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Study Log: 『働き方の哲学』 Reloaded 003

投稿日:2020/4/20

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主題本:「働き方の哲学・村山昇著・ディスカバー21社」

今回は、「仕事ってどういう認識で成していくのか」ということを考えていきたいと思います。

 


 

「学校と職場は違うと考えさせてくれた人がいました。」

少し私の若いころの体験談の話をしますね。18歳の時に初めてファミレスでアルバイトをしたのですが、その時は集団生活というものは学校か部活しかなかったので、仕事というものが実際どういったものかってよくわからなかったんですよね。その時の私の仕事の認識は、言うことを聞いてその通りに動けば時給でお金がもらえるものだと思っていたんですよね。だから、真面目とは逆らわずにおとなしくしていればいいのかなって思っていました。だけど、そうじゃなかったということを徐々に知っていくことになりました。私がアルバイトで任されていたのはファミレスのホールの仕事だったのですが、お昼のピークタイムが終わって14時過ぎはお客さんの数も少なくなり、30分間1席も埋まらないなんてこともありました。ピークタイムが終わりたてはテーブルの片づけやドリンクバーの清掃があってすごく忙しいのですが、そのあとは暇をしていたんです。だからのんびりホールを歩き回りながら、時々裏に下がりながらぼーっとしていたのですが、一緒の時間帯に働いていたパートのおば様に「何のためにいるの?」と聞かれました。もうやることがないんですよね~なんて言っていると、「仕事にはやることがないなんてことはないのよ。少なくともこのお店はあなたのいる時間にお金を支払ってしるのだから、やることを見つけて役に立って、何かしら価値を残そうとすることが仕事なのよ。それはバイトだからとか正社員だからとか関係ないのよ。暇ならトイレ掃除もあるし、人がいない時間が10分あるならホール全体の掃除機掛けたっていいじゃない。備品の整理をして、欠品を見つけることだってできるのよ。」と教えてくれました。そのとき、自分の考えの足りなさや、学校と職場の違いや、仕事自体の認識の仕方を教わったような気がしました。

仕事というものの体系的な考え方はそのときはまだわかりませんでしたが、少なくともお金をもらっている時間は何かしら役に立たないといけないんだ、言われなくても自分からここにいる意味を見つけようとしなくちゃいけないんだ、ということを考え始めるきっかけになったので、あのときのパートのおば様には今でもとても感謝しています。

そう、仕事はその会社や社会の役に立つためにやることなんですね。役に立つという度合いは仕事によって異なりますが、少なくてもその役に立つ度合いによって役職や給料は決められています。「役に立つ=価値を成す」ということだとも言えます。果たしてそれが、どういったものなのかということを、今回も「働き方の哲学・村山昇著・ディスカバー21社」を読みながら整理していきたいと思います。

 


 

「価値創造・Before→Afterで仕事を見る。」

ここでは、仕事とは価値創造であり、その価値創造とは「Before→After」で見ていくものだと書かれています。

そのBefore→Afterの質としては、

1.「A→A∓:増減させること」

2.「A→B:変形・変質させること」

3.「0→1:創出すること」

があるとこの本では述べられていますね。

「増減」は私たちの仕事でいえば主に売上や予約率がここに当てはまりますね。または機能を付け足したということの増減に入りますので、HPの機能を増やしてもこの「増減」に当たります。ここでは、「増」だけではなく「減」もあることを考えなくてはいけないとか述べられています。失敗やミスで損害を被ったり何かを失うことは「減」に当たります。その際、価値創造と言えるのか疑問ですが…。

「変形・変質」とは、外観を変えたり方法を変えたりすることだと述べられています。また組み合わせる・編集する・人の気持ちを変えることも「変形・変質」だと述べられています。私たちの仕事でいうと、インテリア工事や撮影全般はこの仕事に該当すると思います。もしくは文章を書いて編集するコラムニストの仕事はこちらに当たるかもしれません。インテリ工事は文字通りインテリアを変えるので「変形・変質」ですし、撮影は、接客とコーディネートは人の気持ちを動かしたり、提案することで組み合わせて質をより良いものにします。また写真を撮ることは、実際の実像よりもよりよく写すことを目的としていますし、写真を75カットにまとめるのも「変形・変質」だと言えそうです。また、言葉で価値を伝え人の気持ちを動かず仕事は「変形・変質」に該当します。また、ライフスタジオのマニュアルを作ることや個人ブランド化は既存の方法から提案し変えることになりますので、ここに該当しそうですね。

「創出すること」は一番難しいのではないかと思います。既に存在するものを変質することはできても、まったく無の状態から何かを生み出すことはなかなか難しいと感じます。この本では「新規に起こす・発明・発見・既存の枠を打ち破るアイデアの発案・独自の表現を打ち立てる」とあります。難しいですが、仕事をやるうえでは、一番重要なのがこの「創出」です。ライフスタジオが成長を続けていくためには必要な価値創造なのではないかと思います。ライフスタジオの仕事で言うと、新しい施策の実行や新規店舗立ち上げ、店長としてほかの店舗へ行くこと、まったく新しい表現の写真を生み出してメインストリームとなる、新しい制度を作るなどですかね。こう書き出してみると、ライフスタジオ自体がこの「創出」をしてきたことは多く、ハウススタジオ型も、こういう写真の撮り方も、データを販売することも、第3世代の写真館の火付け役となってきました。企業理念にもある通り、「日本の写真文化を変える」ということをしたのではないかと思います。今、ライフスタジオが何を新しく「創出」できるのかということに会社として成長するかどうかが分かれてきそうです。ライフスタジオの成長は、私たち一人一人が日々何を「創出」するかにかかっているので、私たちは何を「創出」したのかを明確にする必要がありそうです。

 

仕事なんだから、価値を創造するのは当たり前でしょって思う人も多いと思いますが、こうやって価値創造自体を整理すると、明日からの仕事をする意識が変わってきそうですね。そしてこの価値創造というものを日々意識することで、自分自身の自尊感になり自尊心を捨てることができるのかもしれません。価値創造を評価するのは客観的視点です。毎日仕事が終わった後にBefore→Afterで何が・どのくらい・どう変わったか、ということを書き出してみようと思います、そうすることで、私自身の視点では「とりあえずやった・頑張った気がする」から「何を、どのくらい達成し、何が足りないか」という意識に変化します。

 

新人研修中の人もそうです。私はよく「一年目の人の一番の仕事は自分自身を成長させること」だと言います。これは、とにかくがむしゃらにやるということも含まれますが、ただお利口にしていればいいというわけではありません。私は本当の真面目とは、自分がやるべきことに集中することだと思います。そのためには、毎日の反省とそのための材料となるフィードバックが必要です。反省とは明日を変えることであり、明日を変えるとは自分を変えることです。自分を変えられる人はよく成長します。反対にフィードバックを受け入れられない人は、本質的に自分を変えたくないという思いが強いので成長をすることは難しいと思います。ですが、ほとんどの人は基本的に自分を変えることが怖いと思うと思います。それは変化の先が予測不可能だからです。予測不可能にならないための方法は、「自分がどういう人になりたいか」ということと「どんな価値を達成したいか」ということだと思います。そのことを成すためには、基礎能力が必要です。だから、その基礎能力を習得しようと自分のやるべきことに集中することが必要になってきます。

そうした毎日を送り、自らの仕事をこの3つの価値創造でカテゴライズしていくと、ライフスタジオでの自分の存在意義が見えてくるようです。私自身も、毎日に埋もれないで日々こうじてBefore→Afterで仕事を見ていく必要があると強く感じました。そうすると、私自身の主題も見えてきます。

 

私は、「とにかくやった。頑張った気がする」という「やっただけの仕事」よりも、「価値創造するために、今日何をしたか」を自問自答する「ことを成していく仕事」がしたいです。

 

 

 

To Be Continued…

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