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越谷店
リーダーなら人の心を変えなさい 士官学校P13
投稿日:2012/6/26
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リーダーなら人の心を変えなさい
著者:Howard Gardner
Center:蒔田高徳
タイトルを見て、読みやすそうな本だと勘違いした。読んでみると、これは単純なようでも、読み易い本ではなかった。深く理解しようとすると、本を読むスピードはゆっくりになる。それだけ、本を書いた著者の哲学がこの中に含まれているからだ。どうりで難しいはずだった。ハーバードビジネススクールで出版されている・・・。タイトルだけで簡単に読めると思わないことだ。まとめていこう
すぐれたリーダー:知性、本能、誠実さ
リーダーはおおむね3つの知性に優れている。まず語り部たるリーダーは言語能力に優れていなければならない。リーダーにはストーリーを作り出し、それを有効に伝え、もし必要なら変更を加える能力が要る。第二に、リーダーには対人知性が必要である。相手を理解し、動機づけ、その言葉に耳を傾け、相手のニーズと願望に答えなければならない。第三に、実存知性というものを必要とする。つまり、根源的な問題を投げかけるのに抵抗があってはならない。何より大切なのはリーダーが知性によって考え、行動できることである。つまりは、はっきりしたゴールと価値観を提示し、それに沿って一貫性と透明性をもって行動できることである。
本能
リーダーに必要な第二の個人資質は、とぎすまされた本能である。偉大な指導者は「本能的直感」で行動するとよく言われる。残念ながら、本能開発のプログラムはどこにもない。現在の状況のなかに過去との類似点を、どこかで意識しながらも明確には把握しにくい姿で認識し、他の選択肢より優れた行動を嗅ぎとる本能。
誠実さ
知性と本能に加え、優れたリーダーには誠実さがある。頂点を極めた人は日々の分析や反省の他に、時折もっと深い分析の時間を持つ。そして世界に対しても、自分に対しても、変化を恐れない。つまり、ストーリーにもカウンターストーリーにも、その有効性への感受性を持ち、根源テーマの表現に柔軟で、自分の実際能力への謙虚な評価と結びついた、任務への深い責任感がある。
表示の再叙述をつうじて心を変える:
マルティプル・インテリジェンスによる、知性の種類に対応した変化の7つのテコ:
1.ナラティブ:トピックおよびそのトピックにまつわる人々(例えば進化論とダーウィン)についてのストーリーを語る。
2.量:
トピックに関連する事例を使う(例えばガラパゴス諸島に分布するさまざまなフィンチの謎)。
3.論理:
鍵となる要素またはユニットを特定し、その論理的連関を探究する(例えば資源が限られた状況での人間の生存競争についてのマルサスの主張が、なぜ生物の種に応用できるのか)。
4.実存:
真実、美、生命、死といった大問題を提示する。
5.美:
対象をその芸術的価値で探究する、あるいは芸術作品の形をとる対象そのものをとらえる(例えばフィンチのくちばしのさまざまな形状を観察したり、三重奏の表現要素は何かを分析したりする)。
6.実践:
有形の実例を直接実践する(例えばフィガロの三重奏を歌う、ミバエを交配させて形質が世代を経てどう変化するか観察する)。
7.協力または社会的活動:
他のメンバーとともにプロジェクトに参加する。メンバーはそれぞれ異なる貢献をする。
私はリーダーになることを考えている。リーダーとしてどんなことをなしていくべきかをまた真剣に考えている。考えているだけで勉強するばかりでは、頭だけでかくなっても意味がない。どのように行動すべきかである。
人が心を変えるとき、いったい何が起こるのだろう?そして心を変え、その変化にしたがって行動し始めるには正確に何が必要なのだろう。言うまでもなく、心は変わりにくい。
しかし、ライフスタジオではやたらと「変化」という言葉が叫ばれる。その変化は誰かによって強要されていてはその意味をなさない。自らの内部から自分自身が変化していくことがより強いエネルギーとなる。私は自分の内部からの変化を歓迎している。勉強をし、文章化し、自分の中で整理をしていく。そのような変化はどのようにして起こったのか、それを本では一つの科学として研究している。本を読めば、私自身がまるで研究対象のようだ。
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