ひとつの点から始める]という名前で提案することになります。この[ひとつの点から始める]がONE POINTとなりました。[ひとつの点から始める]の核心は、具体的かつ実質的に仕事をし、それを現実に自ら現すようにすることです。やるべき事を決め、それをやるという人が約束をし、行動に移したら、それがやりたい事になるという原理でした。最小限の人員を決め、マニュアル1000という名前で自身のプロジェクトをマニュアルという形式を借りて、組織の中に入っていこうとする事業でした。マニュアル1000が行われていた時点に、ONE POINTを具体化する[自律経営店舗]が公式化され、ホームページ、写真、人間関係、マニュアル1000、環境改善、会計の6つの項目が決定されます。この6つの事業の中から自身の主題とプロジェクトを決める事業を優先的に実施し、ONE POINTの枠組みが作られました。2016年後半5つの店舗に拡大し、店舗中心の体系の確立と、店長達の運営委員会の活動も始まりました。[ひとつの点から始める]が1年経過しながら、具体的かつ実質的な内容で運営体系を備えたONE POINTが2017年1月からスタートしました。
ところが、未知の疑問が私の中で常にありました。人と事業が増えていき、情熱を基盤とした良い流れが続いているのに、重要なその何かが抜けているという感じでした。
全体会議を通してのみ、私達の活動を見る事ができないならば学園祭レベルで留まるのではないか?
自己満足の事業形態から脱する事ができず、やった事だけを確認するだけに留まるのではないか?
やった事は確認されているのに、成されたという事をどのように確認するのか?
私達の全ての活動が実体として存在すべきなのに、私達の観念の中でのみ留まっているのではないか?
自ら表し、それが実体となる、その何かが必要ではないか?
2015年半ばにあった活動中止は、やった事に比べ成された事がなかったからです。成された事がないというのは時間の問題であり、消滅を意味します。持続可能ではないということです。ONE POINTで行っている多くの事、情熱を持って激しく現実を受け入れているONE POINTの構成員により、これまでのどの時よりも、組織の流れが良かったです。このような良い雰囲気に比例し、やった事が成された事にならないと、思い浮かぶ過ぎし日の失敗が浮かび上がります。やった事を成された事にする事、各個人と単位が行う事が自分自身に蓄積され、自ら動機付与することのできる構造、確認連結拡大の善の循環構造が成されるシステムが必要でした。そこで出てきたのが、2017年2月[ホームページに道がある]です。
[自ら現す事]、[仕事が成される原理]が適用される競技場として[ホームページに道がある]が出ました。[ホームページに道がある]の報告書に、ホームページの3つの長所として[蓄積の力]、[自負心の根拠]、[競争力の源泉]を取り上げました。私達が行っている議論と行動が自己満足な事業に留まらず、それなりの根拠を持ち、それが私達の内部と外部が確認、連結、拡大の循環の輪に繋がるならば、やった事が成された事になれると思いました。これは[自ら現す事]、[仕事が成されていく原理]へ、すぐに繋がります。だから2017年2月~3月にホームページに集中することにし、準備を経て4月に[ホームページに道がある]が始まりました。
[ホームページに道がある]が始まり、6~7ヶ月の活動の結果は、11月に発表されたホームページレポートにきちんと出ています。ちょうど内容に書かれているくらい良かったです。ホームページに集中するという事に、実は誰も反対しません。自身の行った事をより多くの人々に知らせるという事は、失うものは無く、得する事だけがあります。6~7ヶ月の間、ホームページに集中した結果、これまでにこれといえる成果はありません。加盟店に比べ、ホームページへの接続数が増えたからといい喜ぶ事でもありません。また、私達の内部でもホームページに集中するという事への確信も生じていません。[ホームページに道がある]は、[自ら表し]、[確認、連結、拡大の善の循環構造]を作るためのプラットフォームです。このような目標が成されたという証拠はまだ発見できませんでした。今はまだ、まずはやる事に集中している状況です。結果的に[ホームページに道がある]がONE POINT運営のシステムに最適化された競技場だと、現時点で言うことはできません。これも進行中の事業であるため確定して規定することができません。
ところが、1つ忘れてはいけない問題があります。[ホームページに道がある]を、単に私達が行っている事を文章や写真、映像でホームページに移すと思っています。より多くの人が聞けるスピーカーくらいに思っているように見えます。しかし、そうではありません。やった事を成された事にするためには、優先して私達自身をホームページに最適化させなければなりません。旅行に行ってみればわかります。バックパッカーで外国に行ったとしましょう。[私は日本人です]と書いてある紙を持ち歩く人がいます。日本の文化として理解し、日本を基準に考えています。このような人は、旅行で困った事に遭ったり、意味のない旅行になる可能性があります。ローマに行けばローマの法に従えと言うように、その国や民族、文化に最適化することがしっかりとした旅行の道案内となります。ホームページに自身の文章を移すからといって、全ての人が熱狂するわけではありません。自身の文章や映像、プロジェクトはホームページを見ている人によって決定されます。ならばアップする内容はホームページを見る人を基準とする必要があります。人気を得るために自身を変えなさいという言葉ではありません。自信にはないものを加工し作ることはできません。確認は、自身にある内容を元に、連結においてはホームページを見ている人を考慮する必要があります。連結する過程で、自身が確認した内容の変化も起きる可能性があり、連結する過程で新しいアイデアが出て拡大されます。ホームページに集中するということは、自身の内容で世の中と積極的に出会い、新しい私を創造するという事です。その過程で確認、連結、拡大の善の循環構造が自身に形成されます。殿堂入りを例に挙げてみると簡単にわかります。殿堂入りの事業は、やるべき事であり、自身がうまくできる事でもあります。また、お客様も望んでおり、その進行過程で真の価値が作られます。以前までは、心の中にのみいて、1年に1,2回あるかないかの特定したお客様のみが連結されていました。または、なぜそのお客様が自身を指名してくれるのかも分からずに、ただ喜ぶべき事でした。つまり、根拠がなかったのです。ところが、殿堂入りは、撮影者自身をホームページに最適化された状態を作り、撮影の過程で感じたその何かをホームページにさらけ出さなければなりません。まだ、殿堂入りは文章でのみ行われています。なぜでしょうか?私達は固定観念の塊です。バタフライを映像で作ってもよいのです。手書きの手紙を書いてそれを撮影し自身のブログにアップしてもよく、漫画のように作ることもできます。様々な形に変化するということは、自身をホームページに最適化させるという証拠です。まだ自身が生産する内容に集中しています。内容がないと何も始まらないからです。ところが、内容を作ることも重要ですが、世の中にどのように登場させるのかを同時に模索することも必要です。ホームページに最適化された状態を仮定すると、自身の内容にも影響を与えます。カツの[カツスタイル]やレイリの[殿堂入りチャンピオン]は良い例になるでしょう。
 
3. 個人せなのか?
 
ライフスタジオが行おうとする事業は、大きく個人と組織という2つの軸からなります。全ての会社の設立目的も、個人と組織が同時に満足できる状態を作るためです。写真を媒介とし経済活動をするために、ライフスタジオが作られました。写真撮影サービスを提供し、お客様から頂く一定の金額で写真館を運営します。先に話したように、[生きること]と[どのように生きるのか]は、コインの両面と同じです。同時に進行され、互いに直接影響を与えます。どのように生きるのかのための組織のモデルを作るためにONE POINTを運営します。個人は少し問題が複雑になります。組織は1つですが、個人は大勢いるからです。個人は同じようでありながらも、互いに異なっています。互いに異なる部分を1つの組織にするというのは難しいことです。それでも1つにする過程自体が個人の幸福のための方法です。フリーランスといっても広く見ると国家、市民、民族、家族等の組織に属します。個人と組織という2つの車輪で会社は動きますが、究極的には個人の幸せのために組織が服務しなければなりません。だからといって組織が個人に幸せを無償に分配することではありません。個人が組織を作り、個人の組織的な活動の結果として作られた環境で、個人は幸福を追求します。
2013年体制4大原則で明らかにした個人は、無気力状態にあるというのが私の判断でした。無気力という言葉は、与えられた条件が付加攻略な力を持っているという前提から出発します。与えられた条件に対する変化を夢見ません。状況が良くなければ、その状況をそのまま受け入れます。一緒に働いている人が私を苦しめると、その条件から抜け出したり、または沈黙します。その条件を変化させることができないという考えは、人を受動的にさせます。このような無気力を克服する方法は大きく2つあるようです。条件を自ら作るか、与えられた条件に対する能動的な変化を追求しなければなりません。この2つに対する具体的な方法が、ONE POINTを構成する核心です。この2つがONE POINTを構成する核心ならば個人の幸福は、この2つの実現により左右されます。ならば、2017年各個人は、以前とは異なる幸福を経験したでしょうか?
条件を自らで作るということは、大きく個人の主題とプロジェクト、自律経営店舗に分けて見ることができます。個人の主題とプロジェクトは、自身の根拠を自ら作る事です。つまり、条件を自ら設定し執行することです。自身を成している構成要素に対する確認を経て、選択と集中を通して自身の実体を作っていく事業です。その過程をホームページに蓄積し、連結の足がかりとして作用されなければなりません。2017年の個人の主題とプロジェクトが成功的に成された人がONE POINT約30名の構成員の中で何人くらいでしょうか?個人の主題とプロジェクトが実際に認められた人がいましたか?すぐに数名が思い浮かびますが、まだ実験段階にあります。個人主題とプロジェクト事業は、ONE POINTで絶対に逃すことのできない事業です。組織の中に隠れている個人が自ら表れるというのはONE POINTそのものです。人間関係ボードから始まった個人の主題とプロジェクト事業は、様々な試行錯誤があり、数名を除いて睡眠状態にあります。2017年の個人主題とプロジェクト事業に高い点数を与えるのは難しいようです。自律経営店舗は、各店舗の条件を自ら決定し実行する事業です。大きくは、店舗の主題設定と実行、会計と関係した経済的独立です。店舗の主題選定は、現在進行形だと言えますが、目に見える成果が表れてはいません。各個人の主題とプロジェクトが活性化されていない状態で、店舗独自の独特な内部文化が作られるというのは皮肉なことです。見方を変えると、組織の中に個人が隠れている可能性があります。店舗の内部文化を作る事は重要な部分ですが、私個人的にはあまり強調してきませんでした。店舗の内部文化は、各個人の熱意と活動が集まった結果物です。リーダーシップが重要な部分だとしても、各個人が基本動力です。個人の主題とプロジェクトが集まり、店舗の主題と内部文化として集まる事が一番良い方法であり、店舗が決定し個人の主題を店舗に合わせる方法も悪くありません。所沢店が写真を主題に決め、各個人のプロジェクトをこれに合わせるという方法を使用し、ゆっくりと何かが蓄積されているという感じを受けています。構造上で見ると、個人の主題とプロジェクトが先に活動し、その結果を店舗に集める方法が道理です。個人の主題とプロジェクトが似ている人々が集まり、新しい店舗を作るというのも1つの方法です。2017年には、個人の主題とプロジェクトが水面上に上がってこなかったため、店舗で自ら条件を作ることにも限界があったと評価します。会計は、別の意味で条件を自ら作る重要な事です。ホームページ基金と利益金の自律分配を行いました。実行したからといって、その事業の目的が達成されたと言う事はできません。会計を通して店舗の運営条件を自ら作る事が重要ですが、全ての店舗で半分は残し半分は同じように分配する方法をとりました。条件を作るという事がこれほどにも難しいのかという事を、ここで再び確認することができます。全ての人に同じように分けるということほど簡単なことはないでしょう。同じように分けるという事には、何の価値もありません。条件を作らなかったからです。条件を作るというのは、闘争と同じ言葉です。痛みを伴うものなのです。その痛みは、より良い世の中のための希望として耐える事ができます。痛みへの恐怖は、価値を作らないという副作用が伴います。同時に幸せになる権利も遮断されます。但し、1つ良い点は、各個人の収入が上がったということくらいです。個人が幸せになる様々な条件の中で、経済的余裕も無視できないことです。金銭的な利益には、絶対的金額の上昇と政治的効能感という2つの意味があります。絶対的金額は、一円でもより高い金額がいいという言葉であり、政治的効能感とは、自身の活動の結果として受けとる報奨の意味です。今回の会計での配分は、絶対的金額が高くなり、金銭的な余裕の部分では成果がありましたが、配分の過程での条件を作ることができずに、政治的効能感は微弱です。最初の杯でお腹一杯にはなりませんが、条件を作るということにおいて最も先鋭な部分のため、各店舗と運営委員会では、代案を作らなければなりません。会計に対する具体的な条件を店舗自ら作れなければ配分に対する権限もいつかは店舗から無くなるかもしれません。
与えられた条件に対する能動的な変化は、6つの項目の進行過程を見ると鮮明に分かります。
マニュアル1000は、ONE POINT全ての構成員が実行するには難しいと判断し、義務ではなく選択事項として変更されました。数回のマニュアル1000があり、説明と同意を得る手順を踏んでいきながら投票を通して決定する形が備えられました。直営リーダー制度の導入にあたり、マニュアル1000で発表した内容が最も代表的です。自ら現すための最も確実な保証印をもらえるのがマニュアル1000です。この過程を経ずに実際に作るのは困難です。量が蓄積され質への変化を導くための関門がマニュアル1000です。蓄積されたら、これに合わせた形式を探していく過程で、マニュアル1000が登場します。まだマニュアル1000がきちんとした位置をつかめてはいないように見えますが、義務から選択へと変更をされた後、数回行われたマニュアル1000の過程で、与えられた条件に対する能動的変化の可能性を見せてくれました。
写真は、一定の成果があったにも関わらず変化のきっかけを作ることができていない雰囲気です。1つの主題を一定の期間設定し、皆の努力を全体会議で集めるという発想は良かったですが、それが蓄積され、現場で発見された成功事例に触れることはありませんでした。全ての事業の最初の設計は、事実矛盾だらけです。現実に合わない事が私達を不便にさせます。整え繋げ付け加えていく過程でしっかりとした事業が完成します。写真は、最初に計画を立てた内容をそのまま続けながら、評価や新しい変化がなかったことが残念な部分ではあります。写真分析とホームページ、現実に必要とされる写真技術の要求を適切に受容する別の方法が必要です。
環境改善というと、掃除により神経を使い、より整理整頓をする程度だと考えます。ところが、環境改善という概念の整理から具体的な実践方法、各店舗の美しい競争、具体的に現実を変化させるためのイベントまで。仕事が成される原理が適用されたと評価できます。
人間関係ボードは、与えられた条件に対する能動的な変化の典型的な失敗例となりました。計画し実行する事業は、現実に対する反映です。人間関係にどれほど問題があったら、こんな幼稚だと言えるような人間関係ボードという言葉まで作り、事業を進めたと思いますか?人間関係ボードは、個人の主題とプロジェクトが核心内容であり、その内容の可視化を実現することのできる1つの形式です。個人の主題とプロジェクトが水面上に上がってこないため、ボードに変化している内容はなく、それでもある内容に対する歩みも数回のメモでは、持続可能ではないということが現実で証明されました。ならば、変更のための模索と行動が伴わなければなりません。与えられた条件に対する能動的な変化は、人間が幸せになるための必要条件です。変化を通して究極の最終地点に行くことが目標ではありません。与えられた条件を見つめながら変化を模索し、行動する能動的な人生の態度が幸せだと思っています。
ONE POINTは、やらなければならない事を約束し、共に行っていくプログラムです。やらなければならない事を受動的に、または無批判的に行うよりは、むしろやらない方がいいかもしれません。やるべき事は、方向に関する話です。その方向に行くという約束であり、その道へ進む道を共に作って行かなければなりません。共に作っていくその過程で、条件を作り与えられた条件での変化を模索します。2017年を振り返ってみると、各個人が幸せなのか。に対する答えを明確にすることができないのが事実です。[問題が少なかった]、[何かを行っているという安心感はあるが、達成感はあまりない]ではないでしょうか。このような思いを感じる理由は、やらなければならない事をやったのは事実で、その過程で条件を作ったり、与えられた条件に対する能動的な変化を成し遂げられなかったからではないでしょうか。幸福は水が流れように自然に進む状態で感じる感情です。私達の人生が、水が流れるように自然であったならばどれほど良かったでしょうか。ご飯を食べたのに、数週間トイレで確認できなければ、体は水が流れるように自然ではないという事です。どこかで詰まっていて、体に負荷がかかるようになっています。そうすると、体には良くないですね。私達が望む人生と現実がずれています。ずれているため、水が流れるように自然ではありません。ずれていることを正確に連結するためには、自ら条件を作り与えられた条件に対する能動的な変化が必要です。その過程で、幸せは訪れます。
ONE POINTは、誰もが幸せになろうとする集団的な努力です。各個人と集団が約束し、やらなければならない、またはやりたい事が、現実で水の流れるように自然に進むことが幸福のための条件です。ところが、どこかで流れないのであれば、自ら条件を作り与えられた条件に対する能動的な変化のために、各個人と集団は努力しなければなりません。2017年は、与えられた条件の中で一生懸命進んできました。その過程で、幸せもありました。ところが、自ら条件を作ったり、与えられた条件に対する能動的な変化はたくさん不足しているようです。勿論、以前に比べると、成功事例と私達を笑顔にしてくれた嬉しい出来事は数え切れないほどあります。しかし、条件を自ら作り与えられた条件に対する能動的変化がONE POINTの内部文化にまで繋がるには、長い道のりをもう少し進まなければならないようです。もう一度強調したいと思います。[NOと言う権利]と[それではこうしようという自由]は幸せそのものであり、ONE POINTはそのような人間として生きていくことを望む人々が作ったプログラムです。
 
3つの評価をしてみましたがどうでしたか?評価というよりは訴えかけに近いと思っています。ライフスタジオのオーナーにONE POINTの説明をする時があります。常にこのような言葉を言います。
[以前よりは少し良いですが、まだ分かりません。]
私自身、羊飼いの少年(うそをつく子供)だと思っているため、ONE POINTを説明する過程で少し慎重に言葉を選びます。ところが、ある面からすると、この言葉が正解かもしれないと思っています。ONE POINTが今どうなのかと尋ねられたらみなさんは何と答えますか?[前よりは少し良くなったけれどまだよくわからない]という答えがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか?良ければ良いと言ってもよいのに、なぜ[少し良い]と表現するのでしょうか?私達は皆一生懸命行っています。本当に一生懸命行っているのは事実です。ところが、なぜか一生懸命頑張っているわりには、目だって見えるものが無いという感じです。10を行ったら10が見えるのは正常であり、12として見えたらもっと良いと望みますが、なぜか5や8に見えるように思うのです。理由は2つあります。1つ目に、基準が高いのです。基準を100に設定すると、今10を行っている事が小さく感じられます。基準を5に設定すると、10を行った事が20やったように見えることもあります。ONE POINTで行う事業は明確な目標を持っています。目標に対する想像をしながら今を見ているため、その間隔の重さにより、現在が過小評価されている錯視現象が発生します。基準を現実に合わせて下げるとこの問題は解消されます。基準を下げるというよりは、基準を現実的に明確にするということが合っていると言えるでしょう。現在、運営委員会で来年の計画として、重要に話が成されている可視化、体系化がここに該当します。目標指向の事業形態から、現実志向の事業に移動する必要もあります。2つ目に、数種類の事業が視線を分散させています。少しずつ、複数の事を行っていたため、やっている事は多いのに成された事は少なくなった結果をもたらしました。2016年から始まったONE POINTが、2年あまりの時間を経過し、変化する必要のある事業が提起され、一貫して整理できなかった面があります。事業が多いというよりは、事業を整理し分類して軽重と前後を見直し、各個人と単位に合った選択と集中が必要です。各個人の選択と集中は仕事が成されていく原理において、最も重要な過程であります。やらなければならない事も重要ですが、やらない事を決定することも、同じように重要なことです。
2017年を一言で言うと[やるべき事をやった。そして可能性を発見した]と評価します。11月の全体会議で、私はこのように言いました。[多分この地域に石油が出るだろうという判断をしました。だから皆が集まり各自一個ずつ穴を掘り始めました。石油の臭いがしだし、土に石油が染み込んでいるのが見えます。ところが、地上に湧き上がる油井を発見することはできませんでした。2017年の成果は、この地域に石油があることを確認したと言う事です。2018年には、選択と集中により幾つかの穴を選定し、深く広く掘ってみましょう]。2017年は、まだ花は咲きませんでした。しかし、おそらく2018年後半くらいには数本の花が私達の前に表れるような雰囲気です。
ONE POINTの構成員の皆さん、
2017年皆さん本当にご苦労様でした。やるべき事をやるので大変でしたよね。
私達皆の努力により、可能性を発見した2017年でした。
2018年、私達に向かって微笑みを向けている美しい花を期待し、再び一生懸命走ってみましょう。
 
★. 2018年計画
 
 
1. 2018なのか?
 
2018年は、私達にどのような姿で向かってくるでしょうか?
ONE POINTは、ライフスタジオ独自の内的運営システムを作るためのプログラムです。人間の人生に、余裕と豊かさが実体的に存在する組織作りです。内部の構成員の安定と満足が常に存在する持続可能な組織となりたいのです。同時に内部から価値が作られる組織でなければなりません。私は2017年を[[やるべき事をやった。そして可能性を発見した]と評価します。ならば、2018年は、どうあるべきでしょうか?私の考えはこうです。
[2018はONE POINT運営システムの持続可能性の確保]
当たり前のような話であり無味乾燥な表現です。ところが、今までこのような写真館や会社を見たことがありません。上記で述べた、会社の存在理由についての話をもう少ししてみます。会社は、[生きること]と[どのように生きるのか]についての、2つの問題に答えなければならず、その方法を探していく行為が人生です。[生きること]への問題に対する運営システムは、非常にきっちりと整列されています。何時に出勤し予約して撮影を行い、商品の出荷まで。売上の発生と各種支出が1ヶ月、1年単位で定められています。しかし、[どのように生きるのか]という問題は、アイデンティティと価値の問題であり、別で悩み行動を必要とします。各個人の満足とやりがい、方向でもありません。すぐに目には見えませんが、費用は発生し、結果物は後から出てきたり出てくるという保証もありません。だから、普通の会社では、[どのように生きるのか]に対する問題は、個人の領域として押しやります。受けとる給料を個人の判断で使用し満足度を高めようとします。福祉に関しても似ています。会社では、[生きること]に集中し、休みの日を多く与えるから、個人が個別に休みながらどのように生きるのかについて、自ら解決しなさいという方法です。ところが問題は、2つから発生します。1つ目が、働いている時間が自身の人生の中で大半を占めていつということ。2つ目が、個人の時間の大半を次の労働のためのエネルギーを蓄積する時間として使っているということ。事実数名を除き、特に趣味や余暇の生活がありません。このように話をすると、寂しい青春ですよね?とにかく今がそうです。[どのように生きるのか]に対する教育や経験がありません。誰かが決めた仕事を誠実に行うことには慣れているものの、自ら自身の人生に対して真剣に思惟し省察し、行動することについては苦手としている私達です。[どのように生きるのか]の問題が難しい理由は、自ら作って行かなければならないからです。ホームページに文章を数ページ書きましょうと言えば書きます。しかし、書く事と書く過程で感じる感情と心の中から生まれる響きは、誰かが決めてあげることができません。ライフスタジオが今まで行ってきた、[どのように生きるのか]に対する問題が現実に定着されなかった理由がここにあります。システム自体を自ら作らなければならず、その中で多くの試行錯誤と問題提起を通して私達皆が自ら表さなければなりません。
[ONE POINT運営システムの持続可能性の確保】という言葉が無味乾燥に聞こえるかもしれませんが、見方を変えると、革命にも似た話だと思います。余裕があり豊かな環境で、構成員個人の安定と満足が維持されるシステム、その中で自動的に価値が作られる状態は、ユートピアともいえるでしょう。8時出勤と決め8時に出勤したからといって、私達は幸せになるわけではありません。しかし、ONE POINTのシステムの中にいると、自然と自己実現と共に共同体が維持発展されるならば、これ自体が革命であり、私達皆の願いではないでしょうか?ONE POINTは何かをたくさんやろうというものではありません。[生きること]の部分がきっちりと精密に設計されているように、[どのように生きるのか]の問題も、人間の構成原理と似たシステムを具体的かつ現実的に作るための行為がONE POINTです。各個人がONE POINTのために仕事をするわけではありません。各個人の苦しみの中から咲くONE POINTであってはなりません。反対しなければなりません。各個人と店舗の活動の結果としてONE POINTが完成します。ONE POINTが命令を下し、各個人が実行するのではなく、各個人が自らの意志で活動し、その結果として固まったシステムがONE POINTです。最初に始めるときに、やるべき事を決め、同じことを皆で行いました。始めの段階では仕方ない選択でしたONE POINT運営システムの持続可能性は、各個人の活動の普遍性がシステムとして定着するということです。今の目標設定と活動は、すぐには大変な事があるでしょうが、それが日常となり普遍性を確保する必要があります。それが持続可能性に対する確信です。
 
まずは、上半期の日程を見てみましょう。
1月 本社インスタグラム リボンプロジェクトのスタート
1月 第2期リーダーシップ教育プログラムスタート
2月 ライフスタジオ全体を対象としたオンライン公開聴聞会の開催
3月 ONE POINT 全体会議
3月 直営リーダー制度の案件選定及び導入
3月 店長志願と選出に関する制度の案件選定及び導入
3月 新しい人員構成で本社活動スタート
3月 新横浜店教育プログラムのスタート
4月 4~5名の人員移動
4月 第3期生撮影者プログラムのスタート
4月 第3期生リーダーシップ教育プログラムスタート
4月 千葉店オープン
5月 新規店舗オープン準備のためのサークル活動
5月 ONE POINT 全体会議
6月 新しいERP、ホームページオープン
2018年も多くの事が待っています。皆さんにお願いしたい事1つを話し、2018年の計画に進みたいと思います。店舗で楽しく撮影し、お客様と出会いホームページに文章を書きながら、この1つだけは必ず記憶していて下さい。
ONE POINTの究極的な目標は、ライフスタジオが追求する方向に適した組織モデルです。
誰かが決めた事を一生懸命やる事は、仕事をうまくやっているわけではありません。私達が一緒に行っている全ての事は、レゴのブロックを組み立て一つの実体を作るように、組織のモデルを作る活動です。組織のモデルは、誰かが設計してできる問題ではありません。ONE POINTに参加する、あなた自身がモデルの主体です。自ら楽しく面白く満足していなければなりません。誰かによって、誰かのために、誰かによって設計されたモデルの機械的組み立てになってはなりません。だから、やった事が成された事にする事が重要です。やった事は誰かによって、誰かのために、誰かによってただやる事ではありません。自身が主体となり自ら作り、自ら突破して自ら境界線を超えた時に組織のモデルは作られます。条件を自ら作り与えられた条件に対する能動的変化を導いていかなければなしません。
[NOと言う権利]と[それではこうしようという自由]を躊躇しないでください。
モデルを作るということは、多くの試行錯誤と突破を必要とします。2016年から、多くの政策と実験がありました。その中には不合理で、現実に適しておらず、少しの変化で状況が逆転するような多くの事がありました。1つの彫刻品を作るように、私達皆が、剥いて掘って擦りながらONE POINTを作っていかなければなりません。
2017年本当にお疲れ様でした。2018年もより走っていきましょう。
 
2.中断する者、日常的に行う者、集中する者
 
2017年に対する私の評価は、[やるべき事をやった。そして可能性を発見した]です。この付近のどこかに、石油が埋まっているようで、たくさんの穴を開けました。幾つかの穴から油が出てきます。石油があると確認したのが2017年でした。さて、今からは本格的に深く広く開けていく穴を選定し、そこに私達の資源を集中していかなければなりません。2018年を簡単に整理すると次のとおりです。
自ら現す、やった事を成された事として作る事に資源を集中する。
集中と努力の結果がONE POINT内部の運営システムの持続可能性を確保する。
ならば、なにで選択と集中をしなければならないでしょうか?
2016年初めに始まった[ひとつの点から始める]がONE POINTという名前に変わり、2年ほど過ぎています。この2年間の間に、多くの政策が提起され施行されています。進行する人の有無、全体会議の案件選出、事業の妥当性の有無に関わらず、一時的な必要性により有効期間を設定せずに進行したり、留保されている幾つかの事業が混在しています。そのため、私達が行っている事の中で中断すべき事、日常的に行う事、集中して行う事を区分し、目標を達成する可能性を高めようと思います。
仕事に対する分類は、私の個人的な意見であり、当たり前の話ですが店舗、運営委員会、本社の意見を取り入れ、全体会議で議決しなければなりません。
-. 中断するべき事
やるべき事よりもやってはいけない事を決める事が重要な瞬間があります。今がその時ではないかと思います。全ての事には、決めた当時の理由と名分がありますが、現在と未来の観点から見れば、得する事よりも失った事の方が多い場合があります。また、自律して行う事と、誰もがやらなければならない事の区分も必要です。やってはいけない事を決める事は、それほど簡単ではありません。果敢に切ったり中断するということは勇気が必要です。その勇気は、私達皆の目標から出てきます。廃棄したり中断すべき事を選んでみましょう。
人間関係ド…有名無実になったと見てもいいでしょう。自身の全てを可視化し、客観的な空間の中で、人間関係の糸口を見つけていく事業であったのに、現実ではなかなか力を発揮できずにいます。6つの項目から、人間関係の削除を提案します。その代わり、ホームページに自身の全てを入れ、その中で意見や安否を尋ねる方式に転換する必要があります。この部分は、1月の本社のホームページ計画書で詳しく発表いたします。また、店舗に構成員を紹介するコーナーを作り、お客様と直接コミュニケーションがとれる方法を提案します。現在、千葉店のインテリアを行っている過程で空間を確保し試験的に運用する事を予定しています。
店舗会議...現在の計画では、3月から奇数月は全体会議、偶数月は店舗会議を行う計画です。公式的に偶数月に店舗会議を義務的に行う事が効率的なのかに対する問題提起を行いたいと思います。店舗会議は、日常的な事として撮影が終わった後に毎月2~3回行う程度ではないでしょうか。隔月に1日中行うというのは、多くの資源が投入されるということです。店舗会議を義務化するというよりも店舗が自律して実施することが良いのではないでしょうか。むしろ隔月で横的な連結を強化する方向に資源の配分をすることが必要です。
写真...写真館では写真はやらなければなりませんね。ところが店舗で写真を進行するためには、若干専門的な能力を必要とします。できる店舗とできない店舗があります。写真はむしろ、そのような要求を持った人々の横的な連結を通して質を高めることが良いのではないでしょうか。2018年に全体が義務的に行う写真は中止し、店舗が自律して行うというように転換し、むしろ横的な連結を通して写真に対する需要に対応するのが良いのではないでしょうか。2017年に行われた写真は、それなりの成果もありましたが限界もありました。2018年、写真に集中する店舗や、サークルの成果を受け、2019年に彼らが主体性を持って進行していく形体に期待します。
 
-. 日常的に行う事
事業が計画され、実行されると多くのエネルギーを消費するようになります。やったことのない事をやると試行錯誤も多く、壁にぶつかったりもします。ところが、一定期間継続して現実に安着するようになると、それが日常になります。良い習慣が成功の秘訣だといいますが、その状態までとは言えなくとも、今はONE POINT運営システムに安着した複数の事業があります。
ムペジ...ホームページに上げるための内容を生産する事は簡単そうに見えて難しいことです。慣れてくるとそれほど難しくはないですが、詰まってしまうと血の滲むような事になります。幸いにも、ほぼ全ての人がある程度、慣れる段階に至り、日常的に行うことになってきたように見えます。今までは量であったならば、2018年からは質に対する集団的な努力が必要な地点です。この部分は、別の機会に話しをします。
店舗の内部文化活動...以前の全体会議で私が質問しましたよね。来年集中すべき対象は店舗なのか?個人なのか?意見が半分に分かれました。店舗も重要で、個人も重要です。私の考えは、[店舗はまだ... ]という考えなので、個人に集中しなければならないと思います。1つの店舗がその店舗独自の運営システムである内部文化を作るということは、思っているよりも難しいことです。特別なリーダーシップを持っているリーダーがいたり、全ての構成員が適切なバランスの中で、同じ所を見ている状況でなければならないのに、それはそう簡単ではありません。加盟店のオーナーが持っている難しさも同じ内容です。現在、本社を含む6つの組織が稼働中です。その中で、一定水準以上の内部文化を見せている店舗がありますか?水準を下げれば、1~2店舗くらいはあります。このような状態で、店舗に集中するという政策は、多くの傷を伴い、ONE POINT自体が危険に陥る可能性があります。
2018年は、個人に集中しなければならないと思います。2018年が成功裏に終われば、個人を超えた店舗の強化を自然と話す時期がきます。店舗が店舗独自の文化を作ることは自由です。だからといって、必ずしも新しい計画を持って、新しい事業を通して店舗の内部文化を作ることはありません。現在も作っており、それを2018年さらに発展させる店舗は、それ自体が日常的に行っている事ですが、2018年を迎え、新たな計画を店舗に提案し[私達の店舗は、このように行く!]という計画は、本当に注意する必要があります。本当に店舗を責任持たなければなりません。現在、店舗が特別な問題なく運営されているのは、店長をはじめとする構成員達の努力による結果でありますが、ONE POINTという求心力も大きな影響を行使しています。特別に、店舗の内部文化に対する方法がないならば、ONE POINT事業の店舗の内部の安着に力を注ぐのが賢明な選択です。
マニュアル1000...準備できた人が案件を提案し、公論の過程を経て一緒に議決していく現在の方法は維持します。ここにもう1つのせると、個人のプロジェクトもマニュアル1000として発表し、自ら現すことを提案します。個人プロジェクトや店舗で一緒に行う事の量が確保されたならば、マニュアル1000で可視化し、公論化する空間として活用することができます。自ら手をあげ、自ら発表し、自ら規定を下し、自らの主題を公論化させる手順は、自らを現す事、やった事が成された事として現す理想的な場面です。
会計...会計も日常的なものとして定着しつつあります。現在は、3ヶ月単位の決算を通じて、利益金の配分と積立金を決定します。1年に2回、6ヶ月間の会計に関する各店舗の発表と比較、優れた事例の共有等の過程が必要です。評価の部分でも述べましたが、会計は私達の人生の根本を覗く時間です。問題は、数字だけを見るのか、数字が示している内容を見るのかにより変わってきます。会計は、店舗別に生じ、店舗の内部文化、意思決定の水準を指します。破格的な提案を期待します。
環境改善...ヒョヌクリーダーが2018年に、継続してご苦労してくれた部分です。全体会議で短く深く10分程度の時間で、各店舗の比較と共通点、イシューを拡散させる方法は、2017年の成功事例となりました。2018年も、さらに多様な評価と方法に対する提案を期待します。
撮影者教育プログラム...撮影者の教育プログラムは、現在、新規人材を考慮した時に、1年に1回程度となりそうです。1年に1回の時期が決まるならば、これも日常的に行われる教育プログラムの1つとなります。運営委員会でも、4月から計画していると把握しています。今までのプログラムの評価を経て、期間、内容、教育者、システムを再整備する必要があります。
全体会議...3月から奇数月に開催していきます。2年間に渡り全体会議が継続され、私達の活動を整理し、今後の活動を共有し、親睦を深める良い時間となりました。全体会議は、運営委員会が責任を持って進行する事業です。適切な役割と成功的な進行でした。2018年もよろしくお願いします。
この他にもリーダーシッププログラム、店舗会議、各種報告書、サークル、50日の魔法等があります。これらも全て日常的に行う事です。他に、日常的に行う事の中で、中断すべきことや集中して行う事がありますか?もしある場合は、私にメールをください。sinmindong@hanmail.net
 
-. 集中して行う事
集中して行う事は、殿堂入り、店舗のイベント、個人プロジェクト、本社のオンラインです。具体的な内容は、下記の内容で別途説明します。
この4つの事業で発見できる共通点があります。なぜこの4つの事業に集中するのか、に対して理解するために共通店に対する話をしてみましょう。
1つ目に、自ら現す事です。自身の中だけで留まったり、観念的な言葉だけで説明したり、測定不可能なものの間で、私達は迷い方向を失います。実体として表れるのは、客観的で測定可能であり、自身の根拠として動きます。殿堂入り、店舗のイベント、個人プロジェクト、本社のオンラインは、測定可能であり、客観的に実体を確認することができ、自身が自らこうだということを実体として証明することができます。
2つ目に、仕事が成される原理が作動した時に成功することができます。店舗のイベントを例にしてみましょう。店舗のイベントは、準備する人とイベントに参加する対象が特定されています。予約を控えライフスタジオを調べているお客様、予約をしてライフスタジオとの出会いを待っているお客様、撮影が終わりその余韻が残っていて商品の到着まで日があるお客様、インスタグラムやラインを通じた不特定多数の人々が、このイベントの対象となる方達です。大体、店舗毎に1000名を超えます。1000名とは、駅前でティッシュをもらって行く人の0.1%くらいの確率の話ではありません。1000名の人々は、ライフスタジオと写真、子供がいる家族という共通点を持っています。このように、お客様が特定されており、そのお客様が望む要求があります。イベントを準備する人は、ONE POINTの店舗の構成員です。私達ができることは、撮影、場所、アイデア、先制的な提案があります。お客様の要求と私達の能力が出会い爆発することのできる集結地が必ずあります。ならば、一番最初に何をすることができ、何をすることができないのか、何を試みて、何に注意すべきかを確認し、イベントを企画します。そのイベントは、お客様の要求と一致したり、ずれたり、一部だけ合ったりします。条件を作り、実行し与えられた条件に対し、能動的な変化が必要です。10個中、1~2個がヒットする可能性が生じます。10個を準備し実行して、7~8個は力だけ注ぎ成果がないかもしれず、1~2個大ヒットが出るまで構成員はイベントに対する共感と実行する意志を維持する必要があります。そのためにリーダーシップと実務能力、お客様に伝える透視力、イベントを商品化させるマーケティング、構成員どうしの協力等が必要です。結局、確認し、連結して拡大する善の循環の輪があってこそ、継続的なイベントを通じた決定的シーンを演出することができます。この過程は、内部と外部の構成員との間で投げて受けるということが日常化されなければなりません。この全ての行為は、仕事が成される原理の中にある構成要素です。仕事が成される原理が適用されないならば、イベントは単発で終わり、次のイベントが行われるための多くの時間とエネルギーの蓄積が必要となります。
3つ目に、内部と外部同時かさなければなりません。論文プロジェクトは徹底した個人事業でした。ホームページに文章を書くことも、個人が大部分を占めています。しかし、集中しなければならない4つの事業は、個人はもちろん、組織とお客様が主演として登場する必要があります。相手がいるということは、個人と比べると幾つか考慮する必要があります。責任と約束を伴い、追求すべき目標が鮮明である必要があります。相手がいるため結果も明確です。自身の判断と行動が現実で結果につながるというのは、自ら表した事を成され事に作るには最適の状態です。
4つ目に、ライフスタジオ外部競争力直結される内容です。殿堂入りは、該当するお客様の満足や感動の次元を超える事業です。ライフスタジオと言ったら、真っ先に思い浮かぶイメージが殿堂入りとなる必要があります。単純にお金を頂き撮影サービスを提供する写真館ではなく、人と人とが出会う場所が写真館であり、その中で価値を生み出すことが殿堂入りの本質です。お客様は、そのような写真館を強く望んでいます。本社のオンラインは、説明が必要ないほどの競争力そのものとなり、店舗のイベントはイシューを作りだし、お客様の期待と満足度を高め、店舗への愛着心を高める背景として占めるものとなります。個人プロジェクトは、何かを追求する専門家というイメージ作りにおいて十分なものとなります。名もないライフスタジオの撮影者から、絶えず自身を磨きあげ魅力的な人として、お客様から呼ばれることを当たり前にすることができます。
このように、4つの集中した事業は自ら表し、やった事を成された事にするための最適化した事業です。
ONE POINTという家を建てると考えてみましょう。今までやってきた事は、土地を選定し、土を選ぶ作業でした。4つの事業は、家の骨組みを成す柱に該当するものです。4本の柱が立つと、ONE POINTという家の実体が明らかになるような良い予感がしませんか?私だけでしょうか?それでは、この4つの事業について1つ1つ見てみましょう。
 
3. 殿堂入
殿堂入りは3つの側面からONE POINTが行くべき方向を鮮明に提示しています。
 
1つ目に、ライフスタジオ独自の方法で自らを表せる最適の方法です。
[優れるよりも違い]と言う言葉がマーケティングではよく使われています。会社は自ら生産した物を販売するための戦略として競争している他社よりも安くて性能が良いと広告します。しかし[優れる]は他の競争者に真似されやすく、顧客の目を引く最高の方法と言うには足りないところがあります。大量生産の体制では[優れる]で競争していたなら、今は[違い]で勝負しなければならないと言います。製品を構成する価格・性能・デザインなどはすでに頂点に至り、これ以上の差別化を測れない状況で顧客が本当に求めている[響き]がなければなりません。そのため[自分らしさ]とも言える[違い]で勝負しなければならないのです。[自分らしさ]は[違い]に繋がり、[違い]は顧客の[自分らしさ]として認識されると言う論理です。[自分らしさ]とは人間の普遍性が自身だけの特殊性で表現された状態です。その[違い]が顧客の普遍性を刺激します。スーパーに陳列されている製品が、見た目はほぼ同じであるのに10円安い商品と、買うと10円をどこかに寄付する商品があるとします。この2つの内、1つをカゴに入れるとしたら何を選ぶでしょうか。あまり違いがない様に見えますが、10円安い商品よりも10円を寄付する商品の方が忠誠度の面に置いては質的に違いを産みます。1回の購入ではあまり違いがないかも知れませんが、そのメーカーが販売している他の商品でも一貫性があるのであれば話は変わります。
私の経験談を1つ紹介します。韓国で私が運営した写真館Aと、同種他社のB写真館が韓国のベビー写真の大きな2つの柱だった時代がありました。AとBはホームページと写真、商品の構成、スタッフのマインド、お客様の性質が正反対の位置にありました。ホームページで紹介している写真だけを見てもその違いを感じるほどでした。Aは近所でよく見るような極一般的な子供達がモデルで、衣装も特別すごいものではありませんでした。ただ面白おかしい子供達の天真爛漫な表情が主なイメージでした。良く言うと[自然]であり、反対側から見ると[ダサい]と思われたかも知れません。Bは1000人に1人いるかどうかぐらいの顔立ちがはっきりしている子供達がモデルで、衣装はフランスのどこかで仕入れたような高級感溢れるものでした。よく言うと[品]があり、反対側から見るとあまりにも[現実離れ]していて、果たして我が子もあんな風になれるのか…と言う疑問が残るかも知れません。AとBのこの様な雰囲気はどこから来るのでしょうか。様々な理由があるでしょうが、私は[概念]にその原因があるのではないかと思います。写真館とは何か、と言う概念からその[違い]が発生します。Aは子供が持っている普遍性に注目し、Bは子供が持っている特殊性を重視します。Aは、子供は社会が育てるものだと思い私達の子供と言う認識から対象を見つめますし、Bは世間一般の基準を超えた特別な条件の中でその子をより目立たせる戦略を取り入れていました。何が良いとは言えません。ただ、どちらがより持続的に[自分らしさ]を強化しお客様に[違い]を認識させるかがポイントです。値段・性能・デザインなどはこの[自分らしさ]を強化し[違い]を認識させる素材です。
ライフスタジオもAの延長線上にあります。写真館とは人と人が出会う場所であり、写真を媒介に美しさを表現し思い出を記録する遊びの空間と言う概念を、現実で実現して行きたいのです。この様な言葉は誰でも話せますし、色んな写真館のホームページにも似た様な表現が溢れています。しかし、具体的に現実で実現できているかについては疑問が残ります。自らの方法で写真館の概念を実現させるための内部運営システムがONE POINTです。ライフスタジオだけの、ONE POINTならではの方法で写真館の概念を実現させる具体的で現実的な方法が[殿堂入り]です。殿堂入りになるためにはまず自身に対する蓄積が必要です。そして、その蓄積された内容に同意するお客様からの要望がなければなりません。その要望に蓄積された自身の内容で応えなければなりません。お客様と構成員が作り出す結果物に対する規定と記録が伴うべきです。他の写真館では簡単に真似できないことです。これを成し遂げるためには写真館の構造を全面的に変えなければならないからです。ライフスタジオがここまで来るのに10年がかかりました。[自分らしさ]が[違い]として認識され、その[違い]によってお客様に[響き]を伝える第1回目の事業として[殿堂入り]があります。この[殿堂入り]はライフスタジオがやるべきのことでもあり、ライフスタジオにしか出来ないものです。[違い]はライフスタジオが過去10年間立て通してきた原則であり、[人が人を人として]で表現しているものでもあります。その原則と方法で自らを表した時、それがライフスタジオの目的が実現される1つの証拠になれると思っています。
2つ目に、今まで話してきた観念的な希望を現実で客観的に証明出来る装置です。
韓国映画[8月のクリスマス]で有名なセリフがあります。
[私の記憶の中にある無数の写真の様に、愛もいつか思い出に過ぎないことを私は知っていました。
しかし、あなただけは思い出になりませんでした。
愛を秘めたまま送りだしてくれたあなたへ、感謝の言葉を残します。]
写真館で数十年働き、余命を数日残している人にこんな質問をして見ました。[あなたの人生は何でしたか?]あなたの答えは何ですか?写真館で働き、お客様と出会い、子供達と笑いながら撮影をし、給料をもらいながら生活をおくり、、どうのこうの。。。と。11月の全体会議で[殿堂入り]を発表したそのかが途中で涙を流しました。その涙を大げさに解釈するとこうなります。[殿堂入りは写真館の本質に触れている]と。ライフスタジオの構成員のほとんどは写真が好きで入社をしました。撮影して表現し、写真を見ること自体に興味を持ち、それを仕事にしたい人が写真館のドアを叩きます。しかし、写真は対象がいます。撮影を続けていくと対象との関係が本質であることに気が付きます。カメラのシャッターを押す行為は撮影の過程の一部に過ぎません。私がよく引用する話があります。アメリカ大統領の専属カメラマンに誰かがこんな質問をしました。[どうやってこんな写真が撮れましたか]。答えは簡単です。[その立場にいると誰もがそんな写真を撮ることができます。重要なのはその立場まで行ったことです。]当たり前の言葉です。撮影の対象と真に出会い、その過程の中で発生する何かはわからない変化が人生の意味です。写真を撮影する行為はその過程の一部分です。全ての写真館のホームページで掲げている希望の羅列は、逆説的に現実ではなかなか見られないからかも知れません。全ての人が望んでいるのに叶わないため、あえて羅列しています。ライフスタジオなら出来る、と言っていますが本当は[私達もなりたい]のです。しかし、問題はなりたいからといってなれるものではないということです。偶然として通り過ぎる写真館の本質を、写真館のシステムとして定着させることが[殿堂入り]です。観念的な希望を現実で客観的に証明し、その証明が日常的に発見されるということ...とても魅力的なことです。
3つ目に、強力な経済エンジンでブランド形成の先発隊の役割を果たします。
ライフスタジオはどんな会社として認識されて欲しいですか?[写真といえばライフスタジオ]、[楽しく遊べる空間]、[経済的に安定している会社]等。様々な意見に分かれるかもしれません。ブランドの定義はある商品を別のものと区別するために使う名前や記号、ロゴなどを総じて指す言葉です。
iPhoneといえば思い浮かぶもの、ディズニーランドと言えば思い浮かぶものがブランドの役割です。私は[原宿]と言えば[複雑さ]が思い浮かびます。だからなるべく行きたくない場所です。しかし[原宿]が[新しさ]であれば頻繁に行くべきホットプレイスに認識されるでしょう。そのため、ブランドは経済エンジンと繋がっています。パワーブランドはブランド自体に力があると言うことです。ブランドに力があるとマーケティング費用が下がり、それ自体で商品販売に相当な影響を与えるため多くの会社や商品がブランドになるために努力します。
写真館は写真の競争力を先に考えます。しかし、私は自らの経験のせいなのかも知れませんが、何より写真に対する競争力の維持が一番難しいことだと思っています。写真の撮影技術は知的財産権を行使することができません。特許を取ることはほとんど不可能です。小顔効果を出せる角度を自分が発見したからと言ってそれを特許登録することはできません。ある写真館で作った新しい写真はコピーする水準でいくらでも真似ができます。つまり競争力を維持することが難しいのです。ライフスタジオと言えば思い浮かぶ、自然な写真は私達の強みにはなれますが、それが確固たるブランドに繋がるかと言うと簡単ではありません。写真の競争力を保つために日々努力することはやるべきことですが、やりたいこととは別の問題です。やるべきこととやりたいことが違うこともあります。写真の競争力維持はやるべきことではありますが、個人的にはやりたいことではありません。では、やりたいことは何か?そして、やりたいことが会社のブランドと関係があり、それが強力な経済エンジンとして作動するなら、それ以上のものはありません。
ライフスタジオと言えば、人々の頭に何が思い浮かんで欲しいですか?
ここで[響き]という言葉を使いたいです。やりたいこと、そしてそれが会社のブラントと強力な経済エンジンとして作動できるキーワードが[響き]です。写真の強力な魅力は短時間に自分の中に積もっていることを[確認]できるということです。フランスのパリに憧れている人がいます。パリといえば、エッフェル塔ですよね。小さい時から憧れていたパリにやっと到着し、ドキドキしながらエッフェル塔を見ました。すると、自身の中で何かの響きがあります。[大したことなかった]、[長い憧れが現実になる虚無感]、[想像以上の喜び]等。自身の中から湧き上がるその響きは真実です。その真実に確実なハンコを押すための行為として目をつぶって自分の内面に起きている変化を感じる人もいれば、ハガキに現実の自分へ宛てた手紙を書く人もいます。音楽を聞く人も、写真で記録する人もいます。中でも写真は自分の行為と響きを効果的で繊細に記録できる媒体です。今度は写真館を例に挙げて見ます。妊娠して、陣痛を感じ、子供を育てながら無数の粒が自身の中に作られます。子供に対する無数の粒は嬉しさであり、苦痛であり、自然の摂理であり、同時に自身の力で創造した崇高なことです。写真館に入り、撮影者により子供の姿が1つ、2つ撮影されるのを見ながら自身の中に積もっていた粒が動き始めます。普段よりも集中して自身の子供を見つめます。最高に集中する行為自体が写真撮影です。状況を演出するということは集中することと同じことです。撮影された写真を見ながら多くの方が涙を流します。自然なことです。いつも見ている子供ですが、その写真は自分の中にある粒たちの集合体だからです。その粒が瞬間的に確認できた時、[響き]という単語が登場します。その響きの写真館バージョンが[殿堂入り]です。普通、写真館とは写真を撮る場所、記念を残す場所として認識されています。しかし、写真館が[自分の人生を確認する場所]だとするとゲームのルールは変わります。写真館が[写真を撮る場所]であるのと、[自分の人生を確認する場所]であることは似ているようで決定的な違いがあります。自分の人生を確認する場所として写真館の概念が変わるなら定期的に行く場所になります。昔、写真館は記念日だけに行きました。伝統的な文化として記念日だけに役割を果たします。しかし、自分の人生を確認する場所は自分の意思によって年に1回かもしれず、3年に1回かもしれません。人生の写真館という言葉もこの部分と関係があります。重要なのは[響き]があってこそ自分の人生を確認することができます。こんな想像をして見ましょう。毎日一生懸命働いたあなたが、東南アジアの高級なスパを思い浮かべると自然に[あぁ、行きたい!]という言葉から出ます。ライフスタジオを思い浮かべて同じく[あぁ、行きたい!]の言葉が自然に出ることはあるのでしょうか。もちろん、あるかもしれません。今もライフスタジオをそう思ってくれるお客様がたくさんいらっしゃいます。その想像が日常となれるようにするのが今話したい内容です。ライフスタジオを[自分の人生を確認する場所]、[いつでもまた行きたい場所]として思ってもらえるなら、それ自体がブランドであり、強力な経済エンジンです。[殿堂入り]はその響きに至るまでの過程を整理した報告書です。その響きはブランドとして、強力な経済エンジンとして写真館が確保できる確実な武器です。[響き]に対する蓄積が[殿堂入り]に集まり、その[殿堂入り]がライフスタジオのアイデンティティと競争力の根拠として位置づけされると信じています。人と写真、空間と共にする楽しさが1つになった結晶体が[殿堂入り]であり、それはつまり私達のブランドとなれます。
このように[殿堂入り]が持つ意味について3つに整理して見ましたが、いかがですか?大げさすぎましたか?もう1つの空論になるのでしょうか?
[殿堂入り]を、2018年ONE POINTの集中すべき事業にするというのは、失うものはなく得るものだけがあります。問題は集中事業といえるほどのものとなるためには、それなりの効果と結果が必要です。具体的に説明するとこのようになります。
  • ONE POINTの構成員のうち、10名以上が[殿堂入り]という決定的な武器を自身の中に装着すること。
  • [殿堂入り]の結果として給料が上がり、個人の評価基準が作られること。
  • 2018年1年間、100名のお客様が[殿堂入り]を通じてONE POINTと決定的に繋がること。
  • お客様が[殿堂入り]を行っている店舗に移動していく傾向が可視的に確認できること。
  • ライフスタジオのお客様が[殿堂入り]を通して、ライフスタジオの競争力として一部認めてくれること。例えばアンケートなどを通してライフスタジオを経験したお客様の30%が[殿堂入り]を知っており、その内の10%がライフスタジオと言えば思い浮かぶ事業として認識してくれたら成功。
  • [殿堂入り]のための常設ギャラリーを東京の中心に作るという共感体が形成され、推進されること。
これくらいの効果と結果ならば、[殿堂入り]が2018年に集中してやるべき事業となれるのではないでしょうか?2018年にこれくらいの効果と結果が表れるなら、2019年はライフスタジオの代表ブランドとして、お客様と撮影者の理想的なモデルの現実的な方法として、ライフスタジオだけができる世界初、日本初の事業として発展できるのではないでしょうか?
 
4. 店舗のイベント
店舗イベントを、ホームページアクセス数を増やしたり、お客様のためのサービスだと思っています。この程度なら2018年の集中事業とは言えません。ONE POINTを店舗と個人で分けるならば、店舗イベントは店舗と個人が結合して作れる決定的な事業です。その理由について幾つかに分けて説明します。
 
1つ目に、店舗のイベントは自らの根拠を作る決定的な方法です。
私が日本で仕事ができる法的根拠は経営ビザです。法的根拠がないと不法滞在の状態で仕事をすることになり、根本的な不安が常に存在します。正当な権利行使に制限があり、堂々と仕事をすることができません。法人の大株主は法人を経営できる権限を法的根拠として付与されます。理事会を開催し、自身が理事長として社長を選任する権限を持っています。ライフスタジオの幾つかの法人は、大株主自らが社長の役割を行っています。会計と人事に対する権限を持っている根拠はありますが、構成員の心を引き寄せる根拠はありません。実は、ここから悲劇が始まります。会社を運営する権限はあるものの、会社をうまく運営する根拠とは別ものです。会社をうまく運営する根拠は戦略と戦術、疎通と努力が結合しなければなりません。
 
ライフスタジオは、生きるという問題についてはさほど問題がありません。ところが、生きる事に対して構成員自ら作り出したという根拠はあまり多くありません。2つの理由が挙げられますが、1つ目は、あなたでなくてもいいのか?2つ目に、あなたが作ったのであれば他の空間でも同じ状況を作り上げることができるのかについて応えなければなりません。あなたが辞めるからといって予約が減ったりはしません。ライフスタジオにある店舗の予約はほぼ同じ傾向があります。20店舗それぞれの内部文化も違いますし、お客様に対する姿勢や能力の違いはあるにしても、予約と撮影が大きく変わらないのは、特別な違いがないからです。店舗と個人の能力による予約と撮影ではなく、ライフスタジオ自体が持っている力量によって、生きるという問題が解決出来ているとも言えます。また、自身の能力でできるのであれば、自身が他の写真館に就職したり新規ブランドをオープンしたりしたときに、現在と同じぐらいの予約と撮影状況を作れなければなりません。実際はどうでしょうか。店舗で予約と撮影がされることに対する根拠が、自身から出ていないということから、自身の受動的な形態は始まります。自身の行動が制限され、分離される現象が起こります。このような問題は、ライフスタジオのオーナーからもよく見られる姿です。
お客様が予約をし、撮影ができるようにする要因は様々です。各自にはそれぞれの役割があります。広報をする人と撮影をする人、商品をきちんと作り、お客様に無事にお届けするまでの分業体系があります。自ら根拠を作るというのは、自身に任された役割の範囲と限界に関する話です。元々作られている枠を越えずに、決まったことだけをやるだけでは根拠は作られません。給料をもらい、定められた福利厚生のシステムの中で権利を確保することはできますが、仕事をやっていく過程の中で生じる疎外は避けられません。根拠は自身に任されている役割の範囲と限界の中で能動的に自らの流れを作った時に発生します。
自立経営店舗を作るための活動、[ホームページに道がある]のための様々な活動、ONE POINTの多くの活動がその根拠を作るための努力です。中でも店舗のイベントは、どんな活動よりも自ら根拠を作るために直接的に繋がる活動です。1つの店舗を取囲んでいるお客様は1000名を越えます。[お客様がライフスタジオに予約をする]と[お客様が○○店に予約をする]とでは根本的な違いがあります。外国人が[日本に旅行に行く]と[東京に旅行に行く]ことは、東京側から見ると根本的な違いがあります。[ライフスタジオに予約をするのに、自宅から近いから○○店に行く]ということと[○○店は私のお気に入りの写真館だから行く]とでは、根本的な違いがあります。ライフスタジオ全体側からみると、その全てのお客様はライフスタジオに来ていただく事になりますが、店舗側からするとその店舗に来ていただく事になります。その店舗が、お客様が次に訪れていただける根拠を作れたという部分で、根本的な違いが生じます。真の主体として、主人として根拠があるということは人間を構成する原理と一致します。自身の店舗に来るべき理由や期待、技術とサービスの相対的優位、繊細な配慮と特別な経験などはお客様にとってその店舗に行きたいという大義名分を提示します。その名分を自ら生産し実体が少しずつ作られている状態は、自身が店舗の主人になる過程であり、自らが表しやったことが成されたようにする魔法なのです。
2に、店舗の内部文化が自られる形式が店舗のイベントです。
内部文化をコレだ。と説明するのは難しいことです。例えば、食堂に入った瞬間その食堂から感じられる何かがあります。それが内部文化です。食堂で食事をしている様々な家族がいます。その家族ごとに異なる雰囲気が演出されます。それが内部文化です。1つの集団を構成する要素が集まり、1つの実体になった時に発生する作動の原理が内部文化です。生きぬくという問題は物理的な要素であり、どう生きて行くかは化学的な結合だと思います。この化学的な結合が内部文化です。店舗での出勤、撮影、業務などは生きぬくという問題に該当します。仕事を処理する方法、コミュニケーションの水準、決定の過程と実行の過程、追求する価値と実現等は内部文化であり、科学的な分解と結合の総合体です。内部文化は、人生の質と関係があります。1人の個人の撮影と写真を作りだすことは同じかも知れませんが、その過程の中で成される情熱・協力・満足は違います。人間から感じられる微妙な感情は、人生の質を決定する重要な要素であり、人間が共同体を作り、共に仕事をしていくうえで絶対的に必要なのです。そのため、ライフスタジオでは内部文化を持続的に強調してきました。
普通の会社では、内部文化を構築するための行為として誕生日にプレゼントをあげたり、定期的に食事会をしたり、海外へ社員旅行に行くぐらいのことを思い浮かべます。主に、人間関係に限って内部文化を考える傾向があります。仕事は仕事、人間関係は人間関係と分けて考えます。仕事と人間を分離したくて、このような結果が出るわけではありません。仕事と人間が混ざりながらいろんな問題が発生し、その処理の過程で仕事と人間の分離が成されます。仕事と人間の結合は、特別な能力と努力を必要とします。難しいことです。生き抜くという問題は比較的に分かりやすいですが、仕事と人間の結合は難しく、すぐに目の前に現れるものではないため、比較的に後回しになり、そのまま留まるのではないかと思います。段々と、会社という組織は仕事と人間の結合に対し特別な努力を注がなくなり、定期的な食事会ぐらいで終わります。しかし、内部文化は仕事をする理由と直接的につながっています。内部文化を作るために仕事をする訳ではありませんが、私達の人生そのものがつまり内部文化です。内部文化は仕事と人間の集まりです。仕事をする人間たちが集まり効率と価値を生み出し、その中で発生する関係がまた仕事に繋がります。仕事と人間、人間と人間、仕事と仕事は互いに衝突しあい、和解しながら次を模索する中で効率と価値が発生すると同時に内部文化が形成されます。
内部文化は、仕事と分離し別の空間で作られるわけではありません。会食だけ、誕生日にプレゼントをあげたからといって内部文化は作られません。仕事の過程で内部文化が始まり、人間関係がその基盤を提供します。店長になると必ず先に[うちの店舗はこういうテーマで進もう]と宣言をします。これはつまり[店舗の内部文化を作る]と同じ言葉です。仕事と仕事、人間と人間、仕事と人間を繋げる重要なパイプを作るということです。しかし問題は、この内部文化がやってもやらなくてもいいもののように扱われるということです。目の前にある仕事がたくさんあり、店舗が宣言したテーマや主題は山のような仕事を処理した後に残った時間にしてもいいという認識を持っています。何か順番がごっちゃになったような印象を受けませんか?家族の愛が内部文化なのに、現実の目の前にある仕事・教育・家計の問題を解決するために家族の愛は疎遠にする私達の日常と似ています。つまり、内部文化は私達の活動全般に溶け込まれなければなりません。仕事と仕事、人間と人間、仕事と人間の間に内部文化が結合されなければならないため難しいのです。ここで、店舗のイベントが登場します。
店舗のイベントを話すために、私達の認識転換に関する2つをまず抑えなければなりません。
1つ目に、店舗のイベントを単純な顧客サービスの次元で考えているという傾向です。お客様が好きそうなものを選択し、サービスを提供すると思っているため、別で努力とアイデアが必要だと思いがちです。店舗のイベントを[お客様に向けて店舗を投げだす]と認識を変える必要があります。もちろん、店舗を投げだすときはお客様に向かって行うため、お客様のことを考慮しなければなりませんが、核心は[投げる]ということにあります。店舗を投げるということは、店舗の内部文化を投げるということです。つまり店舗のテーマと主題、今現在自分達が行っていることを投げるということです。
2つ目に、内部文化の中にお客様を含めて考えなければなりません。私達にはお客様という対象が常に存在します。私達の全ての活動の結果はお客様から表現されます。誰かを愛する時は、相手が存在します。私の感情の状態とは別に対象がそのまま存在します。私の感情は、お客様と直接的な関連の中にあります。内部文化と言うと、店舗の内部だけを考える傾向があります。しかし、私達の全ての行為は結局お客様から表現されるため、お客様と共にする内部文化は必然的なのです。
店舗のイベントは、単純に顧客サービスの一環だと思いがちですが[お客様に向けて店舗を投げだす行為]と考えるべきです。その結果、店舗が自ら現れるようになります。そのためには、店舗を再整備する必要があります。店舗を投げだすためには、店舗が一定した形を作らなければなりません。自店舗が一番うまく出来ること、店舗でやりたいこと、店舗の個々人が意欲的に進めていること等を動力として、店舗のイベントを計画しなければなりません。そうすると出来ることが拡張されます。お客様が好きなことを選択すると同時に、お客様の参加型店舗を作ることができます。
3に、店舗のイベントは美しい競争の理想的な競技場(グラウンド)です。
ライフスタジオを運営しながら一番多く言われた指摘の1つが[ライフスタジオは評価基準がないから多くの問題が生じる]ということでした。きちんとした評価は同期付与に繋がり、結果的に組織の体系が作られるそうです。このような指摘をされた時、私はこう答えました。[評価するほどの内容がありません。評価のための評価は作らない方がいいです]。本当はライフスタジオならではの評価方法を作りたいです。評価は仕事が成される原理の中でも一番重要なポイントです。普通の会社のように評価が飛び交うのも問題ですが評価が全くないのも問題です。現在ONE POINTの中で評価方法が1つずつ作られており、そのうち本社からも計測可能な評価方法についての提案もさせて頂く予定です。
自立経営店舗を通して、各店舗が自律的に運営するためのスタートを切りました。独自的な会計と内部運営程度から始まり、これからは人事と勤務体系に関するより積極的な選択と実行を期待しています。しかし、自立経営店舗の制作が内部だけに留まりながら、現実に安住する方向へと少し移動しているように見えます。自立経営店舗は、変化発展の動力を店舗から見つけようという事業です。成果が出ていると同時に問題も登場しました。ここで、店舗のイベントの出番です。先述したように、店舗のイベントへの認識の転換が必要です。[イベント]という単語があるから一時的な顧客サービスという考えを持ってアプローチしています。これからは[お客様に向けて店舗を投げだす]と認識転換をして下さい。店舗のイベントはその店舗を自ら現す方法です。そうするとこんな事が発生します。ONE POINTの5店舗が同時に投げかけると、その中での差が明確に生じます。その違いから自身を確認することができます。その差異が評価の根拠となり、結果に基づいて各店舗は自分なりの判断をします。その判断は変化のきっかけを生み出し、新しい動力として動くという善の循環構造が生まれます。美しい競争が実現出来ます。店舗HPのアクセス数・閲覧数・SNSの活動・予約と売上の変化・店舗内部の環境の変化などは確認が可能な部分です。美しい競争が起こること自体が成功であり、これはつまり自ら現し、やったことが成される過程をみせてくれます。
店舗のイベントを通じた美しい競争は、店舗での多様なアイデアや活発な活動も必要ですが、同時にゲームのルールを作るのも必要です。各店舗で起こっている店舗イベントの進行状況と結果に対して評価し、共有し、現実に適応させるための特別な装置が必要です。来年の1月以降本社からこれについての具体的な計画を説明するようにします。
先日行われた直営リーダー制度の導入のための討論で、直営リーダーと店長に対する評価や資格についての話が出ました。店舗のイベントを[お客様に向けて店舗を投げだす]と規定するのなら、店長の評価基準の一番上位にある項目になります。店長の第1の役割は、店舗の内部文化を作ることです。内部文化を構成する様々な要素の中でも店舗のイベントはその頂点にある事業です。店舗と個人の協力により、自ら現す決定的な事業であり、自店舗だけの強力な経済エンジンとなり、究極的には自立経営店舗の実質的実現が出来るようにするのが店舗のイベントです。
2018年ONE POINTの集中していく事業として、店舗イベントが設定された理由は明確です。
店舗を自ら現すことが出来るからです。
店舗の内部に留まっていた論議を、お客様へと拡張していくということは、量から質への転換を意味します。この質的転換は、やった事が成されたことにするための努力です。
 
5. 個人プロジェクト
 
ライフスタジオで、今まで進行して来た学習と教育は[知る]の世界に進入するための選択でした。無気力の原因が[無知(知らない)]から来ると判断しました。[知る]という世界を経験することで無知から知の状態へ進む構造を自らが作り上げてくれるという希望がありました。[知る]と同じくらい強調してきたもう1つは、[成功経験]でした。自ら計画し、実行して、山を越える経験は[知る]の世界に向かう過程であり、無気力を克服し自尊感を確保できる良い方法だと思いました。そのため、ライフスタジオの全ての事業は個人に集中されていました。ところが、集団の影響を受ける個人という現実は突破出来ず、活動を中断することになりました。個人プロジェクトは、ライフスタジオが目標とする[自立した人々の経済共同体]を構築するための基本的な土壌を提供します。集団に隠れている個人は錯視現象を起こします。個人が[仕事が成される原理]に基づいて自らの道を作らない限り、どんな計画も砂の上の楼閣になってしまう可能性が高いのです。ONE POINTの全ての行為は個人によって動きます。個人が自ら現れることが出発であり、その過程1つ1つが蓄積されて店舗の内部文化として発展されます。2年間に渡る個人プロジェクト事業はあまり成果がありませんでした。様々な問題がありましたが、反対にその過程で基本的な枠は作られました。2年間の個人プロジェクトの成果と限界から分かった幾つかの方向に関する話をしてみます。
1に、集団を考慮した個人プロジェクトであることです
ONE POIINTは個人と集団のバランスを強調します。ONE POINTは集団的な約束であり、集団的な実行です。集団の単位は店舗です。店舗に含まれている個人は店舗を単位としてONE POINTで約束したことをやっていきます。過去2年間の個人主題とプロジェクトは集団のやることに押され有名無実になった場合が多々ありました。集団の仕事が多くあり、それと別に個人プロジェクトがありました。2つのことが衝突した時は集団のことが優先になりました。個人と集団のバランスのために個人の部分を強化させる必要があります。
先ずは、2018年は個人が集団の仕事を個人化させなければなりません。集団の仕事であると同時に個人の仕事である必要があります。この中で個人と集団はバランスを保つことが出来ます。個人プロジェクトは個人の仕事でありながら同時に集団の仕事です。個人のプロジェクトが集まり集団が構成されなければなりません。従って集団を考慮した個人プロジェクトが必要です。集団と全く関係ない個人プロジェクトでも問題はありませんが、集団を考慮した個人プロジェクトが効率的であり[成功経験]の可能性を高めます。まず、2018年は集団を考慮した個人プロジェクトを通じて[成功経験]と店舗の内部文化を共に作り[成功経験]の繰り返しを通じて仕事が成される原理が姿を現すと個人の自立性に、より重きを置くことが良い方法だと思います。
2に、具体的且つ現実的であるべきです
リーダーシップ教育プログラムの中心の内容は、個人プロジェクトです。巨大な哲学的概念から始まり、3~6ヶ月間の期間の間、達成可能な目標と具体的な計画までを出すプログラムです。教育の序盤は希望を元に始まりますが、終盤に向かうほど達成可能性を重視します。計画とはこういうことだと思います。2016年の始め、個人の主題とプロジェクトを設定する時は巨大な概念を設定しました。キーワードを設定するのは楽しいことですが、プロジェクトの出発と同時に段々と動力を失いました。1つ目の部分でも話したように、個人と集団の分離も問題であったし、ONE POINTでやっている仕事の量自体が多かったのです。その中で一番反省している部分は具体的で現実的ではなかったことです。具体的な目標と達成可能性、繊細な計画、現実的な条件に対する考慮が前提とされなければなりません。第1期のリーダーシップ教育で3ヶ月に渡る調整を通じて、足りない部分はあったものの具体的で現実的な計画が出て来ました。第2期リーダーシップ教育も1月から始まりますし、その中で5人の構成員が同じ過程を踏みます。2018年上半期までに、第3期リーダーシップ教育を進め個人プロジェクトを安着させる計画です。
3に、個人評価の第1項目です。
この報告書で、評価に関する話が多くされていますね。個人プロジェクトはやってもやらなくてもいい事業ではありません。必ずやらなければならない事業であり、そもそもONE POINTの土台になるものです。1月に発表しますが、自ら現し測定可能な部分は本社が担当し、店舗でしか出来ない項目は店舗で評価をする計画を持っています。個人において測定可能な部分はホームページと個人プロジェクトが唯一です。また、この2つの部分はONE POINTの核心事業です。従って個人プロジェクトは個人評価の第1項目になります。では、いい評価を受けるためにあえて個人プロジェクトをやる必要があるでしょうか。それは皆さんが判断する事です。ただ、やるならば、1つ目の部分でも話したように、集団の仕事を個人プロジェクト化させる方法が一番良いでしょう。青葉店のれいりさんがやっている個人プロジェクト[殿堂入りチャンピオン]がいい例だと言えます。自身を現すためにONE POINTの土台を作ることを個人プロジェクト化するのが一番効果的ですし、それをみて個人を評価す
個人プロジェクトは各個人が現れる事業です。各個人の成功経験はつまり仕事が成される原理とつながります。個人的には4大事業の中で個人プロジェクトが一番重要だと思っています。理由は簡単です。私達の全ての努力は究極的に、各個人の変化発展プログラムを装着するためにあるからです。
 
6. 本社のオンライン
本社のオンラインは1月に個別の計画書が発表される予定です。その時にまたお話します。
 
★. 終わりに

 
もう一度、2017年一年間頑張ってきた皆さんに拍手をおくります。
自身のいる場所で黙々と仕事をしていくこと、それと同時に全体をみること、とても美しいことです。足りない人々が集まって、不十分な計画と目標を持って、足らない結果物にがっかりしたり、拍手をおくったりもします。ここまで書いた文章や計画は確かに重いです。私の筆力不足でもありますし、計画自体が矛盾だらけかもしれません。足りない部分はみなさんが上手く解釈しながら読んで頂けたら幸いです。
整理するとこうなります。2017年は成功です。可能性を確認しました。2018年はその可能性を確信に変える年になって欲しいです。私達は皆幸せにならなければなりません。今も幸せですが、これからもっともっと幸せにならないといけません。もっと幸せな人生を生きるための現実的な方法として私達はONE POINTをやっています。各個人と集団はもっと努力して変化発展しなければなりません。個人が上手くいくと店舗が上手くいくし、店舗が上手くいくとONE POINTがうまくいきます。ONE POINTが上手くいくとライフスタジオが良くなりますし、ライフスタジオが良くなると日本社会も少しは良くなっていくはずです。
この報告書はONE POINTを対象とするため、2018年の目標を[ONE POINT運営システムの持続可能性の確保]と設定しました。そのため、中断、日常、集中するものに仕事を分け、4大事業を決めてみました。大した計画ではありませんが、この中に含まれている全てのことがクモの巣のように繋がっています。成功する人も、目立つ人も、失敗して傷だらけになる人もいるかも知れません。もしかしたら辞めたくなる人も出てくるかもしれません。
しかし、確実なことが1つあります。
私達が今やっていることは日本では特別なことです。
ONE POINTという名前で私達が希望する、美しい世の中を具体的に作っています。
世の中の人々が気付かなかったとしてもこの事実は真実です。
ONE POINTのみなさん!
誇りを持って2018年、共に伝説を作り上げましょう。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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