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大宮店
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memories No.33 「ころん」
投稿日:2019/6/27
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Write by Maru
まだ幼さの残る、ぷっくっとしたほっぺと手。
静かに、じっと見つめる澄んだ瞳。
ふとした時にくる静かな時間。
その瞬間、彼は何もかも見透かしているような純粋な瞳でレンズをじっと見つめた。
そんな一瞬の出来事の中に、本当の「彼自身」が詰まっている。
最近、ふとした時、カメラを置こうする時、被写体の「素」が見えてくる瞬間だと感じる。
そして、そんな時がシャッターチャンスになる。
子どもは、私たち大人が思うよりずっと賢くて、よく観察している。
たまに、私の心を見透かされているような気持になる。
そしてそんな時、一瞬静かな時間が流れた。
実際は兄弟で撮影している途中だった。
座っていた二人に「立ってみよう」と声をかけた所、お兄ちゃんはすっと立ち上がった。しかし、彼は何も言わず、急にその場にころんと寝っ転がったのだ。
この次が、入園記念のソロ撮影がある事を感じ、少し恥ずかしく、不安になったからか、さっきまでお気に入りの赤ちゃんから使っているタオルを握っていて、ちょっと甘えたい気持ちになったからなのか…。
そんな寝転がった彼がかわいいと思い、置こうとしたカメラをまた構え、彼には見つからないように撮ろうと思った。しかし、彼は見透かしたようにこちらをじっと見つめてきた。
ただ、じっと彼に向けたレンズをじっと見つめていたのだ。
子供達の行動には、何かしら理由がある。
彼が急に寝転がったのにも、心理的な何か理由があるのだろう。
そんな、ふとした一瞬を大切に、その一瞬には、沢山の意味が詰まっていると言う事を忘れずにいたい。
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