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”視覚以外の感覚を連想させるもの”を撮影する

2019/8/10

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photo by Chappy
coordi by Piii
write by Piii

 

[写真とは]
物体から来る光線をレンズなどで集め、
物理的・化学的に半永久的な影像を作り記録すること。
また、その影像。(google翻訳参照)

 

つまり、写真とはレンズに入ってきた光を使って
”目の前にある1瞬”を記録するものなのです。

しかし、ただ撮影するだけでは
それは記録撮影となってしまいます。

ただ撮るだけ、それなら一眼レフを使い、
スタジオに来て撮影する意味は生まれません。

 

記録写真から記憶に残る写真にする。

パパさん、ママさん、お子様、そして私達、
撮影に関わる全ての方の記憶に残る写真を撮影するために
私達は日々勉強しています。

 



 

この写真は”コーディネート・光・トリミング”の
良い要素が重なって、1つの出来上がった世界観を
作り上げた1枚となっています。

 

被写体となる二人の背中側にある大きな窓から
沢山の光が差し込んでいます。

この光は”逆光”といいます。

逆光は通常目で見ると眩しくて、
目を開けているのが困難になるくらい
強い光をさしてきます。

しかし、その強い光が背中と横顔に当たった時、
身体のラインに合わせて光が輝き始めるのです。

そのラインが見えることによって、
輝いた光は二人を包むように、
強い光から柔らかい光へと
雰囲気を変えていきます。

 

トリミング

窓と二人が座るカウンターには沢山の線があります。

この写真は、その線に合わせて、
水平垂直を保って撮影されています。

また、二人の足元ギリギリのラインを攻めて、
でも寄りすぎないようにと計算されています。

そうすることで、しっかりと周りの背景を残しつつ、
二人の可愛らしい様子にも
しっかりと目が行く様に処理されいるのです。

これは、沢山の経験から導き出された背景処理や、
切り取り方の感覚があったからこそ
作り出されています。

 

前ボケ

足元に前ボケが入っています。

この前ボケは、同じ部屋にある
格子のインテリアを入れて作り出されています。

前ボケは平面の写真に奥行きを出し、
被写体との距離感を、
見るものに感じさせることができる
重要な要素となります。

この前ボケがあるのと無いのとでは、
見るものが写真に抱く印象が
全く異なってしまうのです。

いい意味で言えば被写体がくっきりと
印象的に見える。

しかし、見えすぎることによって、
写真から読み取れるストーリー、
という点は薄くなってしまいます。

この写真は、インテリアもしっかり残して
撮影されています。

この様に沢山の要素がある中で、
被写体を違和感なく残しつつ、
写真に目で見える奥行きと
ストーリー性という奥行きを
感じさせることができる様になるのです。

その為にも、前ボケの使い所を間違えないように、
適切に使用することが大切なのです。


 

コーディネイト

おそろいのカーディガンは、
仲良しな二人にピッタリでした。

また、麦わら帽子を被って、
足元はサンダルにすることで、
元気なお子さんだ、
ということが分かるようにしました。

そして、ベージュ系とグレー系の色味を
二人のコーディネイトに取り入れることで、
さり気ないリンクコーデを作り出しています。

左上にある緑の葉っぱが茂る木と、
森の中でフルーツを見つめる二人。

真ん中にあえてカゴを1個だけ置きました。

そうすることで、2人の視線を違和感なく
中央に向けることができるようにしています。

この視線誘導によって、
一緒にカゴを覗いてフルーツを選んでいる
仲良しな二人・・・

そんなストーリーを連想させる事が
できるようにしました。

そんな二人の姿から、私はおとぎ話の
”ヘンゼルとグレーテル”を思い出しました。

 

この様に、たくさんの要素を駆使して、
”視覚以外の感覚を連想させるもの”を
写真に入れることを意識し撮影することで、
写真にストーリーを持たせることができ、
写真に奥行きを持たせる事ができるのです。

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