フォトジェニックPhotogenic

2017年6月のフォトジェニック

2017/7/21

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Jiyugaoka Photo

Photo by Ren
Coordi by Toda
 
Title : 『やわらかさとは』

自分の中で「やわらかい」と言うと、
白っぽい、暖かい光、リラックスした空間。
この3つが浮かび上がる。

これは自分が直感的に思った事であって、この言葉についてもっと深く考える為に辞書的な意味も調べる必要があると思った。
しかし、その時フッと気になったことがある。
“逆にやわらかくないって何だろう“と思い始めたのだ。


やわらか・い〔やはらかい〕【柔らかい/軟らかい】

1.ふっくらとして堅くない。また、しなやかである。⇔かたい
2.おだやかである。柔和である。
3.堅苦しくない。融通がきく。⇔かたい

かた・い【堅い/硬い/固い】

1.いかめしかったり、こわばったりしていて、すなおに人の気持ちに入ってこない。
2.緊張から、気持ちにゆとりがなくなる。
などを意味する。


まず、「やわらかい」の条件を満たすにはリラックスした空間づくり。
その場を通して被写体と自分が共感する事が一番大事だと思った。
リラックスした空間づくりの為には、被写体とカメラマンだけではなくコーディネート、ご両親。
その場にいる全員が一つになり共感できる関係性づくりも必要である。
そういった場づくりができていないと、
自分が作りあげた空間でせっかくリラックスし素直になれた被写体、
そして自分が持っているイメージが一致しなくなる。
それは自分が目指した「やわらかい」の意味とは遠ざかってしまう。


この日出会った彼女は、7才の七五三撮影で遊びに来てくれた女の子。
最初は着物と日本髪姿でお淑やかなお姉さんになりきっていたが、
着物を脱いだ途端、リラックスした顔でお喋りを始める。
まさに、「かたい」から「やわらかい」になる瞬間だった。
そしてドレスをまとった彼女の姿は、まさに「やわらかい」雰囲気で溢れていた。
そんな彼女を見て微笑むお母さんの顔も見えた。

リラックスしてくれた彼女とお母さんの笑顔。
その風景を見ていると自分も安心したと言うか、同じく暖かい気持ちになれた気がした。
そしてその時に思った。
この場の雰囲気、自分が感じているこの気持ち、彼女の表情が
全て自分の「やわらかい」と一致していると感じた。

撮影にだいぶなれてきてくれた彼女を窓に向かわせ後向きに立たせた。
そして名前を呼んでみた。



”自分のイメージを十分に再現するには技術も大事だと思うが、一瞬のヒラメキや偶然が入る事も可能だと思う。
リラックスした空間で自然に出てくる被写体の表情、仕草、雰囲気。
それはその人だけのモノであり、成長でもある。”



 

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