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越谷店
写真分析『自然な空間』
投稿日:2019/9/1
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photo by Manami Saito
codi by naomi tanaka
こちらの写真を見て私が感じるの「自然な空間」というものでした。
ライフスタジオに来てくださるお客様に、カウンセリングの段階で「こういった写真が良いとかご希望ございますか?」と聞くと、大体のお客様が「自然な感じで…」と仰られます。
写真において「自然である」というのは人によって考えも違うものであり、
作られていない笑顔だったり、
カメラ目線じゃなく家族で何気ない話をしている姿だったり、
その被写体らしい仕草が出ていたり、
赤ちゃんだったら、今だけの肌の質感やムチムチ感をそのまま「自然に」写してほしいという方もいらっしゃいます。
この全てのことに一致しているのはきっと、普段自分たちが見ている「その子らしい写真」だと私は考えます。
では写真館という「作られた空間」で撮られた写真を、なぜ私は「自然な空間」と感じたのでしょうか。
ママに抱っこされている彼は、私たちが起こすアクションに対してはあまり反応せず、自分で好きに動いている時や、パパとママとじゃれあっている時に楽しそうに笑顔を見せる子でした。
そんな彼が私からのアクションで唯一興味を示すものがシャボン玉。
自分の興味のあるものに対しては物怖じしない子だったので、
シャボン玉に対しても、自ら手を伸ばし割っては、楽しそうにママとパパの顔を見るのが印象的でした。
こちらの写真の右上の空間、彼の伸ばす手の先には、シャボン玉が飛んでいます。
そして、そんな彼を手助けするように、彼の手をシャボン玉へと誘導してあげるママさん。
自分で何かをすることが好きな子であるからというのと、ママとパパと一緒に遊んでいるのが好きな彼に、ママも一緒にシャボン玉で遊んでいるんだよという安心感を感じて欲しいという考えもあったのでしょうか…
そんな被写体である二人の「自発的な」仕草や行動によってこの写真からは「自然」を感じたのではないかと私は感じました。
また、写真的に何もない空間がただある場合「不自然」といわれますが、
被写体が二人ともそちらの方へ意識を向けていることによって、右上の写真では何もない空間に意味ができます。
この「意味」ができることによって写真が「自然」になります。
そして、光も、後ろからの逆光と
全体的にフワッとした前ボケをいれることで、まるで二人だけの空間のように演出されています。
このように、作られた空間の中でいかに普段の姿を出すことができるか。そのためには被写体に自発的に動いてもらうためにはどういった投げかけが良いのか考えることが必要です。
この写真のように、自然な被写体と空気感が作り出せるようコーディネーターとしてもカメラマンとしても被写体と関わっていきたいと感じました。
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