フォトジェニック
Photogenic
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7月のフォトジェニック
投稿日:2014/9/17
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No.99 Yokohama Aoba
HairMake&Coordinaite by Kaori Sasaki
Photo by Volvo
『クローズアップは原本の質を10%アップする事ができる』
私が入社したばかりの頃にlee社長にもらったアドバイスです。
原本をサムネイルで見てみると、自分の撮影の傾向がわかります。
全体的に被写体に近い人もいるだろうし、徐々に近づいていく人もいます。
よく原本を作ると言う事はシナリオを作る事だと言いますが、シナリオの捉え方には二つあります。
1つは文字通り被写体が持っているシナリオを引き出していく事。
例えばその人の背景や思い出など本来被写体が持っているものによるシナリオです。
もう1つは被写体と撮影者との間にできるシナリオです。
被写体との関係を築いていく事で最初の関門が開き、そこからは技術と対話の相互作用によって撮影が進められていきます。
それは「人を動かす力」となり原本に写るその行為から被写体の人生を写し出すことにもなり
それを引き出す事が被写体と撮影者の間に出来るシナリオになると共に、良い原本になります。
そのような原本には必ずクローズアップが必要になります。
クローズアップはサムネイルで見ているとひときわ目を引きますが、目を引くと言う事は
原本に波ができるという事であり、そこに決定的な一枚がある事でシナリオ性を持たせる特徴ともなってきます。
なによりも良いクローズアップを撮る為には多くの条件が必要です。
「どんな表情を撮りたいのか」によって「声かけ」や「光の角度」は変わり
「何を入れたいのか」によって「切る場所」が変わってきます。
「何を入れたいのか」によって「切る場所」が変わってきます。
それを0.5秒で考えなくてはなりません。
そしてそれらを可能にするのは関係性であり、その先にある技術と対話の相互作用です。
この写真は私達撮影者と彼女の間にできた物語です。
写真の距離は心の距離だと個人的には思っています。
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