店舗フォトジェニック集
Photogenic
心動かされる瞬間とは?
投稿日:2013/6/15
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「どんな瞬間にシャッターを切りたいと思うか?」
この問いかけに対して私は今まで直感的な感情のみでその自分の感情を表現するための言葉がなかなか見つけられなかった。
「いい!」と思うからこそ確かにシャッターを切る。だけど、なぜそのときに「いい」と感じたのか?
を説明するための自分に対しての問いかけをしてこなかったように思う。
ここ最近、私の中での撮影のテーマは「いかに自分を自由に出来るか。いかにコーディネーターを自由に出来るか。」ということと。
それはすなわち「被写体を自由にするため」である。ここでまた「では自由とは何か?」という新しい疑問にぶつかる。
このギャラリー店という場所の一番の特徴であり、一番の魅力を感じ自らコンセプトを立てたことは「原点に戻る」ということ。
それは自然と「帰りたくなる場所」であり、無邪気に風を頬で感じ自らを日常の中から「解放」をするための空間ということである。
シンプルにあるがままを。
それが、結局は「自然な姿でお願いします」というお客様からのリクエストになるように、私たちが日々何に対して追われているのか?自分はどんな人間なのか?を一度足を止めて自分と向き合う時間と空間を残したいと思う。
流れて行く時間の中にそんな本来の自分に向き合うための時間。
成長を遂げた完成形よりも、成長を続ける成長過程を沢山残したい。
むしろ、完成など存在しないのかもしれない。だからこそ、私は作り続けていくことを自ら望んでいるのかもしれない。
自由とは自分が自由を感じる瞬間に初めて後から気づかされる瞬間の出来事のように思う。
おもちゃも小物もゲームも存在しない、大自然の中で草花を手に取り、隣に流れる川のせせらぎに耳を澄ませながら、風を肌で感じ、空の青さやその場に存在する空気に身を任せる。この場所ではそんな「ありのままの姿をさらけ出すということ」を被写体である子供たちにたくさん教えられることがある。
私はそんな自分が「原点」に戻る瞬間をこの場所で沢山発見し続けていきたい。
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