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京都桂店
ライフスタジオ的ポージングのすゝめ。
投稿日:2018/9/19
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ライフスタジオ的ポージングのすゝめ
前回はこちら→『ライフスタジオ的クローズアップのすゝめ』
こんにちは!
突然ですが、ライフスタジオの写真の特徴と言えばなんだと思いますか?
一番多くいただくお言葉が「自然な写真」です!
私は、その「自然な写真」イメージにに共通するのは「力の抜けた」「リラックスした」写真であること。かつ、「おしゃれ」で「モデルのようにかっこよく」、「美しい」写真であることであると思います。
「リラックスした」「力が抜けた」写真と、「モデルのような」写真が一見すると逆の写真のように見えますが、雑誌のモデルを見ているとわかるように、プロのモデルはポージングが自然に簡単にやっているように見えます。作られたポージングであり、日常生活ではやらないポーズでありながら自然に見えるということは、それがまるで憧れの中にある理想の自然体をモデル自身が演じているからです。そのように演じると、モデル自身がかっこよく見えてきませんか?
すなわち、ポージングが美しくかつ自然であることで、その被写体自身を輝かせることができるのです。だから、ライフスタジオではポージングを作りながら被写体をより自然でより美しく写す技術を用います。
さてさて、ポージングを被写体に付ける前に、ライフスタジオの基本であり、原則であることを前提としてください。
・被写体を把握すること。→被写体がどんな人でどんな特徴があるかを見ないとその人に合ったポージングを付けることはできないから。
・撮影者と家族・被写体の関係性を自ら作ろうとしていること。→被写体も家族も、何者かわからない人の前では緊張で体も思うように動きませんし表情も出にくいです。被写体が安心して楽しむ空間を作ることこそが良い写真への近道です。
そのことを踏まえたうえで、私がポージングを付けるポイントを整理してみました。
Point 1. ポージングは足の位置から決める。足から動かす。
ポージングは、足元から決めて次第に膝・腰・肩・腕・首と上に上がっていきながら作っていくと、スムーズに組み立てられます。被写体も足を最初に決めると、あとから足を組み立てるより身体的に少し楽だと思います。
Point 2. 被写体の体の左右の体重の比重ををアンバランスにする。
簡単に言えば、被写体に体重移動をさせるということです。右足にも左足にも平均的に体重が乗っている状態は、日常でもあまりないと思います。バスを待っているとき、椅子に座っているとき、リラックスをした状態でいるときは人は、体の左右どちらかを軸として傾いた状態になっています。実は、プロのモデルの人たちもこの体重移動をすることでどこか力が抜けたリラックスした雰囲気を演出しています。
Point 3. 関節を最低3か所以上曲げる。
Point 1でからポージングを付けて、Point 2で体重移動をしてもらうと自然とそうなるので気付くと思いますが、自然で美しいポージングの特徴は関節を3か所以上曲げることです。足からポーズを付ければ、まず足首を曲げ、体重移動させれば腰を曲げます。そして、腕のポージングを付けなくても首のポージングを付ければ、3か所曲げたことになりますね。手足や背骨がまっすぐに突っ張ったポージングは固く見え、不自然に見えがちです。特に腰や背骨を曲げるとより自然に見えやすいので、ぜひ試してみてください。
Point 4. 常にS字を意識する。
これはポージングをするうえで基本かもしれません。足元から頭の先までの全身のポーズも、バストアップのポーズでもそうですが、S字を描くようにポージングを設定してみてください。そうすると、張る所は張って力を抜くところは抜くということがわかるでしょう。また、S字を作るために足首や首も曲げるとより自然度が増すことがわかるでしょう。また体をひねるとS字が作りやすくなります。
Point 5. 動かすときは少しずつ、動きの中で。大胆に足元から動かしてみる。
一回、ポーズを決めると次の写真を撮るときにまた一からポーズを設定し直さないといけないと思っていませんか?それをしてもよいですが、自然で綺麗なポージングをするには動きの中で撮ることも重要です。つまり、一回目のポージングと二回目のポージングを一から設定し直す必要はないということです。その時は足元のポジションだけ変えてみるといいかもしれません。例えば、この写真のように軸足を変えずに左足だけ前に出してみるとか、その際にバランスがいいように首の角度も手首の角度も変えます。そうすると、大幅にポージングを変えなくともポーズが変わったように見えますね。
Point 6. 何よりも、被写体に合ったポージングを。
子供写真館ならではのポージングや、今までのポージングにとらわれて、どんな年齢の被写体が来ても同じようなポージングをしていませんか?自然なポージングで重要なのは、素早く負担なく何よりもその人の体形やイメージに合っているかどうかです。無理なくその人に合ったポージングこそが、自然で美しいポージングになります。そのために、前提としていた「被写体把握」が何よりも重要です。
ポージングは、私自身うまくいかないと悩んだ時期もあります。しかし、コツさえつかめば撮影者自身が思うようなポージングもきっとできるようになります。そのためには、日々撮影の中で余裕を持つことが最も重要かもしれません。
では、また次回♪
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