彼との距離。

心の距離もあるし、物理的な距離も。

 

彼に会うのは2回目。

彼は「会ったことあるの？」覚えていませんが、1年ぶりの再開。

 

3年生の彼ですが、もう既に年頃かのよう。

根は人のことが好きだけど、なかなか素直になれない。

天邪鬼でこちらが話しかけても目を逸らすけど、こちらイジるのは楽しそうに笑う。

自分も男だし、反抗期も経験した。

彼の気持ちが少しは分かるつもりでした。

 

彼のソロ撮影。

ポーズとかをお願いすると、「疲れた」とか言いつつもなんだかんだでやってくれる。

その、「疲れた」と言いたい気持ちも自分には分かる。

思春期の頃は、大人の言うこと全てが痒かった。

彼も同じような心境なのかな、と思います。

 

でも大人になって、その頃の写真が全然残ってないことに気づく。

彼には大人になった時に、この時の写真を見返す機会ができたら良いなと願います。

 

彼が着ている服はお持ち込みで、彼のお気に入り。

それもあり、彼の性格もあり、彼にはなるべく撮影が苦にならないことも考えました。

 

本を寝転びながら読んでもらう。

僕たちの存在が彼の中から薄れるような時間を作る＝心の距離を作る。

望遠レンズを使い、少し離れた位置から撮影し、前ボケも入れる＝物理的な距離を作る。

自分が作った撮影環境はたったこれだけだけど、彼の存在を撮影するのに適した環境だったように思えました。

 

それでも、彼が優しい子であることを僕は知っている。

妹想いで、人懐っこい一面もある。

撮影後、ハマっているゲームを教えてくれてありがとう。

来年もまた会えたら、撮影付き合ってね。