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深谷店
「待つ時間がなければ届かない、美しい唯一の人」
投稿日:2025/11/15     更新日:2025/11/15
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私たちの人生には、たくさんの「待つ」ということがある。
子どもの頃、クリスマスプレゼントを待ちながら胸をときめかせた夜があり、春が来ると遠足の日を心待ちにした。
誰かを好きになると、その人を待つ時間が生まれる。
また、人生で一度はオーロラを見たいと願い、北の空を見上げて待つ人もいる。
そして親になると、正月を迎える度に玄関の前で子どもの足音を待つようになる。
このように、私たちは数えきれないほどの「待つこと」の中で生きている。
そして、待った果てには、心の奥深くに刻まれる最高の瞬間が必ず訪れる。
私にとってその瞬間は、まぎれもなくわが子と初めて出会った日であった。
初めてその小さな命を腕に抱いたとき、世界が一瞬止まったように感じた。
この小さな体が、私の腕の中で息をしている。ただそれだけのことが、胸を熱くし、涙をにじませた。
そのとき、ふとこんな思いがよぎった。
「この気持ちの色は、どんな光をしているのだろう?」
おそらく、それはやわらかな日差しが窓ガラスを通り抜けるときの色だろう。
まぶしすぎず、でも確かにそこにある光。
穏やかで、温かく、透き通るように輝く色。
わが子を見つめる私の心は、まさにその光に染まっていた。
だから私は、その光を写真に残したいと思った。
親が初めて我が子に出会う瞬間、その空気、その息づかいを、自然光の中に刻み込みたかった。
幸いにも、深谷店は自然光があふれる場所だった。
窓から差し込む光が子どもの顔をやさしく包み、その隣で微笑む両親の瞳までも温かく照らしてくれた。
その日撮った写真は、ただのイメージではなかった。
それは、一つの家族が初めて完成した瞬間の記録であり、光に残された「愛の記憶」だった。
私はいつも、一枚一枚の写真の中に感動を見つける。
レンズの向こうの世界はいつも新しく、その中には誰かの幸せが息づいている。
新しいお客様に出会うたび、その微笑みに触れるたびに、私の心にも静かな幸福が広がっていく。
だから私は今日もカメラを手に取る。
明日もまた、新しい光と新しい幸せに出会うために。
その光を心に刻み、再び写真に残す。
それこそが、私が生きる理由であり、これからも待ち続ける、もう一つの最高の瞬間なのだ。
Photo by "K"
Coordinated by "Uzuka"
Written by "K"
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