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たまには映画の話でも…『世界の果ての通学路』

投稿日:2014/5/7

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http://www.sekai-tsugakuro.com/

世界には、
学校まで片道15kmの野生動物に襲われるかもしれない道のりを、2時間かけて毎日通う兄妹がいるという。
また片道22kmの山道を4時間かけて学校まで通う少女がいるという。
あるところでは、片道18kmのパタゴニアの山々を馬に乗って越えて学校まで通う兄妹がいる。
そして4kmの道のりを、歩けぬ兄の為に手製の車いすを引っ張りながら学校まで通う幼い兄弟がいる。

この映画に出てくる彼らは、学校に通うには困難な環境で育ち、
それでも彼ら自身は教育を受けられることが大きな幸福であることを知っているから、
毎日危険で厳しい道のりを何時間もかけて通っている。
彼らの親の世代では、教育を受けられることが当たり前ではなかったそうだ。
だから、彼らは自分の世代が幸せであることを知っている。
また、彼らは教育が当たり前ではない環境で育っているから、
教育が彼ら自身の人生を切り開く大きな要素であることも知っている。
教育が、自分の人生の可能性を大きく広げるものであることを知っている。
たとえ貧しい状態であろうと、険しい道であろうと、障害があろうと、
『教育を受けられること』に対して、ひたむきで真っ直ぐで、意欲に満ち溢れている。

私たちは幸せだ。
家から通うには何の苦もないところに学校があり、
親の世代から当たり前に教育が受けられていたからだ。
しかし、彼らのような幸せを実感したことは少なくとも私にはない。
教育を受けられることが義務であると、満たされた環境が当たり前であると、
欠如したことがないために、大切な何かが欠落してしまいがちだ。

彼らの学校に通う姿を見ると、
彼らはこんなに幼いのにしっかりと真っ直ぐに自分の人生を見つめていることに胸を打たれる。
私は今まで何を学んでいたのか恥ずかしくなる。
『学校に通う』ということは、人生を切り開くためだということを教えてくれる。
『知らない』ということは自由の味を知らないことだと、誰かが言った。
彼らは、自身の可能性を広げ自由に生きるために、積極的に『知ろう』としている。
それがどんなに厳しい道のりであったとしても。

私たちは、彼らのように自分の人生を生きようといていますか…?

この映画を観終わったときに自分自身にそう問いかけた。
彼らから、私たちが学ぶものは大きい。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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