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大阪1号店
映画「幼な子われらに生まれ」
投稿日:2018/5/31
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ドキュメンタリー調のこういう映画が好きです。
家族って何だろうと、人と向き合うってどうしたらいいんだろうと考えさせられます。
多くに人に見て欲しい映画です。
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【あらすじ】
「やっぱりこの家、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」。バツイチ同士で再婚した妻が連れてきた長女から、そう冷たく言い放たれる。一見良きパパに見えながらも、家庭と仕事の両方でもんもんとした思いを抱えるサラリーマン・田中信(浅野忠信)。そんな信と結婚し、いま新たな命を宿した妻の奈苗(田中麗奈)。信との間にひとり娘をもうけたが、キャリアを優先させるために信との別れを選んだ元妻の友佳(寺島しのぶ)。そして、自分の人生にとって「邪魔」でしかないと家族を愛せず、奈苗と娘たちを捨てた元夫の沢田(宮藤官九郎)。本作は4人の不器用な大人たちの姿を通して、本当の家族とはなにか、そして、血のつながらない他人でも家族となり得る希望を見る者の前に照らし出す。 (映画.comより引用)
【感想】
「理由は聞くくせに、気持ちは聞かない。」このセリフが見終わった後もずっと耳に残っている。元妻(寺島しのぶ)が数年ぶりにあった元夫(浅野忠信)へ呆れたように言う一言。
物語の全体を通して、血の繋がりのある他人か血の繋がりのない親子、家族って何だろうと問い続けられる。それぞれの登場人物の立場で誰が見ても感情移入できる演出になっており、家族という独特の関係の中で出てくる小さな歪みがいくつも散りばめられている。そして、私はそんなもがき苦しむ登場人物が愛おしく感じた。「家族」はこうあるべきだと理想の家族像にとらわれ過ぎて、現実と今を見ようとしない大人の姿が、まさに、人間の不器用さを表していたからだ。
シャツのボタンを一番上まで締め、生きづらそうに毎日生活する主人公、信(浅野忠信)。正しく生きていくことよりも、人間らしく自分らしく生きていくことの大切さを感じた。
「気持ちを聞く」こと、私は考えたことがなかった。誰かの言葉、仕草、表情から気持ちを感じることはあっても、意識して知ろうとしたことはなかった。だから、このセリフは自分に言われているようでどきっとしたのかもしれない。
劇中のこの家族はその後どうなったのか、気になるところだが、彼らが幸せで、彼ららしい家族の形が見えていればいいなと思う。
ぜひ多くの人に見て欲しい。大人であっても完璧な人間なんていないと気づかされる。登場人物のリアルさに感情移入している自分がいると思います。
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