いつも考えるのは千葉フォレスト店でしか撮れない写真とはなんだろうということだ。
常々思うのは千葉フォレストならではの“自然”。
作り物ではない自然なもの。
小物も前ボケも光も…写真を構成する要素がここならではのものを使いたい。

今回、手前には光の当たっていない暗い葉っぱを前ボケにし、鬱蒼とした緑のトンネルから狙っているような配置、
また、画面構成が前ボケと後ろの竹で三角になるようなラインをイメージして男の子が少し際立つような構図を作った。

主人公は仕草や表情がとてもかわいい３歳の男の子。
小物はスタジオの森に生えているフキの葉っぱ。
去年からこの葉っぱを使って撮影ができないか目をつけていて、今年もたくさんフキが生えたので使う機会を伺っていた。
この子にフキの葉っぱを渡したらどんな物語が始まるのかわくわくした。

だいたいの子は長いものを渡すと楽しくなり振り回すことが多いが、この子は初めて触るであろうフキの葉っぱを嬉しそうに、にぎにぎと手触りを確認してみたり眺めていた。
この行動がとても愛らしく愛おしく、狙っていた仕草ではなかったが思わずシャッターを切っていた。

これも、
「作り物ではない、自然なもの」
であった。
その子でしか撮ることのできない自然な仕草、表情。
これが撮りたかったんだと感じた。

あらためて思う自然とは、

小物、前ボケ、光、
それに加え、その子でしか撮れない、その子“らしさ”。
すべてが取り込まれた時、私が目指している自然なものに近づけると感じた。

 

 

 

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LIFE studio Chiba Forest 

Coodi：Ichikawa
Photo：Ishii
Write：Ishii