『これだって思ったんです』

 

 

 

撮影前、彼女がそう話してくれたのは

この振袖と帯を選んだ時のこと。

 

その言葉がずっと私の中で残っていて、

”その一目惚れした気持ちごと写真に写してあげたい”と、

そんな想いで、光やトーンを丁寧に整えていく。

 

スポットライトで彼女を照らし、『主役』を引き立てるように

背景との明暗差に奥行きを加えて写真全体の雰囲気を統一させる。

 

一目惚れしたその着物が、

彼女の佇まいと重なって、静かに輝くように。

 

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最近は、成人さんの撮影を通して

光×その子らしさを組み合わせて

”その人だけの1枚”を残せるようにシ私はシャッターを押している。

 

Photo/ by Nao Aoyama

Coordinated/ by Azusa Ito

 

Written/ by Nao Aoyama