被写体を動かすとは何なのか。いつもアプローチするだけだと被写体の自然を引き出す事が難しくなり、逆効果になる事も。

距離を置いたり、自分の存在を「消す」事も被写体の自然を引き出す、動かす力でもある。ただその距離を置くには判断力も試される。

「タイミング」も大事。

今回は事前に自分がやってみたい、真似したいイメージを決めて実践。

この一枚はただろうそくをふーして消してではなく、先ずはいちごをケーキの上に並べて、そこで

いちごが遠くまで飛ばしてという声を掛けた。

被写体にとっていちごを飛ばすのが目標だが、その子が精一杯息を吸って全力のふー！でいちごを飛ばすところをどのように、そしてどういう表情

でするのかがワクワクだった。今回は何回か色んな撮影でやった結果それぞれやり方が異なり面白かった。

 

緊張している子にはあえて体を動かす遊びを提案したり、

兄弟は関係性を表しやすい、一つのアイテム（マフラー）を二人で巻いてもらって「あったかいんだから〜」と言ってみてっと言ったら、

古すぎてカメラマンが古いよっと笑いながら突っ込んでくれてママさんとこの子達にも受けました。撮影は二人で一つっていうのを改めて実感した。

 

「被写体を動かす力」毎日繰り返しやっているとその結果が全く同じになるより、

そこで大事なのはその子がどうやってくれるか、まさかの展開が面白かったりして逆に新しい発見が生まれる毎日。

写真は止まっている動画。だからこそ想像力が膨らむものなのだ。

そして人によって想像力が違うからこそ、面白い展開が起きる。

心を動かす事で被写体を動かす力が生まれる。

最近撮影に入ると思う事は被写体が遊びたいってという思いに寄り添えると気づいたら自然と一緒に遊んでいる自分もいる。