Photogenic
大阪1号店
fall golden hour
投稿日:2021/11/10
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写真の男の子は、最初スタジオに入るのも嫌がる程のイヤイヤ期真っ只中の3歳の男の子。
頭が良く、スタッフお得意の交換条件も効かず、1着目を着せるのに大苦戦。
ママさんが強行突破で何とか着せて下さり、逃げ回る様子を追いかけっこして撮影していきました(笑)
照れ屋さんで若干の人見知りもある彼は、最初は様子を伺っていましたが、一緒に遊んでいくうちに心を開いてくれるように。
私たちが追いかけていくのを逃げながら楽しんでいる彼でしたが、
ふと、アシスタントのまみちゃんが持っていた人形に自ら手を伸ばしました。
写真の中の彼が自らの意志で私達に歩み寄って行動してくれた写真がこの一枚です。
照れながら勇気を振り絞って歩み寄ってくれた姿と、柔らかくも眩しい秋の光にどこか似ているものを感じ、私はすかさずしゃがみ込んで、レンズ内に光を入れてこの一枚を撮りました。
15時30分すぎのスタジオの3階には綺麗な光が入っていましたが、光を考えている暇もないぐらい必死に追いかけていた私達。
彼が勇気を振り絞ろうとして一瞬動きが遅くなったおかげで、子供に合わせて撮ったいた写真を撮りたいものに切り替える事ができました。
私はこの写真を撮った時、ある一つの単語を思い浮かべました。
「fall golden hour」
ゴールデンアワー(golden hour)とは、
日の出、日没前の30~40分位で、全体的にオレンジ色に染まっている時間帯の事を言います。
ゴールデンアワーは光が柔らかく、影にも色々な表情が生まれる時間帯で、カメラマンなら一度は聞いた事があるマジックアワーの内の一つです。
ライフスタジオは屋内なので、この言葉がぴったり当てはまるかは分かりませんが、
スタジオ撮影でこの言葉が合うとするなら、まさに夕方前の西日ではないかなと思います。
Fall(フォール)は英語で秋を意味します。
秋の光は、日差しが強く眩しい上に、日差しの角度が低くなるので、スタジオ内だと窓から差し込むような光になります。
秋の光を一言で表すなら、「力強さの中に柔らかさがある」と言えるでしょう。
勇気を振り絞った彼の強さと、可愛らしい丸っこい髪型に似合う照れ笑いはまさに秋の光のようでした。
私は四季の中で秋が一番好きです。
「fall golden hour」のように、私も“力強さ”と“柔らかさ”を兼ね備えたそんな人間になりたいです。
photo by RAN
coordi by MAMI
write by RAN
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