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大宮店
memories No.21 イメージさせる1枚を
投稿日:2018/11/28
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イメージを写真で形にする事、それは難しい事だと最近よく思います。
こうしたい、あんな風に撮りたいと思っていても、その撮り方、技術がなければ撮ることはできません。
そんな中で、この一枚は私がイメージし、考えて撮った一枚です。
この写真をみて、どんなイメージが湧くかは、人それぞれだと思いますが、私がイメージした事と、少しでも一致していたら嬉しいです。
●この写真のイメージ
冬のちょっと薄暗い部屋で、暖かい飲み物をのみながら一息つく女の子
外は雪が降っているイメージ
●光
メイン→サイド光 彼女の反対側が落ちすぎないよう、レフを置いて光をおこしました。
背景→オレンジの光 外は寒く、家の中は暖かい。そんなイメージを作るために、オレンジの光のみ付けて撮影しました。暖炉の光のようなイメージにしたかったので、あえてライトの格子は写さないようにしました。格子を写してしまうと、ライト感が出てしまい、暖炉から延びる火の明かりのイメージにならないからです。
●前ボケからの連想
外で降っている雪のイメージを表現するために前ボケを入れました。
●彼女への声かけ
熱い飲み物を飲んでいるイメージが欲しかったので、それに合わせた声掛けをしようとしたら、先にコーディネートで入っていた、ちーさんがフーフーしないと熱いんじゃない?と声掛けをしてくれました。すると彼女は、コップを持ち替え、握りしめるのではなく、熱いものを触るときのようにそっとコップを持ったのです。
こうして、自分のイメージに対して、コーディネートで入って下さったちーさんの声かけにより、彼女からの自然な仕草が引き出され、イメージと一致した一枚になったのです。
この時、私はちーさんにこういうイメージでと共有していたわけではありません。
しかし、それを感じ取ってくれたちーさんの声かけにより、私がイメージしたものよりも、よりイメージに近くなる仕草が出たのだと思います。
今回、特にイメージの共有をしていなかったと言いましたが、これが、普段から一緒に撮影に入るコーディネーターとイメージ共有ができていたら、もっと良い写真が増えるのだろうと思います。カメラマンだけの一方通行、コーディネーターだけの一方通行になってしまわないよう、お互いがお互いを尊重しあい同じ空間を持てることで良い撮影なっていくのだと思います。私はそんな撮影づくりをこれからもっと沢山していきたいと思います。
cordi:chi-san
photo:maru
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