労働と人生(余暇)の一致。
 
 
日本では労働という言葉をより勤労という言葉がなじみがあるかもしれないが、世の中の一般論では
労働は食っていく為の手段であり、
労働は余暇を楽しむ財貨を貯める為に我慢するものであり、
労働は楽しい余暇に比べ、自分のエネルギー消耗するものであり、
労働は誰かを養う為に我慢してやるものである、
などの価値観で労働をとらえる事が多いのではないだろか？
人生の大半を仕事をしている人間にとって労働(勤労)の概念をどう捉えるかによって我々の人生はすごく変わったくるだろう。　生涯の大半を労働として生きている我々に労働の概念をもう一度考える事はコペルニクス的転換(天動説の時代に地動説を主張でパラダイスが変わること)のように非常に重要で大きな意味をもつ事であると思う。
 
ライフスタジオで労働と人生の一致を目指している事は仕事も人生(プライベート、余暇)もあいまいにして、その境目をなくそうという事ではない。仕事が大切なことと同じようにプライベートも大切であるし、仕事の内容によってはどうしてもプライベートで持ち込みたくない、持ち込めない事もたくさんあるからだ。
 
私達はいつ幸福感を感じるだろうか？
好きな事をやっている時に時間も忘れて没頭していた時の充実感。
好きな人と共感する時の楽しさと充実感。
好きな映画をみたり、本を読む時の楽しさと感動。
旅行中の人と違う環境との素敵な出会い。
家族との時間を通して得られる充実感と幸福感などは他の何かとも変える事の出来ない大切な価値である。
このような楽しさや、充実感が仕事でも得られたらもっと幸せ人生になるのではないだろうか？
何かをする為の「手段」として認識していた労働、勤労、仕事が「目的」にになるのであれば、半分だった人生がまた新たな半分でより充実した人生を送る事ができるのではないだろうか？
そのように働く人たちが集まっている組織は本物であるだろう。
手段として仕事をしている人と、その仕事が自分の人生の目的の一部として捉えている人が
提供する価値は無限であるからだ。
 
 
母国の韓国では「人生で一番たいせつなものはなんですか？」と聞くと
みんなきれいごとを言うが、実際の生き方で現れる大切な価値は「お金、権力、享楽」であるだろう。
でもこのような価値は総的な量が決まっており、人間どうしの協力が難しい。
例えば、お金や土地などの財貨は限りがあり、どこかの社会での富の片寄は新自由主義のデメリットのように富を二分化する傾向がある。権力も限りのあるもので、国の大統領は一人、国会議員数、ソウル大学に入学できる数も限られているようにみんな上の上流社会を目指しているがその数も限られており国中が無駄な競争社会になっている。
実際に韓国内の受験を控えている高校生の数学の問題がアメリカのハーバード大学の学生も難しくで解けないような問題まで国内の受験の為勉強をしているらしい。
いつからか人間はこんな限られてある価値を追い求め暴走してきた。
 
しかし人間社会において協力できる価値観で総量をいくらでも増やせる価値もある。
例えば、愛、人格、教養、自由、生命、健康、友情などの正しい価値はいくらでも増やしていける。
例えば、日本の男たちが健康になって行くのに、被害を受ける女性もいないだろうし、周りに愛で接するや人格的な人間、教養が高い人々が増える事により困る人はいないからだ。
このような価値を倫理学では「内面的価値」と名付けているが、無限競争時代を生きる現代の自分達はこのような内面的な価値にどんどん目を向けるべきではないだろうか？
それがライフスタジオでやりたいことなのかもしれない。
それを「自立した人の経済共同体」と名付けているのだ。