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京都桂店
Butterfly 002: For Deai Family ライフスタジオを私に教えてくれた人たち
投稿日:2018/6/15
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「人が、人を、人として」
ライフスタジオでは一番最初に教わる言葉。
それは、「スタッフ」でも「お客様」でもなく、ただ一人の人と人としてそこにいて、
ただ私とその人として接して、そうして繋がっていくこと。
それを、言葉で聞くと易しいことだけど、実践と実感を持って行動していくにはなかなか難しいと感じます。
実際、私も理論と言葉を持って後輩に伝えることはしても、実感を持たせてあげられてはいないと思います。
そのくらい、これは簡単で難しいこと。
だけど、この人たちは「スタッフ」と「お客様」の見えない壁は、本当は無いんだよと言ってくれた人たち。
横浜を離れてしまった今でも、とっても大切な人たち。
このファミリーに会うと、原点に戻れる。
「私」が、ただの「工藤さつき」でいられるような、そんな感覚を覚えるのです。
これもまた篠原さんがつなげてくれた縁です。
私は新人のころ、なかなか概念の浸透が難しい人間だったと思います。
知識を得ることはできても、実感や経験を信じてしまうので、言葉を知ることはできても意味を理解するのに時間がかかりました。
そんな毎日を送っていた2012年7月のことです。
横浜店では年に一度、いつも来てくれているお客様とBBQをするというイベントをやっていました。
「お客様への感謝を表す」というよりも、ただ純粋に「スタッフ」と「お客様」という壁を無くして、一緒にわいわい楽しみたいということが目的だと先輩から言われました。
アパレルやウェディングという接客業を経験していた私には、「お客様とただわいわい楽しみたい」という感覚をまだ知らずにいました。
BBQ当日、先輩たちが来てくれたファミリーたちとおしゃべりをして食事をしている中で、私は自分をイベントの記録用カメラマンとして参加させていましたが、ある一組の家族から声がかかりました。
「そんなカメラなんて今日は置いていいから、お肉たくさん食べて~。」
「仕事なんていいよ~、楽しんで!」
そう言ってくれたのが、この出合ファミリーでした。
出合ファミリーは、薫子ちゃん(かおちゃん)とパパとママの3人家族。
お転婆で元気なかおちゃんと、優しくて気さくなママとめんどくさがりだけど娘思いでナチュラルスタイルでいるパパのバランスの良さは、なんだかホッと安心する雰囲気です。
出合ファミリーとはこの時はまだ撮影に入らせていただくことはなかったので、話したのはほぼ初めて。
そんな出合ファミリーに呼ばれて、席に着いてから、私がまだ何も言葉を発する間もなく、「どうしてライフに来たの~?」、「さっちゃんは何が好き~?」、「一緒に遊ぼうよ~。」なんて、ぐいぐいと引っ張られるようにみんなの輪の中に連れてきてくれました。
その輪の中にいるうちに、帰るころにはママのことは「なおちゃん」、パパのことは「だいちゃん」と呼ぶ仲になりました。
当時メインで撮影に入っていたのは、加藤さんと篠原さんだったので、私が出合ファミリーと長い時間を過ごしたのは、横浜店の恒例の夏のイベントや横浜店の閉店イベント、たまにお家へお呼ばれしてハロウィンパーティーやなどでしたが、そのたびに「さっちゃん」と名前を呼んでくれる人たちでした。
出合ファミリーと一緒にいる空間はなぜか心地よくて、それはきっと出合ファミリーは、いつも一緒に過ごす人のことを第一に考えてくれる人たちだからだと思います。
いつも、ひとりひとりのことを気にかけてくれて、堅苦しい話ではなく、普段の話、日常の話、人生の相談、なんでも聞いてくれて、なんでも話してくれて…。
人生において、人と人とが関わってくということを豊かなことだと思わせてくれるファミリーです。
加藤さんが卒業してから、私が横浜店から横浜青葉店へ移ったときに、その時に初めて撮影を担当させていただきました。
いつも気さくに話しているせいか、初めて入らせていただいた撮影は緊張したのを覚えています。
写真を撮るときは、情も含めて写真に現れますが、冷静に客観的にそのファミリーを見つめることも必要になります。
情だけではない、冷静な眼差しで出合ファミリーを見つめた時に、改めてそのファミリーの偉大さがわかりました。
当たり前のように毎年ライフスタジオに来てくれて、当たり前のように私たちと遊んでくれる。
かおちゃんも、久しぶりに会っても昨日会ったみたいにニコニコの笑顔と相変わらずの元気さで、スタジオを駆け回り、
私に飛びついて、そして撮影ではときにドキッとする表情をする。
そんな当たり前のように安心して一緒にいられる関係性だからこそ、たくさんの頼みごとをお願いすることもあります。
この間は、シンデレラプロジェクトの撮影の練習に付き合っていただき、横浜の港沿いをたくさん歩かせてしまいました。
万歩計を見たら、午前中だけで1万歩!!およそ10kmを一緒に歩いたことになりますね…。
結構な運動量でも、嫌な顔一つしないで、ニコニコと楽しそうにしてくれる。
撮影を一緒に楽しんでくれる。
私という人間を当たり前のように受け入れてくれている。
人とは、人と共に人生を作っていくものであると常々思いますが、そのことは当たり前なのに当たり前に考えたりできなかったりすることが多いです。
日常で人に出会うことが当たり前なのに、その出会い一つ一つを見過ごしてしまう。
普段、家を出て電車に乗り出勤をする。仕事をして帰宅する。それだけのことでもたくさんの人に出会います。
駅員さん、コンビニの店員さん、一緒に電車に乗っている乗客、同僚、はじめましてのファミリーたち…。
人生はいつだって出会いに満ち溢れているのに、その中で自分が「人」として見て、「人」としていられるのはどのくらいの人の前だろう。
その数ある出会いの中で、その人と関わって人生を豊かにしていこうと思えるのは、果たしてどのくらいだろう。
きっと、そのように人を見ることができないから、躊躇するだろうし、とてもとても数少なくなるのではないのでしょうか。
そのことを、出合ファミリーは当たり前にやっているんだなと思うと、人生の写真館に勤めている私自身が、ライフスタジオで働く上で最も重要なことをたくさん教えられていたことを改めて実感したのです。
私がライフスタジオで出会うファミリーとちゃんと人として向き合って、関係を築いていこうとする根本には、出合ファミリーが私たちにしてくれたことにいつの間にか共感し引き込まれていったからだと再認識しました。
昨年、そのことを実感する言葉をママさんのインスタグラムから目にすることができました。
ここでその言葉を抜粋させていただきます。
「皆、親戚のお姉さんのようで、『ただいま』って毎年言ってしまいます。
~中略~
ライフのスタッフの皆さんとの出逢いは本当に宝物です。
人生誰と出逢い、何と出逢い、何を選ぶか。
ライフスタジオを選んで良かった。」
この言葉をインスタグラムで目にしたとき、私は電車の中でも涙が落ちるくらい感動してしまったのを覚えています。
それと同時に、わたしはライフスタジオに入社して、こんなに素敵な出合ファミリーと出会えて本当に幸せだったと実感しました。
【人と関わり、繋がっていくことの豊かさと喜びを私に教えてくれたライフファミリー】
私に、本当の意味で「人が、人を、人として」を実践し、実感させてくれたファミリー。
出合ファミリーのおかげで、私はライフスタジオのカメラマンとして、人と向き合うことを諦めないでいられる。
なおさんは、いつも私の撮る写真を見て「温かい写真」と言ってくれます。
写真とは私が見る眼差しです。その眼差しの世界を「温かい」と言ってくれる人たち。
私という人を信頼して、ずっと仲良くしてくれる人たち。
お客様ではなくて、たぶん「友達」、いや「仲間」?
ううん、きっとこれが「ファミリー」なんだと思います。
あなたたちがいるから、私はここにいられる。
そんな関係性を、まだまだかおちゃんがお嫁に行っても続けさせてくれるかな…。
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