「こんな時だから、家族写真が残せてよかったわ」

 

 

撮影が終わり階段を降りているお母さんがボソッとおっしゃいました。

 

コロナのおかげと言ってはあれだけど、

普段だったらみんな大人になっちゃったから予定を合わせるのも大変なのに、

今回時間ができたから家族写真を残すことができた。

 

…と。

学生の子供たちがリモート授業になり、

海外留学している子供たちも一時帰国中。

お母さんは、この日のために家族全員の洋服をコーディネートし、しかも、お揃いの服を新調してきてくださいました。

そんなお母さんの気持ちに答えたい、この家族らしい家族写真を撮影したいと思いました。

 

男子４人兄弟。しかも、年齢も近い。

子どもたちが小さかった頃は、お家の中は戦争状態だったことでしょう。

お母さんは柔らかく、お父さんは威厳に満ちた印象でした。

そんなご両親に育てられた４人兄弟は、それぞれ個を持ち、落ち着いた印象を受けました。

このご家族はお父さんを中心に安定した家族という「型」ができている。

私が感じたこのご家族の印象は、

 

「お父さんは大黒柱」でした。

 

 

 

 

 

イメージは「太陽にほえろ」

 

ボスこと石原裕次郎のように、家族を引っ張ってくれる存在としてお父さんを主人公に撮りました。

（ブラインドなんかあれば、のぞいてもらうのに…なんて笑）

それぞれの体型に合わせて作られたオーダーメイドのスーツは、

それぞれの個性を引き立たせ、圧倒させられました。

かっこいい家族写真。

この家族らしい家族写真が残せたと自負しております。

 

photo:iku/coordi:ran
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