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新プラットフォーム思考 韓国士官P9

投稿日:2012/9/23

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新プラットフォーム思考

著者:平野敦士カール

Center:蒔田高徳

 以前に、プラットフォーム戦略という本を読んで、それを考えの基にいろいろな組織や、現場を見るようになった。この本では「新」という言葉がついていて、何が新しいのだろうと思い、BOOKOFFの100円コーナーではなく、800円で更にプラットフォーム思考、戦略を深めようとこの本を買ったのだ。

 「たった一人で組織を動かしていくことができる思考法がある」というとそんなの嘘だと信じない人が多いだろう。私も組織とは集団であり、人の数だけ思考の数もありそれは難しいのではないかと思うのだが、「思考法」という意味で今ある世界的な大企業も、はじめはたった一人、もしくは二人が「想い」を持って創業した会社である。Google,apple,Microsoft,Panasonic,sony,Toyota,楽天・・・・それらの企業は一部の天才的な企業家がいたからできたのだろう・・・と多くの人が考えがちだが、もともとはたった一人のアイデアが二人三人と周囲を巻き込みながらやがて大きな組織を動かし、他社をも動かすことによって成功に結びついている。大切なことは一人で走りだす前に自社、自分が何をしたいのか、何をすべきなのかをはっきりと認識した上で、自社、自分のプラットフォームを創るために何が出来るかを考えることだ。そして自分ができるのはどこまでで、何が出来ないのかをを明確に意識することなのだ。その上で自分ができないところをを出来る人に助けてもらう仕組みを作り上げるプラットフォームの設計図を書く。

 

 プラットフォーム戦略を簡単に言えば、「さまざまなグループが集まる『場』、『舞台』を提供し、多くの人を集め、クチコミなどによってその『場』、『舞台』を拡大する」「一社だけで多くの人々のニーズに対応するのではなく、多くの企業とのアライアンス(提携)を行って、一緒にその『場』、『舞台』を拡大していく」戦略だ。

 ライフスタジオで言うと、それは全体会議であったり、サークル活動がそういったプラットフォームであろう。プラットフォーム戦略をもとに、デザイン室はこれからの場や舞台をどのように提供できるかを考えているが、今はそのプラットフォームであるホームページの機能、会計インフラ、見える可視化できる内容を高めていくこと、そして各店舗やシステム、文化、人をつなげる舞台、場をおもしろいかたちで作れないかを計画している。

それらは自然に発生する台風ではなく、考えられるかたちでかたちにしていきいたい。

 

 労働者を監視するための企業戦略や思考では戦えない

現代にある効率重視の経営戦略や思考は、労働者をいかに監視して飴とムチを使い分けて生産量を上げるか、またミスをなくすかという方法論を起源としている。ゼロプロジェクトというプロジェクトの目的は、単純ミスによる再作業や、個人の責任意識を上げるという目的で施工されたが、それがこちらが監視する為のものでなく本来は自立した意識、自律の意識を高めるものだ。それは上手に行わなければ、ムチだけでしかない。ゼロプロジェクトは被害者意識から責任者意識へと転換を図るきっかけにはなれたかもしれない。それはでも継続的なシステムにするには、ただの監視のシステムでしかない。本来の目的は自律と自立が内在したシステム、体制をつくることだ。韓国デザイン室の制作過程で、本来表示されている工程表の注意の色を見なくなる原因はなんだろうか?可視化しているシステムが悪いのか、それとも労働環境が悪いのか、ルールがダメなのか?これらの質問で自分たちの共通の場であるプラットフォームの構成はもっと変革を必要としていること、その変革の中心に人が思考をこらすことで、改善を図ることができる。ただ、目の前にある仕事をこなすことは出来るが、私がこれから視点としていくのは、プラットフォームをどのように改善すれば、問題は少なくなり、人はもっと働きやすくなるだろうかということだ。そして、プラットフォームがどんな新しい可能性を見せるかを模索すること。それを毎日の想いにする。今は来年度のサークル活動をどのようなネーミングにし、どのような事が出来るかをいろいろと思考をこらしている。楽しみでもあるし、反面上手にやらなければという苦悩もしている。

 

もし、労働者を監視するための企業戦略や思考では、資本家がいかに労働者から搾取するかという構図が見えてしまい、そうした思考では企業経営は成り立たない。現代の知識社会においては、インターネットの発達などにより知識や情報そのものよりも「それらをどう組み合わせて問題を解決していくか、新しい価値を創造するか、創意工夫していくか、まわりを巻き込んでいくか」という点にこそ価値がある。ライフスタジオの中でも、修正と改善を必要とする業務内容、労働環境はこれからもある。これからの視点はその場をどのように創造し、その中のルールをいかに管理していくかということが大事に思える。

私が利用しているiphoneにある基本のソフトだけでもiphoneは動くが、apple storeという開放された市場に散らばっているソフトをインストール、カスタマイズすることによってより自分仕様の楽しいiphoneになる。Appleが作ったiphoneが素晴らしいのはiphoneだけの独自性でなく、apple store や itunesのような新しい市場を生み出したことにあるだろう。そのプラットフォームには多くの人が参加し、多くの人がその恩恵を受けている。そのプラットフォームの中にもルールがきちんとある。そのルールを壊す動きからの新しい発展もあるが、いろんな動きを見ていると、人というのはけしてルールだけではない、ルールを破ること自体はあまり良くは見えないが、それらを見ているととてもおもしろいなと思う。

 

プラットフォーム自らの価値を創出できるかどうか

まず、考えなければいけないのは、「どれとどれを結びつけるのか、誰と誰を結びつけるのか」「それらを結びつけることによって参加者すべてにメリットが与えられるのか」ということ。既に存在しているプラットフォームとの差別化をいかに図り、必要とされる存在になれるかどうかも重要だ。そのためには、プラットフォームの特色を、類似の他のものとは違う「一言でわかるようなキャッチフレーズ」であらわせるかどうかだ。例えるならば、魚なら「築地市場」ネットなら「楽天」検索なら「google」オークションなら「ヤフオク」というようなブランドイメージを作れるかどうかということだ。今私が悩むキャッチフレーズは、まだ存在していないがニーズのあるプラットフォームを作ることができるだろうかということである。

 

「場」に参加してもらう人や会社グループの間の交流が活発であるかどうか

 そこに行けば自分のニーズが満たされるのだということを参加者が認識し、それをまわりにも伝え、交流することによって、日々「場」の価値が上がっていく。これがプラットフォーム戦略の外部ネットワーク効果(クチコミ)だ。交流がうまくいくためには参加する人のターゲットを明確にすることが大切だ。なぜなら、金儲けのテクニックに興味がある人と自分の内面を鍛えたい人が隣同士になってもなかなかうまく交流はできない。ターゲットは明確である必要がある。

 ふと思い出すのは、プラットフォーム戦略をした上でそうなった訳ではなく、全体会議Bチームから新人教育の一貫として行われているデザイン室への一日学習派遣という時間は、その中で説明をしたり、商品、写真について話したりする時に、自身も為になることを感じているし、参加している人たちが生き生きとして得るものを得て帰って行っているのを感じている。Bチームのアクションから行われている今のかたちは一つの方法でもある。こういった場に参加してもらう人やグループ間の交流が、良いかたちで情報となり、活発になることはとても良い効果をもたらす。新人が増えたBチームだけでなく、水曜日という時間のデザイン室学習という時間はこれからも良い質のものとしていきたい。社長と話をした際に、ただ商品や写真の学習にするのではなく、デザイン室の始まり、歴史についても時間を持つように話があがった。確かに、ライフスタジオが出来る前、そこにデザイン室の始まりもある。意外に知られていない隠れた歴史なのだ。知る人には興味深いだろうし、また私たちのアイデンティティ、関係となるものたちがその部分に潜んでいる。楽しい時間と場をこれからも提供できそうだ。

 

プラットフォームのルールと規範を作り、一定の質を保つこと

 即ち、クオリティコントロールができているかどうかである。一度プラットフォームが成功しても、参加しているグループにとって望ましくないグループが参加してしまうと、あっという間にそのプラットフォームは崩壊していく。これは、ライフサークルやライフスクール、集中討論であったり、今までの教育や活動の中でもそういったことは感じることである。自身が行おうとしているサークル活動があってもそのクオリティーとそのプラットフォームの質が保たれていかなければならない。そこに変化や成長性があるように、また現在存在していないがニーズがあるプラットフォームを考え出すことをしていきたい。

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