Photogenic
千葉フォレスト店
「余裕」
投稿日:2020/4/23
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根拠を作ると言う事 Ⅳ
立体感
広さ、長さ、厚さ、大きさ、空間などが感じられる時の感覚です。写真では背景と被写体の距離、被写体と撮影者の距離から空間感を出すことができて私たちが日常的に使用している前ボケが必要になる理由でもあります。写真で表現できる立体感はいろいろあります。光から作られるコントラスト、衣装や小物を使い体積感を出せますし被写体本から出る自然な立体感があります。前ボケをベースで使い被写体の横顔のクローズアップを撮ることが多い私たち撮影者は「立体的に」写真を撮るという認識が強のかもしれません。
顔を最大限にクローズアップして質感を最大限に生かす表現法もあると思いますが被写体から少し離れて子供の横顔をアングルに入れてみました。目鼻立ちがくっきりしていたためそれを最大限に表現するよりはくっきりしてる耳目口鼻と馴染むように周辺の環境を一緒にフレームの中に入れました。薄い茶色の髪は風になびく。そして明るくて暗いコントラストが強調されます。ちらっと肩が見えるノースリーブの白いワンピースと頭の花冠、手に持っているブーケの布という素材から柔らかな質感と女らしさを強く感じさせます。後ろに余白があるフレーム構図の地味になる部分を補完するのはフレームの端に軽くかかっている椅子の存在です。被写体の背景になっているのは光と灰色の壁、棚などです。逆光の蛍光灯は子供のくっきりしている目鼻立ちをライトペインティングしたように描いてくれます。背景のグラデーションは撮影する位置、光の明るさによって調節していますがハイライトとシャドウが適切な露出にしてくれました。いい表情をカメラに収めるのは一瞬です。5歳とは信じられないほどの一瞬の大人ぽい無表情が私の心の中に入ってきました。個人的に人の無表情が好きなんですがその理由は多くの人々は笑顔が好きだからです。子供が笑う瞬間を写真に収めるのは撮影者としての義務だと思います。笑顔が嫌いな人は居ないんだろうし絶対ほしいカットでもある。そして親が日常ではなかなか鮮明な子供の笑顔の写真を撮ることが難しいのでプロの腕とも言えます。撮影者の写真は責任と自由で分けられます。そして適切なバランスが大事だと思います。提供してる写真の多くの割合の責任の部分は負担になるけどけして難しくはありません。自由に撮れる写真は負担にはならないですが難しいです。適切なバランスは自律を自分で作ってコントロールすることができる時こそ可能になります。無表情、悲しい表情、怒った顔、拗ねてる表情などの多彩さが必要になります。
クローズアップだけど余裕を持った、子供ながらも子供っぽくない表情、周辺環境の色が被写体本来の色に馴染んだ一枚の写真が好きです。
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