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京都桂店
全体会議Cチーム写真分析 10月
投稿日:2012/10/7
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10月写真分析 『家族写真』
私がもっとも課題としている写真が家族写真である。
そのバランスの良さが『家族らしさ』を演出している場合も多々あるし、それだけでは現しきれない奥深さがあるのが家族写真である。
素晴らしい家族写真は全体的なバランスやまとまりがあるのはさることながら、なによりもその家族の『らしさ』というものが息づいている。
■バランス・関係性■
この家族写真のバランス・まとまりは秀逸だと思う。
まずは底辺が綺麗に一直線であること。パパの足の位置、ママの足の流れ方で綺麗な底辺を作っている。
次に、家族をひとかたまりとしてみたときにちょうど綺麗な三角形がつくられていること。
パパの頭を頂点にして、ママの足先、パパの足先を繋ぐと美しい直角三角形になる。
そして余計な隙間がないこと。
この家族写真のポージングの起点が誰なのかはカメラマンにもよると思うが、私の場合はまずパパに椅子に座ってもらい、次にママに足を崩して座ってもらう。
次に2人の男の子をどこにいさせるべきか…。
このとき、できればパパが座っている椅子の足をなるべく隠したいしパパとママの間にある不自然な隙間を埋めたいから、お兄ちゃんをパパが座っている椅子に座ってもらう。
最後にママのお膝に弟くんに座ってもらって完成。そんな感じだろうか。
とにかく家族写真に余計な隙間や物を写さないように、しかも不自然ではないように人を配置する。そうすると家族の中に心地よいまとまりが生まれる。
あとはいかに関係性を現すか。
家族全員が誰かの体に触れていることが大切だ。
パパはお兄ちゃんの体とママの肩を抱え三角形の頂点にいることで、家族全体を包み込むようなイメージを出す。
ママは、パパに寄りかかりこどもたちと寄り添いあうことで、夫を支える良き妻であり、優しいお母さんであるイメージを与えることができる。
■光■
トップと左前からの斜光で家族の顔全体にまんべんなく光が当たっている。
パパとお兄ちゃんがやや前に上体を突き出すようにしているのも顔を暗くさせないポイント。
また、背景が白一色ではなく、左から右にかけて綺麗なグラデーションを作っている。
■コーディネート■
パパとママは柔らかなアースカラーでまとまっている。
こどもたちは元気な原色系なお揃いのタンクトップ。
パパとママとお兄ちゃんがどこかしらに緑がある服であること、兄弟で衣装がリンクしていることがうまい具合に融合している。
■改善点■
美しいバランスであり、表情も良い。
しかし、私が少し違和感を覚えたのが『作りこみ過ぎている』感が否めないこと。
私もバランスの良い家族写真を作りたいあまり、型にはまりすぎてしまうことがよくあるが、この写真もパズルのピースのようにピタッと型にはまりすぎている気がする。
ちょっとした固さがある印象だ。
改善するならば、ママのもたれかかり方をもう少し自然にすることだと思う。
ママの姿勢が良すぎることが固さの一因かなと思う。
もう少し力を抜いてもらうと自然になるかな~。
リラックスしてもらう雰囲気づくりや案内ってとても大切だな~。
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