Photo by Makita

Cordy &Write by Nasu

@Koshigaya

 

私たちは撮影の時に、その子の「魅力」はなんだろう、と探しながら撮影をしています。

表情？仕草？顔のパーツ？喋り方？雰囲気…？

 

被写体の彼の魅力は、「純粋無垢な表情」でした。

なおかつそれを感じさせるのがその「目」でした。

 

くりっとした彼の目は、私たちの話に興味を持つと、まっすぐに私たちの方を向きます。

この時も彼の目は、カメラマンから少し離れたところにいる私を捉えていました。

 

私の話を聞いてくれている時の、私を真剣に捉える目を中心に取られたクローズアップ。

膝に手を置かせることで、その少し肉感のある幼い指先がより彼のあどけない可愛らしさを表現させます。

 

このお姉さんはどんな話をしてくれるんだろうか。

彼のわくわくした気持ちが、少しだけ上がった口角から伝わってきます。

 

クローズアップの写真は目線がカメラに来ているものだけが正解とはかぎりません。

あえて目線が外してあることで、その先のストーリーを想像させる効果もあります。今彼が考えていること・目に映っているもの・感じていること…

 

ベストなバランスの写真を生み出すためには、被写体のベストな表情をその瞬間に引き出せるようにすることも重要になってきます。

今回キーとなってくる被写体の彼のパーツは「目と口角」。

その２つが中心に来るように画角を決めることで、より見せたいものを明確にすることができます。

 

「ただ寄った写真にならないように」

状況を設定し、「今だ！」という瞬間を作れるように。

被写体の観察が、なによりも大事なのです。