改めて、７歳は子供の様で大人だと感じた。

彼女は今回、七五三の記念で撮影に来た。

メインは七五三の記念だったが、
その他に「ドレスでお外に行きたい！」と彼女の希望があった。

お着物の時は緊張した様子だったが、
ドレスに着替えた彼女は「ティアラはないの？」と…。
彼女が少しずつ自分を出してきてくれた瞬間だった様に思う。


私はお外でティアラか…とイメージか初めは湧かなかった。

そこにスタッフルームに居た先輩から
木香薔薇の前でとってはどうかとアドバイスを頂いた。

その瞬間、木香薔薇と彼女のイメージが膨らんだ。
ログハウスに入ってもらい、窓枠の端に座るようカメラマンが指示をした。


後ろの陰に彼女の顔が来るようにしたらしい。
その事によって彼女の横顔のシルエットが現れたのだ。
その次に立って貰った。

少し大きかった彼女のドレスをフワッと出してみた。
光があたって綺麗だと思ったからだ。
撮った写真を見て、自分のイメージの幅が広がった瞬間だった。


この1枚には被写体だけでなく、沢山のスタッフのアイディアや意図が織り込まれた1枚だと感じた。


立った姿はウエディングドレスの様な…
思わず結婚式みたいですね。
とママさんに投げかけていた。


窓辺の小鳥がいつか飛び立つ彼女を象徴しているのかもしれない。
彼女がどんな女性になって、
どんな人と結ばれ、
どんな結婚式を挙げるのだろうか…


私はこの写真を見て、そんな事をイメージさせてくれる写真だとおもった。



Photo:Ueda
coordinator:Maruyama