Photogenic
千葉フォレスト店
「Vintage」
投稿日:2020/1/29
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根拠を作ると言う事Ⅰ
毎日撮影する環境で毎回異なるテーマで写真を撮ることはほとんど不可能に近いと思います。
普段はスタジオをオープンする時コンセプトを定めてインテリアと衣装を決めた後その空間で写真を撮る撮影者のレパートリーを利用して撮影をします。大きなテーマの中で素材を活用して撮影を行っていると思います。
フォレスト店は大きな窓が一つあります。多くの窓があってその中に差し込む光を使って撮影をしますが大きく広い面を映せるまどは一つです。インテリアで飾られてる室内と整えていない深い森の外をつなぐ通路でもあります。日光が強く入ってくる場所ですが窓の前の森の木々で光は入る時間によって違います。なのでなかなか予測出来ない光を楽しめます。時には強く直射光で時には細長いspotで、そしてある時は散乱して広がた光が入ってきます。
整頓されていない窓の外は「ふしぎの国のアリス」を連想させる神秘的な感じです。
室内の中で眺める外の色はヴィンテージな感じです。空と葉、そして光が連動され不鮮明な古い色味を作ってくれます。窓に白いペンキで描かれている絵とフォントは色彩だけで退屈な画面の中でポイントになります。背景と被写体そしてカメラの間にはフォント窓ガラスが存在しそれぞれの性格は写真を作る材料になってくれたり一つのレパートリーとして完成されます。
この一枚の写真にヴィンテージ感を与える事は被写体の役割です。適切な年齢とその位置に立つことができる身長、白毛コート、片方に下した髪、ゴールド色のヘアピンそしてカメラを見つめる少女の表情と窓ガラスを触っている指が昔の雑誌の中にある一枚の広告写真のようです。 「ヴィンテージ」という意味は、古いけど飽きない自然な美しさというものが内包されています。長い時間を経って色褪せましたがその現象が人為的ではなく自然であってそれ自体で美しいことができる状態を指します。なので似ていますが全く一緒には出来ません。古い感じというのもいろいろあって見られる色も明確に定義することはできません。そのような状態を好む多くの人々が居て私たちの周りでも探せることができます。インテリアや衣装とアクセサリーにも多く使用されています。この一枚の写真が好きな理由も設定した空間で意図して撮影した写真にもかかわらず構成要素が適切に作用されて自然な美しさを表現してくれたからです。いつも私たちが見てる写真のようですがその中で何かの魅力がありもう一度見てしまいます。インテリアをする時ペンキの色を自分で作ったりもしますがたまにその作った色があまりにも綺麗で最初から買ったような色になって気持ちよくて笑ってしまう時がありますがその時のような笑顔になる一枚です。
自分がいいと思っていることの根拠を探すことは自分をもう一度振り返ってみる事ができる楽しさがあると思います。
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life studio chiba forest
photographer_ Lee
coordinator _ Ishikawa
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