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大宮店
memories No.43 秋色
投稿日:2019/11/2
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秋の日差しは、ミモザの木にかかり木漏れ日がキラキラゆらめく。
ただそこに彼女がいるだけで、
その場がやわらかい空気に包まれる。
単純に見える、1枚かもしれない。
しかし、そんな1枚の中に、彼女の可愛らしさや、美しさが詰まっている。
そして、そんな1枚を、大切に、大事に撮れるカメラマンでありたい。
そんな事を思った、撮影だった。
彼女の美しさは、長いまつげ、長く細い指、サラサラの髪の毛、くるっとまかれた前髪、ぱっちりとした二重、上げればいくらでもあげられる。
そんな美しい部分を、ギュッと詰めたいのならアップ写真を撮ればいい。
勿論、そんなアップの写真も、75カットの中に入っている。
しかし、私は彼女が、まとった優しい雰囲気を写真に残したいと思った。
そこで、この時期、綺麗に木漏れ日が揺らめく場所に、彼女を連れて行った。
この時間に外に行ったら、絶対に綺麗な木漏れ日がある。
そこは、彼女の雰囲気にぴったりだから、そこで撮ろう。と1シーン目が終わった頃から私自身の中で決めていた。
1シーン目は、長いサラサラの髪をなびかせ、2シーン目は、コーディネートで撮影に入って下さったかずさんが、
彼女と、衣装に合わせてフィッシュボーンをしてくれた。それが、とっても似合っていて素敵だった。
外に出てすぐに、その場所へ連れていく。
最初は、後姿を撮ろうかな…なんて思っていたが、かずさんが正面を向くように言った。すると彼女はログハウスに腕を置く。
そこで、何気なく言ったかずさんの一言に、少し首を傾げ、優しく微笑みながらこちらを見ている彼女がそこにいた。
その瞬間、私のイメージと、そこにいる彼女の姿がピッタリ一致してシャッターを切った。
彼女の、凛とした姿と、優しさを表すために。〈シンメトリー崩し型〉
左右対称に立っているログハウスの柱。
真ん中で、少し首を傾げ微笑む彼女。
シンメトリーと言うと、威厳を表したり、凛として人を寄せ付けないイメージが多い。
しかし、彼女は自然と首を傾げ、凛とした中にも、優しく、穏やかなイメージ表現された。
優しく、穏やかなイメージを更に、強く表現したのが、秋の木漏れ日だった。
その優しい光が、彼女の優しさを強調してくれた。
あぁ…秋っていいな。
そんなゆったりとした、心地いい時間でした。
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