Photogenic
ふじみ野店
ファーストシューズ。
投稿日:2020/12/20     更新日:2020/12/20
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産まれてきてからなす事すべてが初めて。
そんなあなたに、
思いを込めてファーストシューズ。
さらなる一歩に希望を込めて、
履かせる愛情ファーストシューズ。
履かせるという行為が毎日の光景。
そんなありきたりな日常を西陽が照らす。
始まりの靴に想いを巡らせ、ファーストシューズ。
これはカメラマンの意図とはあまり関係なく、1歳記念でご来店されたお客様家族の光景を見て撮影させてもらった1カットです。
カメラマンとして撮影者の意図が反映された写真を完成させるべき、またそうあるべき事が美徳だとは思います。
しかし、この時はそれとは違ったと振り返ります。
ファーストシューズをお持ち込みされたので、1歳のお子様に履かせて撮影する流れになりました。
その際、ママさんがお子さんを抱きかかえパパさんがお子さんの足にファーストシューズを履かせていた光景がこの瞬間です。
時刻はその日の夕暮れ、一番西陽がさす時間帯に逆行という条件でこの光景。
ただただその瞬間その姿に「いいな〜」と思いカメラを持ちました。
カメラマンの意図とは関係なく撮ったと言いましたが、この写真を撮影する為に僕が組み立てたシチュエーションで撮ったものではなく、
自然といい条件でシチュエーションができていたからそう述べました。
この文章を読んで、なんだか受け身なカメラマンだなと思われてしまったら仕方がないとは思いますが、この一枚を撮って考察して思うのが「良い受け手であること」が僕の中での1つの正解だなと学びました。
「良い受け手であること」はとても難しいことだと思います。
なぜファーストシューズを持ち込まれたか?どのようなストーリーがあってこの靴をファーストシューズに選ばれたか?
ファーストシューズを選んで買われた親御さんの気持ちを汲み取り想像するだけでも、幸せな気持ちにさせられます。
これらの想像がなければ、いい瞬間を見逃してしまうことも多々あります。
もはや反射的にシャッターを切らなければそういう瞬間は、すぐに目の前を通り過ぎてしまいます。
目の前の当たり前な光景を美しく意図的に撮影できるようにするステップアップ、反芻するきっかけにこの写真は僕の中で特別なものになりました。
なんでもない日々を紡ぐ親子の関係の中に美しみを表現できるヒントが隠されているのかもしれません。
PS:この写真を絶賛してくれたコーディネーターに感謝を送ります。この写真に新たな価値を見出すきっかけをくれました。ありがとう。
そして素敵な光景をくれたご家族の皆様。いい瞬間をありがとうございます。
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