店舗フォトジェニック集


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それはまるで、一枚の絵画のように。

投稿日:2019/2/18

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Photo by Yuki

Coordinate by Momo

 

こんにちは!ゆきです。

 

 

新横浜店でもついに七五三の撮影がスタートしました。

 

新横浜店は新しい七五三のあり方をご提案します

被写体と着物、そしてインテリアの調和を追求します。

テーマはアンティークナチュラル。

 

 

今回はそんな新横浜店の新しい挑戦から一枚分析したいと思います。

 


 

 

 

そもそも七五三とはどのような文化なのか。

 

 

七五三の始まりは

三歳の男女の【髪置の儀】

五歳男子の【袴儀】

七歳女子の【帯解きの儀】

 

 

とされています。この儀式の各年齢の詳しくについては今回は割愛させていただくとして…

今回は七歳女子の【帯解きの儀】に着目しながらお話させていただきたいと思います。

 

 

昔女の子は七歳になると今までの子供用の着物に変わって大人と同じ着物を着用するように変わりました。これが【帯解きの儀】です。

七歳の女の子の七五三はこの儀式が由来となっています。

 

つまり七歳の女の子の七五三は子どもから大人へと変化するその一つの儀式だったのです。

 

 

その文化は形を変えてもなお今でも続いており、七歳の女の子の七五三で求められることは『変化』です。

子どもから大人へ。三歳の七五三とは異なり被布から帯へと着物の様式は変わります。

そして髪型やお化粧も変わり大人っぽさ、女性らしさを表現するものになります。

 


 

 

今回出会った彼女はまさに可愛らしい女の子から少しずつ大人の女性へと変わろうとしている、そんな少女でした。

 

 

今回彼女は三歳の妹さんと一緒に同時の七五三のご記念でいらっしゃいました。

 

三歳の妹さんは「可愛らしいお嬢さん」に

七歳のお姉ちゃんは「美しく、大人っぽさを引き立たせるように」

 

がテーマでした。三歳の妹さんと七歳のお姉ちゃん。それぞれの魅力を違うように表現することが必要でした。

 

 

彼女は面倒見がいいしっかりもののお姉さん。受け答えの端々に彼女の優しい性格や大人な一面を垣間見ることが出来ました。

愛らしい表情の間に見せる凛とした表情やこちらを真っ直ぐに見つめる瞳がとても魅力的。

 

 

 

そこで私達は彼女のそんな大人びた一面を表現する、そんな写真を撮りたいと考えました。

 

私から見たあなたはこうです。あなたはこんなにお姉さんになったんですよと表現したい。

 

 

そこで選んだロケーションは色味が落ち着いており本などと言った少し大人っぽ小物が配置してある私達が“ライブラリ”と呼んでいるインテリア。

 

 

時間もちょうど西日が差し込みより大人びた印象を与える条件が揃っていました。

 


 

実際に撮られた写真について

 



・構図
 

まず最初に構図ですがあえてここでは日の丸構図を選択しました。

このインテリアには様々な小物が配置してあり目に入る情報が非常に多いです。

このインテリアに負けず彼女が主役として一番目を引く存在になるにはこの構図、トリミングが最適と考えました。

この窓縁を絵画の額縁に見立て彼女のために描かれた肖像画をイメージしシャッターを切りました。

 

 

・光

 

光は逆光を選択しました。これによりより神秘的で大人びた印象を与えるだけでなく、彼女の輪郭に光の筋があたり輪郭をシャープに見せ幼い子供との差を感じさせます。

 

また前ボケはピンクと緑の混じったフェイクグリーンを使用。厚みがあり前ボケとして成立させるのは強い直射日光があたったときのみですが、強い西日を受けるとピンクと薄い緑の玉ボケのようになります。

 

 

そしてこの前ボケが担っているもう一つの重要な役割が色味の統一感をもたせることです。

一見すると色のまとまりはないようにも感じられますが、違和感がないのはこの緑とピンクの前ボケが「グレーのインテリア」と「ベージュの着物」の間を結んでくれているからです。

(ベージュ→ピンク→グリーン→グレー(ブルー系))

 

 

西日とこの前ボケにより幻想的な印象とまとまりをこの画に与えることが出来ます。

 

 

・ポージング

 

真正面ではなく後ろを向かせ振り向かせることで体全体の流れに曲線をもたせることが出来ます。

また七歳女の子ならではの帯を見せることも出来ます。

女性はすこし横向きに見せることで肩の張りを感じなくさせ、より柔らかで華奢な印象を与えることが出来ます。

そして振り向かせ少し顔に角度をつける+西日を当てることでより頬の丸みを感じさせずシャープに、また鼻は高い印象を与えることが出来ます。

 

 

 

 

 

自分の姿というものは基本的には鏡でしか見ることが出来ません。

しかし鏡に映る自分というのは他人の目に写っている自分とはちがうものです。

少なくとも他人の目に写っているものと左右対称にしか見ることが出来ません。

写真に収められた自分に違和感を感じるのはそのためです。

また鏡に自分が映る時無意識に自分をつくてしまいます。

 

 

だから写真はその被写体が見たことのない彼らの一面、知らなかった一面を見せてあげるべきものだと思うのです。

それは家族写真でも、きょうだい写真でも、男の子でも女の子でもそうです。

 

わたしからあなたはこうみえている。

あなたのこんな一面を見つけたよ。

 

 

そんなふうに語りかける写真を撮って、彼らに見せてあげたい。そんなふうに思うのです。

 

それはまるで、一枚の絵画のように。

 

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