Photogenic
千葉フォレスト店
ZEN&着物
投稿日:2018/9/1
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life studio chiba forest
photo by hye
write by hye
ZEN&着物
人と自然を繋いでくれるフォレストの空間
この伝統家屋は以前の主人だった高橋老夫婦が暮らした家でした。昔ながらの瓦と障子、畳と板床はありのままの雰囲気を生かすのに充分でしたし、ここは日本ですが“日本らしい”という表現の“ZEN STYLE”をコンセプトにインテリアを行いました。
ZENは本来“禅”という意味で東洋的な美しさを強調するスタイルのことを指します。東洋美、簡潔、余白の美しさ、整然としたイメージなどを追求するともいいます。インテリアに含まれる要素は直線の強調、竹や砂利など自然との接ぎ木、濃い茶色や紫色、カラシ色などの物静かな色感を使うことがあります。家屋の内側は禅スタイルで伝統とモダンさが共存します。家屋の外観は庭園と繫がる縁側がインテリアを完成してくれました。
撮影場所の名をZENと呼んでいます。実際に目に見える環境が良い場合、カメラマンの緊張感は2倍に増えます。フォレストの環境は見える場所ごとに感嘆詞が溢れ出ます。自然そのままの野外庭園、広くて美しい室内インテリア、あまり見かけることはなくなった伝統家屋などは、今まで家族写真を撮る写真館としての固定観念を破ってもらうのに十分なviewを持つからです。
色々な要素を含んでいるZEN、その中で表現される着物を美しく撮るためにフォレストのカメラマンは一緒に基準を設けてみました。
構造されている線(天井、窓、床)を整理してまっすぐに撮る。
伝統家屋の外部が眺められる風景を撮る。
中と外が連結する(人と自然が続く)姿を撮る。
コンパスで円を描くために基準点をとるように、体操で大型の体系を作るためにひとりを基準として立てるように、何かが完成するためには基準点が必要です。素晴らしい条件が前提になっているインテリア空間で緊張しても慌てずに自分の色を表現するためには、一つ二つ三つの基準が必要です。
10才の少女が着た着物と袴は綺麗で強烈な色を持ちました。緑色と対比される赤色は野外に萌えるように茂っている木々と調和を作り出します。長く続いた軒の濃厚な茶色と、家の形体である木柱および骨格は色の深みを加えます。ほのかに映る室内の黄色味、母屋と庭園を繋いでくれる縁側のラインなど、この全ての風景は単なる背景ではなく一つの空間として着物を着た少女と似合います。
そして、強烈な日光の散乱はあちこちに散らばり人口光ではマネできない自然な立体感を美しく贈ってくれています。
自然がある所にインテリアという人工的な美しさを作りました。かたい建物ではなく、動物と昆虫が出てくる田舎のある牧場を選択した理由は、人と自然がお互いに吸収されて交わる人々の風景を表現するためです。自然がそのまま与える恩恵と人が持った技術で美しい調和を作っていくことができるフォレストを望みます。
人と自然を繋いでくれる美しい写真の物語、フォレストが作り出します。
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