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千葉フォレスト店
「淡白な写真」
投稿日:2019/4/22
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「淡白な写真」
「背景紙の前に被写体を置いて写真を撮る」時代から空間を作り被写体と撮影者が自由に動きながら撮影をする「立体的な撮影」の時代になって随分時間が経ちました。
立体的な写真を撮る為には写真を構成する大体の要素の働きが必要です。レンズとか距離で遠近感を表現し、光の屈折とぼかしを使って空間と色を調節し、インテリアは本物に近い物にならなくてはいけないし、被写体の動きを誘導するなど、撮影者の頭の中の感覚や記述を活用しすべてのレパートリーを使って撮影に入ります。長所は自由性と記述力の向上短所は写真に力が入り、少しズレてしまうと不自然な写真になってしまうことです。適切な丁度いいバランスを探す方法は、色んな形で写真を表現しながら自分が追及してるのを思考し、規定して行く事だと思います。
ある日撮影した、この一枚の写真が私の心に入り込み、優しい気持ちにさせてくれました。実験的ながらも安定感のある写真を撮る為、必死になっていた日々、肩に入ってる力を抜抜けるようにしてくれた少女です。岩井俊二監督の昔の映画で見た清潔感があって、明るい制服姿の少年と少女達のイメージは長年私の記憶に残っています。昔映画で見た映画のヒロインが現実に現れたような透明感のある純粋な笑顔を見てると自分の魂も綺麗になっているかのような気がしました。そして多くの技巧で苦戦しながら撮影をしている撮影者達と少しは肩の力を抜こうとつぶやきながら共感したい気持ちでシャッターを押しました。
雨の日、森を背景で、風が通る場所に座り、無邪気な笑顔を見せてくれた青い制服の少女。
見ているだけで体と心が整理され、物事をシンプルに考えるようになります。たまにはきらびやなに、たまには淡白に人生と写真は似てる脈略で流れて行きます。
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life studio chiba forest
photographer_ hyeyoung
coordinator _ oikawa
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