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写真の中の主人公

投稿日:2022/6/11     更新日:2022/6/11

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写真の女の子は、笑顔あふれる魅力たっぷりの3きょうだいの末っ子ちゃん。

 

私が抱いた印象は、「太陽と月を掛け合わせたような女の子」

 

というのも、可愛いお顔立ちからは意外なハスキーボイスが魅力的で、

末っ子感たっぷりの反面、どこか落ち着きがあってどっしりした所があったからです。

 

1シーン目はこの女の子の七五三撮影。

スタッフのボケにもすぐに笑ってくれるし、華やかな着物と笑顔がぴったりで

明るい晴れ姿をテーマに撮影しました。

 

2シーン目のきょうだい写真の時は負けず嫌いで甘えん坊な一面も見ることができ、

普段の様子をそのまま残す事をテーマに撮影。

 

最後は、写真のドレス撮影。

1,2シーン目の疲れなのか、ドレスを着てお姉さんスイッチが入ったのか、

少し落ち着いた様子の彼女を見て、彼女の月の部分を表現したいなとうっすら思っていました。

 

3階での撮影を終えて2階に降りてくると、差し込むような強い光が入っていました。

貴重な自然光で撮影しようとその場所で撮影する事を決定。

 

撮影をすすめながら、ふと思ったことがありました。

 

「ポートレート撮影での主人公は必ず人物じゃなきゃダメなのか」

 

本来、ポートレートとは「像画や肖像写真の意味で、人物を主な被写体とした写真のこと」をいいます。

そのため、ポートレート撮影での【主被写体】が人物である事は、当たり前だと思います。

 

しかし、私は思い切って

被写体には【主被写体】と【副被写体】の2種類がある中、

この写真を撮る時だけは、主被写体を【光】、副被写体を【女の子】にしてみました。

 

これまで、女の子に合わせて調整した露出を光に合わせて調整。

(F値:3.2 ISO:100 SS:1/250)

 

光が第一印象になるような構図にするため、

女の子には「横の葉っぱつんつんしてみて~!」と声を掛け、

視線の方向に光が来るようにしてシャッターを切りました。

 

光に露出を合わせたことで周辺は暗く、より光が目立ちようになり、

照り返しで女の子の笑顔と仕草はしっかり写っているこの写真を見て、

 

私が女の子に抱いていた太陽と月を掛け合わせたイメージが表現できた!と

心の中でガッツポーズ。

 

同時に、ポートレートだからと必ずしも人物を主人公にしなくてはならないという

固定概念も払しょくされました。

 

でもやっぱり、彼女の隠しきれない魅力が光よりも強く、

光よりも彼女の笑顔が眩しいいので、

主人公はこの女の子なのかもしれません。

 

(我ながらどっちやねん。)

photo by RAN

coordi by IKU

write by RAN

 

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