店舗フォトジェニック集


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写したいものは、何か。

投稿日:2018/11/3

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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Sana Kijima
In Jiyugaoka

 

10月の横浜青葉店の写真主題は“手前と奥の明暗差”でした。
“光”に着目した主題です。

明暗差は必ずあるものですが、その明暗差を意図して写し出し、
その説明ができるかどうかが重要です。
 

毎日現場で出会いを繰り返す中で、目の前のその人やご家族に対して
“この部分を、この瞬間を強調して、この様に表現したい!”と思った時に、
“光の明暗”で何を写し出すのか?というのは、ひとつの技術的な表現方法になります。
 

私は明暗で写し出したいもの、は大きく分けて二通りあると考えています。
 

一つは手前と奥で色味と露出を分けて全体の立体感や奥行を演出するための
“全体のイメージを統一するための”明暗差。

もう一つは明暗によって、
その写真の一番表現したい部分を“強調するため”の明暗差です。

 

今回の写真は後者の理由が強くあります。

暗い部屋の中でライトボックスの光だけをメインの光として使い、
2人にしっかり当てて、ライトと手前の影で、2人の表情と輪郭のラインをなぞります。


ゴージャスなお洋服に身を包み、
一緒にコーディで入ってくれたさなちゃんがやってくれた髪の毛のアレンジが可愛くて、嬉しくて、
更にはかわいいイヤリングまでつけてもらってご満悦な姉妹。

夜のパーティーにでもお出かけするようなその風貌に合わせて、
露出はなるべく抑えめに影を作り、そしてその表情に目が行くように設定しました。


全体の露出を明るく写し出した場合、表情よりも全体の明るさに目が行く写真になります。

全体的な服装あるいはインテリア、背景の色味、前ボケの色味など、
他の要素も含めて、明るく一枚の統一感を演出したい場合、
明るく設定する方法を選ぶことになるでしょう。


余分な要素は省き、彼女たちの表情にクローズアップし、
それだけではなく少し余白部分に前ボケを入れることで全体の暗さを中和し、
前ボケ、被写体、ライトボックスと空間の層を3つ重ねることでこの写真に立体感を作ります。

写っている構成要素はほぼ人物のみですが、光と前ボケで“空間”を作ります。
 

逆光の写真、と一言で言っても、
その光をどんな状況で作り出し、どれくらいの明るさで写し出すかで、
イメージは大きく変わります。

同じようにおでこをくっつけて笑っている写真でも、
露出と光でイメージをがらりと変えることができます。

 

主題は明暗差。光。それを“説明できるかどうかが重要”です。
 

この写真は“表情に一番に目が行くように明暗を利用し写し出された表現”です。

 

この写真は撮影の最後に撮影させてもらいました。
 

彼女たちは私が毎年撮影を担当させてもらっていて、
今回自由が丘で七五三の撮影の予約を取ったと知らせを受けて、
自由が丘店のスタッフのみなさまにご協力いただき、撮影を担当させてもらうことができました。

 

朝から着物をきてお参りをしてから夕方に撮影に来てくれた彼女たちは、
体力も限界の中、最後まで頑張ってくれました。

あまり無理はさせまいと、撮影をどんどん進めて行きました。

最後、とにかく頑張った今日この日のフィナーレを、美しく切り取りたい。
その一心でこの一枚を写し出しました。

 

2人がどんな表情をするのかは予想でしかありませんでしたが、おでこをくっつけた瞬間、
とてもそっくりな笑顔で楽しそうに笑ってくれる二人がそこにはいました。

 

この撮影はこの一枚が最後のフィナーレ。

特別な一枚で締めくくることができました。

 

写真の表現に際限はありません。

どこまでも、どこまでも。
“良い”を求めことに終わりはありません。
諦めてしまえばそこで終わり。自分の限界を決めてしまうことになります。
 

止まらない為に、どんな写真に対しても、理由を探します。

良い理由、この表現にした理由、、、

なぜ?どのように?

それが自分の中に落としこまれたとき、はじめて相手に届く一枚になるのでしょう。

終わりはありません。

終わらない為にも、このように写真分析は続けていかなくてはいけません。

自分の為でもあり、毎日出会う大切な人たちの為に。

考え続けることを、貪欲に進み続けることを、
諦めないように前に進み続けたいと思います。

 

自由が丘店のみなさま、一緒に入ってくれたさなちゃん

ありがとうございました!!

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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