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大宮店
memories No.67 彼女の物語を…。
投稿日:2020/10/19
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肌寒い季節。
日もだんだん短くなり、
夕暮れの赤オレンジ色は、寒くなるにつれ色濃くなる。
そんなある日、彼女は
シートを広げて、ランプを灯し寝そべった。
たくさんのくだものと、焼き立てのパンを準備して。
いつのまにかその香りに連れられて、小さなリスが迷いこんできたようだ。
ふじみ野店一階のスタジオの中には、植物が広がる可愛らしいインテリアがあります。
現在は、秋に彩ったスタジオキャンプ仕様になっています。コンセプトは「スタキャン」
秋と言えば、秋の味覚、紅葉狩り、夜長、読書、そして、「スタキャン」
秋の色ってどんな色?
温かみのある赤やオレンジ。
秋ってどんな季節?
何だか、しみじみ浸ってしまうようなそんな季節。
一人になってゆっくり自分だけの時間を過ごしたくなります。
そんな私の思う「秋」を詰め込んだ1枚。
この一枚を撮影する時、他のふじみ野スタッフの写真や言っていた言葉がよぎりました。
「雰囲気を統一させるインテリアと色味」
この写真の色味が出せるのは、最終枠の日が落ちてきた時間。
ライティングはオレンジライトのみを使用しました。この色味がいいな~と思ったのは、ある撮影で同じく最終枠の日が落ちて暗くなったスタジオで、すーさんがこのライティングをしていて、その時の写真の「あたたかさ」がとても印象が私の中に残っていたからです。
また、望遠レンズを使用したのは、圧縮した時のボケ感がより深く、オレンジライトの温かみを引き立たせると思ったからです。初めは標準を持っていたのですが、一回シャッターを切り、背景のボケ感が私の中のイメージとズレていると感じました。
「版面率が低いフレーミングで、私の思う秋のしみじみとした雰囲気を表す」
情緒を表すには、版面率を低くすると静かでゆったりした印象になるそうです。
ゆったりと1人だけのキャンプを楽しむ、そんな秋の時間を表しました。
「コンセプトに合う衣装を」
実はこの衣装、ニットカーディガンの中はノースリーブでおへそがチラリと見えるトップス、下はかぼちゃパンツのセットアップでした。
しかし、私がこのインテリアで撮影するから、あたたかい感じでアレンジをしてほしいと、coordinatorのたっくんに頼むと、すかさずこのニットを着せてくれたのです。茶色のニットもある中、私はたっくんがこの明るめのニットを選んでくれたのが良かったと思います。茶色のニットでも統一感が出て良いのですが、あえて明るいニットにすることで、被写体の彼女を引き立たせる事ができたと感じました。
こうして、色々な情報やイメージ、理想の中から彼女に合うものをピックアップしていきました。
今回の撮影を通し、【写真】とはその撮影に入っているカメラマン、コーディネーターだけではなく、撮影に入っていないスタッフから何かしらのインスピレーションをもらってできているのだと、改めて、そんな当たり前の事を思いました。
この写真を見て、どんな物語が膨らみますか…?
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