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越谷店
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光の層

投稿日:2022/2/1

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良い写真には「層」がある
と教わったことがあります。

これは決して層が無い写真が良くないと言っているのではなく、良い写真に見せる方法の1つとして層があるということであり、実際フォトジェニックに選ばれる写真も、いくつもの層が重なって成り立っている写真が多い傾向にあります。

なぜ良い写真に見えるかというと、
層があることによって、平面である写真に奥行きが生まれ、立体的になるからであると考えます。

今回のこの写真はこの層にこだわって撮りました。

光の玉ボケ

被写体
スタンドライト
背景の本棚

この5つの要素が前後にバランス良く配置されていることによって成り立っています。
ただ重ねていけば良いということでもありません。
この写真で重要なのは距離感と明暗差です。

距離感については、ボケ感を活かすため、まず背景である本棚から離した手前に、被写体を配置します。
扉の窓越しから覗くようにカメラを構えた時、
画面上の右側に空間が空いていたので、そこに副主体としてスタンドライトと、さらに光の玉ボケを入れました。
この時、同じ並びで配置されているものは一つもなく、全てバランス良く前後にあるため、存在感のある彼女の表情やポーズに自然と目がいきます。

次に明暗差です。
この時の撮影時間は16時過ぎで、日もほとんど落ちていました。
そんな状況を生かした写真を撮りたいと思い、今回のような雰囲気になりました。

後ろの本棚はシルエットを見せるのと、色味をブラウン基調にしたかったため、オレンジライトのみを点け、被写体の彼女にはかっこいい雰囲気を陰影をつけて演出するため、後ろより強い光をサイドから当てています。

窓越しからカメラを構えた際に、思い出したのが「明るいのと暗いのを交互に層にすると良い」というアドバイス。

後ろの本棚がシルエットで暗いので手前に印象的なスポットライトを、そして手前の扉の前ボケが暗いので、さらに1番手前に明るい光の玉ボケを入れました。
そうすることによって

手前から

玉ボケ(明)→扉(暗)→被写体(明)→ライト(明)→本棚(暗)

と「明暗の層」がバランス良く配置され、写真の統一感と深さが生まれます。

今まで撮った笑顔いっぱいの彼女とは一味違う凛とした大人な1枚になり、彼女自身もこの写真を見たときに、「モデルみたい!」と嬉しそうでした。

根拠のあるこだわった1枚で、今後も本人が驚くような写真を撮っていきたいですね。

coordinator by Umino

photo by Naomi

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