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孫正義 リーダーのための 意思決定の極意 士官学校P30

投稿日:2012/7/30

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孫正義 リーダーのための 意思決定の極意

ソフトバンクアカデミア特別講義 編集部

Center:蒔田高徳

 ソフトバンクアカデミアは、孫正義が自身の後継者を育成するために、ソフトバンクグループの内外から受講者を募っていた「学校」だ。この内外に対する後継者人材の募集をニュースで見た時に、興味を惹かれたのは確かだ。行ってみたいなと思う気持ち、いや、行ったところで自分のレベルではお話にもならないだろうという自分の考え。その時、ちょうどライフスタジオでは「ライフスクール」なるものが始まろうとしていた。ソフトバンクという企業の一挙手一投足を以前の職場環境ではよく感じていたから、興味と関心はこれからも尽きない。リスキーな企業とずっと言われ続けて来たし、ユーザーの不満も、大きな会社だった。今では様々な困難と問題を解決してきながら、とてもユニークでおもしろい企業だと思っている。

 ソフトバンクアカデミアの講義は動画サイト「USTREAM」で生中継され、数万人が同時に孫正義の経営戦略や理念に耳を傾け、議論に参加することが出来た。こういった現実を見る時に、オンラインでの情報共有の可能性、システムの効率性、発展性を実感していく時に、そのツールがよく活用されている現場を見るときに、「いいね!」と思うもものである。会議であったり、スクールであったり、理念であったりが、もちろん人と人とが顔を付き合わせなければ伝わらない雰囲気や思い、環境というものがあると思うが、もっと時間、場所、環境に制約を受けない共有の方法はないだろうか?そんなことを思ったりするのである。

 前置きが長くなった。この本は、孫正義が投げかける30の質問に答えていくような形式で本が進んでいく。その質問には具体的な状況説明がなく、提示される2つの選択肢の中から、直感的に「意思」を選び取ることを迫られる。ビジネスの世界では、大きな選択を逡巡することが許されないケースが多い。もちろん、その答えに、孫正義は自分が判断してきたケースを説明し、ケーススタディとして示してくれるのだが、その答えには唯一の正解などない。孫正義の挙げる事例と、意思決定の裏付けとなる理念や戦略を礎にして、受講者、また読者一人一人が自らの体験を重ねていくことで独自の「正解」を導き出していく。それこそがこの講義の狙いなのだ。

 いろんなケーススタディがあるが、今回この本を読んで印象的だったのは30番目、最後の質問だ。後継者は創業者の考え方を踏襲すべきか?

A:踏襲すべき

B:踏襲すべきではない

 孫正義の答え:A

理念、ビジョン、志。ソフトバンクが存在する「意味」は変えないでほしい。

 この答えを見たときに、ビジョナリカンパニー2の本を思い出したのだ。ビジョナリーカンパニー2で紹介されたような偉大なる企業というのは、発展しながらも、なぜこの会社が創られたのか?私たちは何の為に生きているのか、何の為に社会に存在するのか?そういった「意味」の部分がいつも確認されているようなのだ。だからその意味から外れてしまうようなことをしないし、何か新しいことをしようとしても、その意味をいつも考えるのだと思う。何のためにソフトバンクは存在しているのか?その意味は変えないでほしい。根っこの部分、軸足の部分は変えないでほしい。と孫正義は言っている。だけど方法論は変えてもいい。習慣や習わしは無視してもかまわないが、本質の本質、そこは9割方残しておいてほしいという。ソフトバンクは現在の時点でGREATな企業かどうかはわからない。しかし、孫正義のエピソードを見るときに、偉大なる決断者であったこと、偉大なる挑戦者であることは、誰もが実感できることだろう。Goodな企業か、Greatな企業かの違いは経済的な成績や発展だけでは図ることができない。本質を見るときに、そこには、どんな業績が良く、立派な家が出来ても、「なぜ私たちはその家を作ったのだろうか?」という本質の部分にいつも立ち返ることのできるところにその強みがあるのではないだろうか?それを見失ってしまったときには、市場の罠に陥ってしまうような企業、人に向かうのではなく、市場に向かってしまう傾向が強くなってしまう。もちろん、どちらも見失っていはいけないのだが、何の為にという確認はいつも基本的にないといけないだろう。

 

 孫正義の2乗の兵法

私は兵法を学んだことはない。孫正義が言う2乗の兵法とはそのベースとして、紀元前500年頃の中国で書かれた兵法「孫子」。20世紀前半にイギリスのエンジニア、フレデリックランチェスターによって考案された戦略論「ランチェスターの法則」、そして孫正義自身の時空を超えた合作なのだそうだ。2乗というのは、孫子の兵法と孫正義の経営戦略が足し算ではなく、掛け算となっていることからそのように表現している。

 

理念

ビジョン

戦略

心構え

戦術

 

 

 

 

孫正義がソフトバンクアカデミアの校長として、受講者に伝授したのはこの25文字だ。

この25文字に対しては今でも、勉強中であり、それは自身の永遠のテーマなのだという。

この文字盤を丸暗記したところでそれが自分のものとなるわけではない。本当の理解とは、

この25文字を心に留めながら、現実にいろいろな試練を乗り越えた中でノウハウをつかむものであり、秘訣を得ること。その時にはじめて、この文字盤が自分のものとなる。

私はずっと、漢字というものが自分の国の識字文字としてあったせいか、この漢字から感じることができる意味や、奥深さを楽しむことができる。これに関しては本当に、この漢字でその感覚や文化を理解することができることに幸せを感じている。この兵法25文字を自分のものにできるか、またそれを基にした判断を迫るようなことが私の中でたくさん行われ、それらを兵法で自身を納得でき、私はだから、この判断をした。それは失敗だとしても、成功だとしても、その判断と未来に対しての説明を自身で説明可能な自分になりたい。

 本の最後のメッセージに

「常に考え続けよ。少なくとも僕は常に考え続けている。そういう執念、信念、これがないとリーダーにはなれない。志高く頑張りましょう。ありがとうございました」

こういって本は締めくくられた。

 常に考え続けること。去年、一昨年と学んだ中で思うよにうなった哲学。これは私と同じテーマだ。それに、行動を伴わせて。

兵法・・・次は兵法についての本を探してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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