Photogenic
千葉フォレスト店
… 絵画と写真 …
投稿日:2021/11/5     更新日:2021/11/5
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今回の主人公は、10歳の女の子。
10歳という節目の年。近年増えてきたハーフ成人のお写真。
7歳の七五三の時は、笑顔がいっぱいで可愛く・愛おしく感じる写真が一般的に多いだろう。
そこから3年という月日…身長も伸び、髪型や好みの物だって変わる。
単にかわいらしさが増すだけでなく、少しずつ大人に近づいてきて、今まで見なかった表情や雰囲気をつくりだすことができる年齢だ。
可愛いだけじゃない、彼女の雰囲気を出せる写真とは何か。
それを考えながら彼女を改めて見たときに、ひとつの絵画となる写真を撮りたいと思った。
くるくるに巻いた髪の毛を片側まとめているのは彼女の希望。そして髪飾りも彼女が持ってきてくれたものだ。
可愛らしさは、この時点で伝わってくる。そこから変化を加えることを考えた。
着物・袴が緑ということもあったので、写真の中で統一感を出すため緑の壁のある場所を選んだ。この壁は少し奥まったところにある。
壁際に立ってもらうことで少しの空間が生まれ、またその中にライトが右側に埋め込まれていることで、
彼女の顔にやわらかな光があたり、細かな表情までうつしだすことができる。壁にもライトの光が当たりグラデーションとなるので、
その空間の奥行きをさらに感じることができる。彼女にはスタジオの花を持ってもらい、それを見つめてもらう。
あえて目線を外すことで、いつもとは違う雰囲気をだせるのではないかと思った。
絵画というならば、それだけでは足りない。
絵画には額縁がついている。写真で額縁をつくるなら、四角をつくらなければならない。
そこで、上下左右に縁取りを入れるため、少し引き目でシャッターを切った。
ただ、左側に縁となるものがなかったので、人工的に前ボケを使い、縁を足した。この前ボケはスタジオの縁側の窓である。
四角く縁取ることで、幻想的なものをぼやけたままにせず、しっかりと収めることができる。
縁取ったことで写真が締まり、より印象強くなると思った。
貴重な節目の1ページを、この1枚に。
また年齢を重ねる彼女から何を感じ取れるのか、そんな楽しみが一つ増えた。
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LIFE studio Chiba Forest
Coodi:Ichikawa
Photo:Ishikawa
Write:Ishikawa
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