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千葉フォレスト店
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四角とやわらかさの共存

投稿日:2018/9/1

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life studio chiba forest

photo by hye

write by hye

 

四角とやわらかさの共存

温泉が好きで貸し切りを利用したことがあります。一人だけの時間が欲しいと思って深い意味なしに入ったあの空間を忘れられません。四角い浴槽とくりぬかれた四角い壁。冷たい夜の空気と熱い温泉。冷静と情熱のあいだのように冷たさと温かさの共存は何でも魅力的です。人も、空間も。

 

フォレストで[お風呂場]と呼ばれるこちらはそのようなイメージを想像しました。四角い窓と横に走る木枠、白いタイルの床、そして無彩色が貸し切り温泉に入るように寂しくて成熟した雰囲気をかもし出します。また、中央にあるアイアンスタンドシンクは冷たさを劇的に表現する道具です。これに加わるのが植物とファブリックそしてホワイトです。あちこちに置かれたガラスの小道具が光を散乱させれば色が混ざり合ってやわらかさが加わります。写真は引き算の美学ですが、ここの撮影は余白よりは適切に構成して明確にフレーミングを作るものだと思います。

 

丸いラインとエネルギーを抱く少女。深みのある目から染み出てくる成熟さが熱さを連想させます。 爽やかな水色が好きな少女は、この空間に連れてきたい感情を呼び起こします。“撮りたい”という感情を引き出すことが人という被写体が持っている力のようです。生まれる時から持っているアッシュヘアと焼けた肌が、強く入ってくる光と調和を作り出します。本の上に手を乗せてしばらく考えに浸った後に出る表情が、無彩色と調和を作り出します。前ぼかしに使った木の枝の茶色い光がフレームの中に入って、冷たく感じかねない雰囲気を暖かく抱きます。フレームの中でもうひとつの黒いフレームは見つめる私を反映します。

 

絵画のような写真を表現したかったようです。[一幅の絵画のような]という表現があります。 キャンパスに描かれた作品という意味ですが、作品のような写真を作りたいという意志が少女を見つめて出てきたのです。私にとって[写真]とは何か?と考えた時、ただ[人生]に近いです。粘り強く持続的に何かに取り組むタイプである私は、ドンとわき上がる情熱は大きくありません。そうするうちにとても時々集中する時があり、ひとつに没頭したりもします。そんな風に繰り返す人生を生きていきます。そしてその中に写真があります。写真が物凄く好きだと叫んだ記憶はありませんが、ずっと好きで生きていきます。短い撮影時間ですが、考えが違うところに飛んだりはしません。日常の中でしばらく集中するのが撮影時間です。 写真を作る前にインテリア整理をすることは苦痛ですが、おもしろいと思うことであり経験です。そのように写真と共に着実に生きていくので、私にとってはそのまま[人生]です。そして今は少し成長して事物を客観的に見つめようとしているように、私が撮る写真もそのように見ようと修行中です。時折刺激を受けるときは、生きている感情に喜びを覚えます。理性と感情の調和を作っていく時期とかみ合わさって、写真も撮影も歩調をそろえて持続して歩いていっている“ing”です。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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