Photogenic
千葉フォレスト店
…Monochrome…
投稿日:2022/3/4     更新日:2022/3/4
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今回の主人公は、9歳の男の子。
おしゃべりが大好きで、学校のことや好きな事を自らたくさん教えてくれるお兄ちゃん。
そんな彼の成長記録撮影という事で、選んだ衣装はカジュアルフォーマル。普段は、ほとんどこんな格好はしないというので自ら選択。
コーディーがその格好に似合ったトレンチコートとハット、靴を合わせてくれた。
その格好がなんとも似合う。まるで80年代の映画スターを感じさせた。
その日は天気も良く、スタジオ内には自然光であふれていた。
この日の条件でしか生まれない光を使って“映画のポスター”のような写真を撮りたいと思い、
千葉フォレスト店の中でも人気のあるインテリアの赤いソファの前を選んだ。
そこにはちょうど窓から入り込んでいる光の影が床に映し出されていた。
この影を見た瞬間、ソファに座り本を読むポーズが浮かんだ。
次に空間をどう切り取るかを考えた。
被写体よりも手前に地球儀を配置する事で、被写体と地球儀との間に距離が生まれる。
また、地球儀よりも手前に光の影が入る事で、更に奥行きを出す事ができる。
一番奥に被写体、その前に地球儀、その前に光の反射が来るようにバランスを考えながら、最適の場所を探した。
ここだ!というところでシャッターを切り、この一枚を撮影した。
そしてモノクロ写真にしたのは、個人的に自分の見せたいものが直接的に伝わるのではないかと思ったからである。
モノクロ写真色情報が黒・グレー・白の3色と少ない。
カラーよりも圧倒的に情報量が少ないからこそ、ダイレクトに撮った人の感覚や考えが伝わりやすい。
成長記録の写真とは、幼い頃の写真から年齢が上がってきた写真を通して見ていくことで、その子の人生を見ていく事になる。
幼い時の写真は笑っていても泣いていても、そのフォルムだったり表情だけで写真は成り立つ。
歳を重ねていくにつれて、感情の起伏が出てきて、できるようになる事が増えていくと写真の表現も変化が生まれる。
洋館風のインテリアの中で、普段とは違う雰囲気をただよわせる被写体。
本を読む事で時間流れが生まれ、太陽光が窓から入る事で影が生まれ光が見え、
奥行きを出す事で平面の中でも空間が生まれ、モノクロ写真でまとめる。
それは日常生活から離れ、千葉フォレスト店のテーマとしている
“理想と現実が共存する世界”が、この写真から受け取れるのはないかと思う。
また更に歳を重ねた彼とどんな写真を生み出す事ができるのか。
そんな楽しみを密かに持っている。
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LIFE studio Chiba Forest
write:Ayumi Ishikawa
photo:Ayumi Ishikawa
coordi:Runa Ichikawa
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