Staff Blog
大宮店
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投稿日:2022/12/12
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彼の魅力は何だろう。
彼の魅力を最大限に引き出せるポージングは何だろう。
そのポージングにあう場所(インテリア)はどこだろう。
では、その場所で、どんな光を作り出したらより彼の魅力を引き立たせることができるだろう。
常に、ライフのカメラマンは被写体の美しさを引き出す方法を探し求めています。
写真にはいろいろな構成要素があります。
被写体・インテリア・光・構図・衣装・色味・写真によっては、前ぼかしなど…ここには書ききれないほど写真を作る上では様々な要素があります。
この要素が、バランスよく構成されることによって美しさを表現する舞台が整うのです。
HPにもライフスタジオは写真館を「美しさを表現し 思い出を記録する 楽しい遊びの空間」と定義しています。
では、美しさを表現するためには、まず被写体の心と体を動かさなければなりません。
「人の心と体を動かす力」これこそが今、特にライフスタジオのカメラマンが必要としていることだと思います。
今回、掲載している彼は、弟くんと2人兄弟。
しっかりした印象の彼は、素直で優しいお兄ちゃん。2ショットの時は、その優しい、素直なお兄ちゃんの姿を写真に残しました。
では、ソロ撮影でどのように彼を撮影するか。目鼻立ちがしっかりし、大人びて見える彼。
スーツに着替えるとその大人っぽさはより際立ちました。
男の子のスーツ姿を撮影する時は、よく2Fのシックな部屋で撮影します。
今回もその部屋で撮影する事に決めました。
彼の大人っぽさ、静けさ、そして首筋を美しく表現するためにまずはワンライトで陰影を引き立たせ、且つ手前の扉を前ぼかしとして入れることで、視線を誘導する効果を出しています。
次に、少しライティングを足してインテリアと彼をより調和させました。
次に、彼の魅力である横顔の美しいラインを表現。
アーチ内の電球と、後ろからスポットライトを当て、彼のラインを際立たせました。
次にソファーに腰かけた彼。ソファーに腰を掛けることで重心を様々な部分に分散させることができます。ひじ掛けに手を置くのか、背もたれに寄りかるのか、重心をどこに置くかによって、被写体の印象は変わります。重心の掛け方を間違えると、かっこいい写真を撮りたいのに、かわいい雰囲気になってしまったり、ちょっとダサくなってしまったり。
そうして撮り進めていくうちに、あることを思いました。ちょっと、けだるそうな、でもかっこいい彼を見てみたい。素直な優しいお兄ちゃんのイメージとは真逆な新しい一面を残してみたいと思いました。
そこで、彼に今日だけ靴のままソファーに足を乗せちゃって。と声掛けしました。
普段やってはいけない事をやるときは、なんだかワクワクしますよね(笑)
背もたれに手を置き少し後ろに重心をかけることで、斜に構えているような雰囲気を出すことができました。ただそれだけでは、物足りなさを感じます。
最後のエッセンスとして最も重要なのが、「瞳」です。
この時、「だるそうな感じで、見てみて」と声掛けをしました。プラスで一緒に撮影に入っていたキーちゃんが、こんな感じかな~?とだるそうなニュアンスを伝えてくれました。
そして彼が、その一言とキーちゃんのアクションにより目を細め、且つ顎を上にあげたのです。
その写真が、トップの写真とこちらの写真です。↓
彼の魅力、それは横顔と瞳。
被写体の魅力を引き立てる場所で、様々なポージングに合わせライティングを組み、被写体を動かしていく。美しさを表現するためのこちらからのちょっとした心を動かす、スイッチを入れる一言。
それがあるか、無いかで写真は大きく変わるのだと実感しました。
様々な姿を見せてくれた彼にありがとうと伝えたいです。
そして、撮影とは決して一人では作り上げることができません。
一緒に撮影に入りながらイメージを共有し、そのイメージをより彼のものにするために最後の最後までエッセンスを加えてくれたキーちゃんにありがとうと伝えたいです。
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