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20代から身につけたいドラッカーの思考法 静岡P47

投稿日:2012/2/29

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20代から身につけたいドラッカーの思考法

著者:藤屋伸二

Center:蒔田高徳

 タイトルに20代から身につけたいとあるが、私に残された20代の時間はもう少ない。あと4ヶ月くらい。

ドラッカーの言葉では、普通の人であれば、実践的な能力は身につけられる。卓越はできないかもしれない。卓越するには特別の才能が必要である。だが成果をあげるには、人並みの能力があれば十分である―経営者の条件―

私は今そう、成果をあげることが必要なのである。現在のような知識社会になると、社会に出てからこそもっと勉強が必要な時代だ。生涯学習が欠かせなくなるとドラッカーは言っている。

 

「現在」と「将来」の両方の利益を追う

経営は、いまの日本の政治のように、現在だけなんとか切り抜けられれば将来を犠牲にしてもいい、今度の選挙に勝てればそれでいいというものではない。

将来の利益の準備には、「投資」の発想が必要。しかし、費用の計上は今期から。今期の利益にならないものに対して支出すると、利益が悪くなる。それでも会社が存続するために、明日のための費用を今日使う。だからといって今期赤字でもよいとはならない。このように相反することを、バランスを取りながら行うのが経営だ。そのための原理、・原則がドラッカーの思考法だ。

 

 ビジョンをかかげ、目標を設定することから経営はスタートする。そして、

  • 強みをさらに強化してフル活用する。
  • 弱みやアンバランスになっているところ、驚異と感じていることをチャンスに変えるように取り組む
  • すでに原因は起こっているけれども影響が出ていない現象を探し、ビジネスチャンスに結びつける

 

そのためには、チャンスを、

Aもっとよくするという改善的なチャンス

B成功を活かすための付加価値的なチャンス

Cより新しいものを求める革新的なチャンスに分類する

これがドラッカーのいう経営者の仕事

この事業のマネジメントを進めるうえで必要なものが、仕組みづくりである「組織のマネジメント」と社員をやる気にさせるための「人と仕事のマネジメント」

 

会社の目的は利益だけではない

会社とは、社会に貢献するためのしくみ。だから社会に貢献することが目的にならなければいけない。会社が衰退するのは、その本質的なことを忘れて「利益の最大化」といった内向きの発送になるから。

 「誰に何を提供するのか」がビジネスの目的。しかし、目的を明らかにしている会社は少ない。それが不振の原因でもある。

 

「売る仕組み」ではなく「売れる仕組み」をつくる

会社は、お客様満足を提供する仕組みで、お客様にとって良いことをしなければならない。それを採算に載せるのが経営者の仕事。

 

会社は「3人のお客様」が支えている

「本当のお客様」を知ろう

事業を支えてくれる顧客・社員・取引先には、それぞれに対するマーケティングが必要とドラッカーは言っている。

顧客=買ってくれるお客様

社員=働いてくれるお客様

「企業は人なり」と言われているほど、重視している会社は少ない。「企業は人なり」を実践している企業はさらに少ない

取引先=協力してくれるお客様

 

現象と事実は違う

 事実は現象を集めてプロのあなたが判断するもの。周りで起きていることが「現象」か「事実」かを見極めることが大事。つねに市場の観察と体系的な学習をする習慣を身につけるべき。

 

マーケティングはお客様から事業全体を見る思考法

イノベーションは、新しい経済価値(売上や利益)を生み出す行為のすべてである。

 

「質問」が変わったのに「答え」は変わっていない

「いつのまにか答えだけを覚えていて、質問を忘れる。そして、質問(ニーズ)が変わったにもかかわらず、同じ答え(商品)を同じ方法で出し続ける」とドラッカーは言っています。

これが成功した多くの会社が、その後、伸び悩み、衰退していく原因。

ドラッカーは。「どんなによかった商品も、時の流れと共に売れなくなる。その事業や活動を残すかどうかは、業績というかたちで、市場やお客様が判断すること」と言っている。

 

戦略とは捨てる勇気

「戦略とは捨てる勇気だ」(選択と集中)とドラッカーは言っている。「あるものを選択し、他のものは捨て、選択したものに経営資源を集中する」のが戦略。

私たちは捨てる勇気を持たなければならない。

 

捨てるべきもの

「根拠のないプライド」

「思い出となってしまった成功物語」

「アカやシミになってしまった精神論」

「売上も利益も減少しつつある事業や商品」

「利益率が他の商品と比べてどうか」

「会社の成長と一緒に成長しない人」「評論家・冷笑家」

今議論されている、フレンドカードはこの中に当てはまってしまう。それでは何を選択して集中していくべきだろうか?

 

将来は今から作る

「現在の利益」と「将来の利益」を同時につくる

3年後の会社は3年後から作り出すのではなく、今から作り出さないと3年後も今のままだ。

つまり、現在の仕事で、現在の利益確保と将来の利益のための基盤づくりを、同時におこなわなければならないのが経営だとドラッカーは言っている。

 将来の利益を育てながら、現在の業績にも良い事を実行する。会社経営は「現在の利益」と「将来の利益」を同時に、しかも同じ経営資源を使って実現するもの。矛盾することを同時に満足させなければならないので、経営には科学(学習)だけでは解決できない要素(経験により磨かれる感性)も必要になる。

私たちの現場も3年先のことを見て、今があるだろうか?もっとそれを見て今を考えなければならない。

 

目標設定で「現在」と「未来」をつなげる

「目標設定のしかたで、現在と将来をバランスさせることが可能になる」

複数の目標(人、物、金、時間の配分)をバランスさせることで、現在と将来をバランスさせることが可能になる。

もちろん、その前提になるのが「どのような会社にしたいのか」というビジョン。

それを「いつまでに」「どのような分野で」「どのような状態に」なりたいのかの戦略目標を立てる。この戦略目標にそって、活動の為の目標を設定していきます。利益の目標が最後にくること。

 

戦略を陳腐化させない条件

経営者や経営企画部は戦略をつくって終わる。部門長は経営計画をつくって終わる。担当者は実行しただけで終わる。これが、戦略が機能しない会社の実態ではないか。

  • 本当に必要なことは、計画を実行するしくみ
  • 実行をチェックする仕組み
  • と結果を評価する仕組み
  • それを修正して次に活かす仕組み

ドラッカーは「マネジメントは実践である。計画だけで終われば、良いアイデアだったで終わってしまう。」と言っている。

 デザイン室でも、この仕組みづくりをしていった。そしてそれを継続していくことが必要だ。

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