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京都桂店
8月の会計分析: デザイン費について
投稿日:2017/9/30
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会計分析2017.9
デザイン費について。
今回も会計の話をしてみたいと思います。
中には当たり前だと言われてしまうかもしれませんが、その当たり前を今一度見直してみましょう。
まず最初に私たちは、写真を撮りそれを販売することで経済活動をしています。
その経済活動は、私たちライフスタジオという組織の持続力となるので必要不可欠なものです。
それを売上と言い、そこから得られるのは利益です。
しかしみなさんがご存知の通り、売上がそのまま利益になるわけではありませんね。
家賃、光熱費、材料費、消耗品費、販促費、など店舗を維持するには様々な種類の費用がかかります。
もちろん、私たちのお給料である人件費もあります。
撮影件数を満たし予測する平均単価を達成していれば、店舗には利益が上がるように計算されていますが、収支明細を見ていると同じ売上なのに月によって余る金額が変わることがあります。
光熱費や販促費、消耗品費は時期によって多少変化しますが、そこまで大きな変動はありません。
変動する要素の1つはデザイン費です。
デザイン費とは、私たちが商品を作成するにあたって韓国デザイン室に商品作成を依頼する費用です。
商品が完成しお客様にお届けが完了した日を基準に、ひと月に一度デザイン室から店舗に請求されます。
本来の会計の考え方では、お客様から支払われた金額のうち、商品作成がある場合は韓国デザイン室に支払うデザイン費を抜いた金額が売上となります。
しかし、ライフスタジオはお客様との関係を築く時間を大切にしていたり、じっくりお写真を味わっていただきたいので、業務的に商品にする写真の番号を決めることを急かしたりすることはあまりありません。
なので、撮影当日はお客様から商品を作成する費用をお預かりしているという見方が正しいです。
そのお預かりした金額も売上金に計上されてしまうので、このデザイン費を考慮しないと目先の金額だけにとらわれてしまい、デザイン費を払ったら利益がマイナスに!なんて月もあるかもしれません。
そう、お客様からのオーダーが無ければ売上が上がっている=利益が上がっているという錯覚から抜けられないわけですね。
その日のうちに写真の番号を決めていただければわかりやすいですが、急かしたくない。
だけど、何ヶ月も待ち続けるとお客様自身も忘れてしまうこともあり、お預かり金をそのままにして利益計算をしてしまいがちです。
実際に、7月8月と所沢店はお客様からたくさんオーダーをいただき、このデザイン費を多く支払ったので、売上は高かったのですが利益は他店舗に比べると20から30万くらい低いです。
そこで、定期的に保留管理を見てお客様へ連絡をすることが重要です。
お客様へコンタクトすることによって、撮影の記憶が薄れないタイミングでお客様もオーダーいただけますし、私たちも適正な利益予測を立てやすくなります。
お客様から売上をいただいているのに、オーダーをいただいていない状態は不当な利益を得ている意識を持つことが重要ですね。
その目安は保留管理の数です。
だいたい50件以上はそれだけオーダーをいただいていない状態なので異常値だと思いましょう。
保留管理件数が溜まっている店舗だと、保留管理を大量に消化した直後は利益が上がらないと思うかもしれません。
しかし、保留管理を消化していないこれまでが異常であり、それを大量消化したことにより不良債権が返せたということになりますので、会計を正常化していくには当然のことですね。。。
今回、所沢店が利益が低いように見えますが、そのぶん売り上げているので、売り上げているぶんのデザイン費を支払えば適正な利益だと言えますね。
とは言え、所沢店も保留管理が50件を下回っているわけではありません。
まだまだ、お客様へ連絡を取ってオーダーをいただかなくてはいけません。
今回は、デザイン費を軸にした会計の考え方でした。
知っている人には当たり前ですが、当たり前をちゃんとできていますか?
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