Photogenic
大阪1号店
「75枚だから涙が出る」
投稿日:2022/2/13     更新日:2022/2/13
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最近、1週間のうちに2人も自分が撮った写真を見て涙を流してくれる人が居ました。
一人はイヤイヤ期ど真ん中の2歳のお兄ちゃんを育てながら、4月に2人目の出産を控えたママさん。
もう一人は、写真の兄弟のママさんです。
自分の写真を見て涙を流してくれるというのは素直に嬉しいものです。
これまでも自分の写真を見て涙を流してくれる方々はいらっしゃいましたが、
1週間のうちに2人も涙を流してくれるというのは初めての経験だったので、
「なぜ涙が出たのだろう?」と疑問を抱きました。
もちろん、子供達の成長を感じての涙なのか、大変な子育てが少しでも報われた気がしての涙なのか、
本当の理由は分かりませんが、人それぞれあると思います。
でも、一本の映画、一冊の本で涙が出る事はあっても、「一枚の写真」で涙が出る事は殆ど無いと思います。
だからこそ、なぜ写真を見て涙が出たのか疑問に思って、何度も自分の写真を見返しました。
●▼■
私は75枚の写真を選ぶとき、被写体の色んな「姿」を残したいと思って写真を選んでいきます。
年齢相応の姿、笑顔、緊張して固まっている姿、嫌々で涙を流す姿、普段は見ないスタジオ撮影ならではの姿など、、、
そんな沢山の「姿」を写した75枚の写真は一つに繋がると同時に、一つのストーリーを生み出します。
一本の映画、一冊の本にはストーリーがあり、そこに感情移入をする事で涙が出ますよね。
1枚の写真では不可能だけど、写真の枚数が増えて繋がる事で、ストーリーを作る事ができます。
さらに写真には、映画や本には無い、自分たちの「思い出」が自然とついてきます。
【思い出がこもった写真達にストーリー性が合わさるから、写真でも涙が出る】
だから、何人もの方が涙を流してくれたんじゃないかと、私は思います。
ストーリーが出来上がるのは、多いようで少ない、少ないようで多い75枚だから。
少なくて物足りないわけでもなく、無駄に多いわけでもない75枚が、
老若男女問わず、ちょうど観やすい、読みやすい物語を作れる枚数なのだと思います。
また、この文章を書きながら、
ライフスタジオのカメラマンは、綺麗な写真を撮るプロのカメラマンだけでなく、
写真でストーリーを生み出す作家さんのようなカメラマンではないかなと思いました。
正直、今回の1枚は綿密に計算して、こだわって撮ったわけではありません。
75枚の色んな姿の中で、この1枚が今の2人らしいやんちゃな笑顔ではなく、
ママさんが大きくなったなと感極まったであろう「少し先の未来の凛々しい姿」に見えたので選びました。
写真を見て涙するママさんに、「ここまでよく頑張ったな!」と声を掛けたパパさんがとても印象的で、
素敵な家族だな~と私までウルっときたのは、ここだけの秘密です。
PHOTO&WRITE BY RAN
COORDI BY MAMI
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