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京都桂店
【Another Me Article #003】「その人らしく」を、「新しく」
投稿日:2019/4/10
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こんにちは!
3月に有名アパレルブランドのBREEZEさんとのコラボイベントを撮影してきました。
私自身、Another Meに参加するのは今回で5回目になります。
撮影をするたびに、考えること・感じることが明確になってきます。
そのことについて今回は書いてみたいと思います。
“Another Me”について―――。
“Another Me”が何か?ということについては、たくさんの人が記事にしていますので、くどくどと私から説明をするのはいまさらなのかとは思いますが、少しだけお話をさせてください。
私自身は、ただ「ヘアメイクして、衣装を着て、野外でジュニア撮影」をするというようには思ってはほしくないです。
“Another Me“は写真館に来なくなった年齢層の「こども」とはもう言えなくなったけど「大人」でもない年齢層を、「美しく写真で表現」していくプロジェクトです。
私自身も経験していますが、小学生から未成年くらいまでの世代は自意識と客観のズレを大きく感じるような時期だと思います。自分のコンプレックスが大きく見えるけど、身分しか知らない自分の魅力をどのように見せたらいいのかわからない。誰にどう思われているのかがとても気になるのです。
だから、その客観をライフスタジオ的に表現していき、そのために撮影の中で「関係性」を作りその「人」を表現していくのです。
“Another Me”は、「もう一つの目」でもある―――。
カメラマンとして常に意識していることは、撮影者が持つイメージに被写体を強く縛り付けないで、その人が持つ本来の魅力を美しく引き出すことです。
あらかじめイメージを持つことは写真を撮るうえで非常に重要で、それなくしては写真がぶれたり方向性を見失いながら、ただ無難な写真を撮るだけに終わります。
重要なのは、その被写体自身が「誰か」ということを見ようとしているかどうかということです。
ライフスタジオの写真の目的は、あくまで「被写体」です。
光・構図・色味・衣装・ヘアメイク・写真のデザインなどの、写真の中の全ての構成要素はその「被写体」のためにあるべきだと、私は考えています。なので、撮影者自身のエゴで当てはめて撮るのではなく、その人らしさを最大限に引き出すイメージを持つべきであると考えています。そのために必要なのは「撮影者の目」です。
被写体が持っている自意識を超えるのは、被写体自身ではない他者の視点です。
勘のいい方はもうお気づきでしょうが、
“Another Me”とは、「もう一人の自分」という意味の裏に「Another(他者からの) Me(め=目)」というダブルミーニングなメッセージも隠れています。
だからこそ、被写体にとっては「もう一人の私」を発見するプロジェクトですが、そのツールは「他者の視点」であり、試されているのは撮影者であるカメラマンとコーディネーターの視点ということになりますね。
全ての判断基準と行動基準は、「人」であること―――。
さきほど、「ジュニア世代は自意識と客観のズレが大きく感じる時期だ」というように述べました。それは、自分から見た自分と、他者から思われている自分がよくない意味で同じ自分だと受け入れることができないのだろうと思います。だから、自撮りをよくするのに基本的に他者に写真を撮ってもらうという行為には恥ずかしさと不不安感を抱いているのだろうと思います。要は自分以外の人の視点を信じたくはないのです。
そこで、私たちが“Another Me”でしようとしていることは、その人が持つ自分への自意識を私たちライフスタジオの撮影者が超えていこうとすることです。
私たちのマインドは、「人が、人を、人として」。言い換えれば、「私たちのすべての判断基準と行動基準は“人”である」ということです。
私たちは日々、目の前の人を見てその人らしさを引き出しながら撮影をしていくことをしていると思います。毎日磨かれたその目は、目の前の人の内面を察知し捉える能力に非常に長けていると思います。その能力を、ジュニア・ティーン世代のために最大限活用し、その人の内面を美しく撮影していくこと。Another Meは、ジュニア・ティーン世代のための写真と、撮影者たちの挑戦のプロジェクトであると考えます。
「その人らしく」を、「新しく」の秘訣は「関心」―――。
自分自身をとても良く写真に写してもらったと感じたことはありますか?その時に感じるのは、どこか新鮮な肯定感だったと思います。自分の魅力を予想以上に引き出されたうえで、どこか新しい自分がそこにいるような感覚になる。ライフスタジオでの撮影だけでも、そのような感覚になることはあると思います。
それは、写真というものは撮影者の視点が正直に現れるからです。撮影者が被写体に対してしっかりとした関心と肯定感を持っていれば写真もそのようになるし、無関心ならどこか空虚に見えます。また撮影者のエゴに当てはめたなら違和感しかないでしょう。そのくらい写真には撮影者の視点がデリケートに関連します。
なので、もっと鋭敏にもっと深く目の前の人への視点と関心を研ぎ澄まし、その人自身の自然さと、その人の魅力を最大限引き出すための、新しく挑戦的でかつ調和のある提案をAnother Meでは求められます。100%かなわないにしても、そうしてすべてが目の雨の被写体のために考え、行動し、提案することの繰り返しで、被写体の自意識と撮影者の客観が一致し超えていく範囲が広くなるのだと考えます。
それは、簡潔な言葉で言うなら、“「その人らしく」を「新しく」”ということだと私は思います。
そして、被写体自身の自意識も、私たちの限界も、Another Meに関与している人みんなで超えていくこと。
これが、Another Meの撮影なんじゃないかな~と思っています。
今回は概念的なことばかりを書きましたが、次回は少し写真のことを書けたらと思っています。
お楽しみに♪
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