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強く、生きる 韓国士官P7

投稿日:2012/9/22

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強く生きる

著者:渡邉美樹

Center:蒔田高徳

 この人の書籍を読むのも3度目だろうか。BOOKOFFの100円コーナーでこの本を購入した。8月に本を読んで、8月はいろんな事が起こりすぎて、時間足りない、体も足りない。心も足りない。ほしいものが多かった。ロンドンオリンピックに夢中だった8月、身内の事故や病気、第二子のめでたい出産。目まぐるしい中、目標に対して言い訳を考えながらこの本のタイトルを目にした時、「そのとおりなんだよな・・・」と別に自分は弱気になっていたわけではなかったが、この本を読むことにした。

 本書のプロローグに「夢を追い、夢に追われて生きてきた」という言葉がある。私の夢はなんだろうか・・・私は夢をどこかに置いてきた人間だ。夢が私から離れていったのではなく、私が夢から離れていった。そう思っている。また夢に近づくには、どうするのだろう?仕事を一生懸命することか?痩せることか?勉強することか?どれも違うのだ。

著者が10歳の時、母親が36歳という年齢でこの世を去ることになる。その体験は決定的なもので、以来、著者は「人は必ず死ぬ。人間の時間は有限であり、しかも、その生命の終焉は自分が考えるよりもはるかに間近にあるものだ」という死生観を、否定しようとしても否定しきれない強い実感として、心の底に植えつけられてしまったのだという。だからこそ、一分たりとも無駄な時間は使いたくないと考えて行動しているのだ。私が心を動かされるスポーツ選手たちの姿は、その一瞬、その瞬間に賭けているエネルギーが他の一般の人とは違うから、心が動いてしまうのだ。オリンピックに熱くなったのは、人の魂を感じる熱さがあるからだろう。著者は「一日とは即ち、一生のことだ」このように思っている。だから、あたかも全生涯を生きるかのように今日一日に全力を尽くす。一日一生なのだ。

 幼少期に立てた志、2番目の志を立てたのは大学時代にニューヨークのあるライブハウスにふらりと立ち寄った時だという。その店の醸し出す、なんとも言えない神話的な空気に深く魅入られ、心地よい音楽が流れる中、お客たちがほろ酔い加減でおしゃべりや踊りを楽しんでいる。黒人と白人の客が共に語らいながらジョッキを空にしているかと思えば、ダンスフロアでは白髪の初老の男性客が若い女性客と踊っている。酒と食事と音楽、人々の愉快そうな笑顔や笑い声。国籍や人種や年齢を超えて分け隔てなく楽しんでいる、陽気で温かい満ち足りた空気。その店には幸福感が充満していたのだ。

 こういう店をもち、こういう雰囲気を演出して、多くの人たちの楽しみや喜びに寄与できたらどんなにいいだろうか-店内を眺めながら、そこに自分の一生を注ぎ込むほどの夢を見出した気がしたという。

 私たちの店舗でも、ふと知らないどこかで誰かに夢を与えて、人の一生を変えるような出会いがあるのだと思う。熱い思いを発端として、夢との追いかけっこが始まる。夢を夢のままで終わらせない、何としても現実のものにしたいと追いかける。何とか追いついたと思ったときには、また別の夢、それ以上の新しい夢が現れて、さらにそれをキャッチアップすべく走り出す。自分の夢にそそのかされるようにして、おそらく死ぬまで終わらない永久運動が始まったのだという。私も読みながら、夢を置いてきた人間のくせに、触発されるのである。電車で通勤していた時にJRの新幹線の広告を見て、その広告を忘れずに覚えている。「MADE IN DREAM」よく「MADE IN JAPAN」という言葉を一時期意識することがあった。自分が違う国にいた時、日本製はやっぱりいいな・・・と思うことがあった。最近では、「MADE IN KOREA 」「MADE IN CHAINA」これらも何も不便を感じないし、むしろ、良いものがあったりする。「MADE IN JAPAN」は昔ほど、強く感じるものではなくなった。それは、世界の進化・発展が良い意味であるということを感じている。この広告から見た「MADE IN DREAM」は私に新しいキーワードを提示してくれた。

広告の絵は、機関車から始まり、次々と時代の新幹線に進化していく、それらは人の想いから始まっていて、人の想いでつながっている。それは夢であり、その夢の過程であり、また人の夢をのせてまた走っている。その広告を見た瞬間、いろんな人たちの想いと夢を感じて、私が見る新幹線や電車というものは、ただ利用する乗り物ではなく、少し別のものに見えてきたのだ。

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本を読みながら思ったのは、こういったメッセージだ。

人間は夢を追うことで成長できる

 夢を叶えるよりも、夢を追うことのほうが大切なのは、その過程で、私たちの人間性を高めることが可能になるからだと著者は言う。夢への道筋を歩むプロセスの中で、自分という人間を磨くこと、己の人間性を高めること。別の言い方をすれば、人生最大で最終の目的、それは人間性を高めることであり、夢とはその手段に過ぎない。したがってもし、夢はかなったけれども、少しも心が成長していない。そんなケースがあったとするなら、それはその夢が間違った方向に設定されたか、さもなくば、その人の心のありようが正しくなかったということになる。

 入社してくる人が「何になりたいか」「何をしたいか」についてはうるさいくらい主張しても、「どう生きるか」「何の為に働くのか」といった根源的な問いかけをまっすぐ自分の胸に突きつける事からは、逃げている人が多い。それは私自身かもしれない。最近になって、働くということは、人間性を磨くことだという事を思うようになったが、まだまだ正面から私はそれと毎日向き合うことだと思う。斜めに構えた姿勢ではそういった仕上がりの仕事しかできない。

 著者の思いが伝わるのは、「命をかけている」ということが感じられるからだ。

また、「お金よりも、ありがとうを集めている」それを感じている。私はワタミを利用することはあまりないが、ワタミを見る時に、ただのチェーン展開している居酒屋ではなく、そこに働く人たちや、その中に何が隠れているのだろうかをこらから見てみたくなるのだ。

そして、著者には是非、政治の現場で活躍してほしいと思っている。

 

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